シクラメンの葉っぱだけ伸びるのはなぜ?
シクラメンが葉っぱばかりの時は葉を減らす?
シクラメンの葉の間引きの仕方とタイミングは?
こんなシクラメンが葉っぱばかり伸びる時の疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンの葉っぱだけ伸びるのはなぜ?
秋から春にかけて次々にきれいな花を咲かせるシクラメンですが、気がつくと葉っぱばかり伸びてしまった!ということはありませんか?
シクラメンの葉っぱだけが伸びる原因として、次のような点が考えられます。
- 日照不足
- 肥料の問題
- 気温が高い
日照不足
葉っぱが購入時よりも倍以上に大きくなっていたり、葉の茎がひょろひょろと長く伸びている場合は、日照不足が考えられます。
いわゆる「徒長」(とちょう)という状態です。
日照が足りないため、光を多く取り込もうとして葉っぱが大きくなります。
そうすると花の数も減って、葉っぱばかりになってしまいます。
このような状態の時には、直射日光を避けて明るい場所に移動するとよいでしょう。
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肥料の問題
シクラメンは開花期には定期的に肥料を必要とします。
次々と新しい花を咲かせるのに体力を使うためです。
開花期に必要な肥料が不足すると、花が育たず葉っぱばかり伸びてしまうことがあります。
肥料の成分として、主に窒素・リン酸・カリが含まれています。
この成分の配分は肥料の種類によって異なっています。
窒素は葉や枝を育てる成分、リン酸は花や実を育てる成分、カリは根を育てる成分です。
窒素の配分比率が高い肥料をあたえると、葉っぱばかり茂ってしまいます。
シクラメンには3つの成分の比率が同じものか、リン酸が多めの肥料を選びましょう。
肥料の成分比率は肥料の袋に記載されていますのでチェックしてみてください。
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気温が高い
シクラメンの開花に適した温度は13~18度程度です。
25度以上の暖かい環境に置かれると、休眠の準備が始まり、花芽より球根を育てようとして、葉っぱばかりになることがあります。
冬場に暖房が効いた室内など、シクラメンにとって暖かすぎる環境になっていないかチェックしましょう。
上の3点は10月~3月の開花期に葉っぱだけ伸びた場合に考えられる原因です。
4月以降だんだん気温が上昇してくると、シクラメンの開花は鈍くなります。
新しい花芽が上がらなくなると、開花期が終了したサインになります。
春以降シクラメンは葉っぱだけになりますが、それは正しい生育リズムになります。
肥料や水やりの回数を減らし、夏越しに備えましょう。
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シクラメンが葉っぱばかりの時は葉を減らす?
シクラメンは葉っぱと同じ数の花が咲くと言われています。
葉っぱだけ茂っていると間引きしたくなりますが、元気な葉っぱを間引くのはおすすめしません。
日照、肥料、温度が適しているか確認して環境を見直してみましょう。
また葉っぱを間引くのではなく、葉っぱの配置を変える「葉組み」という手入れ方法があります。
葉組みとは中央の葉っぱを外側の葉っぱに引っ掛けて葉っぱの位置を整える作業です。
株中央には球根があり、葉組みによって球根に光が当たると花芽が育ちます。
開花期は1ヶ月に1度を目安に葉組みを行うとよいでしょう。
やってみると簡単な手入れなのでぜひトライしてみてください。
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シクラメンの葉の間引きの仕方とタイミングは?
シクラメンの元気な葉っぱを間引くのはおすすめしませんが、黄色くなった古い葉っぱはこまめに間引くようにしましょう。
古い葉っぱをそのままにしておくと、カビが生えたり病気の原因になるからです。
また古い葉っぱを取り除くことで風通しも良くなり、過湿を防げます。
古い葉っぱを間引く方法として、必ず手で摘み取るようにします。
ハサミを使うと、切り口から雑菌が入って病気の原因になるため避けましょう。
指先で葉っぱの根元をつまみ、ねじるように引っ張ると簡単に抜けます。
花がら摘みの際に、古い葉っぱもこまめに摘み取るようにするのがおすすめです。
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シクラメンの葉ばかり伸びるまとめ
- 日照不足だと徒長して葉っぱだけ伸びる。
- 肥料が不足していないか、肥料の成分比率が適しているかチェックする。
- 冬場の室内など暖かすぎる環境では花が減って葉っぱばかりになる。
- 元気は葉っぱを間引くのはおすすめしない。
- 葉組みをして球根上部に光を当てると花芽が増える。
- 古い葉っぱは必ず指で摘み取る。
- 花がら摘みと同じタイミングで古い葉っぱも間引く。
今回はシクラメンの葉だけが伸びる疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。