シクラメンは直射日光に当てるとしおれる?
シクラメンの花が垂れる理由は?
シクラメンは水をやり過ぎるとしおれる?
シクラメンの花が倒れたらどうする?
こんなシクラメンのしおれに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンは直射日光に当てるとしおれる?
シクラメンは日当たりの良い場所を好む植物ですが、強い直射日光に当てるとしおれてしまうことがあります。
なぜ直射日光に当たると萎れてしまうのか?
その理由は暑さと環境の変化にあります。
もともとシクラメンは涼しい場所を好む植物ですので、直射日光に当たることにより、周りの温度が上昇するとしおれてしまう事があります。
シクラメンにとって日光の明るさは光合成を行ううえで必要不可欠ですが、それに伴う温度上昇は注意しなければなりません。
もう一つの環境の変化とはシクラメンが育った場所が関係しています。
もともと温室栽培などで遮光されながら育ったシクラメンなどは強い日光に慣れていません。
そのようなシクラメンを急に強い光に当ててしまうと環境の違いに適応出来ずに萎れてしまう事があります。
シクラメン購入時点で生産者の育成方法まではわからない事が多いため、初めのうちは半日陰くらいの場所に置いて様子を見てみましょう。
なお、シクラメンには生育期と休眠期がありますので、シクラメンの状態に合わせて花鉢の置き場所を変えて日当たりを調整するようにします。
シクラメンの生育期は10月~5月位までです。
シクラメンにとって生育期は花や根を育てる期間ですので、光が差し込む窓際などに置いて1日2~3時間以上はしっかりと日光浴をされるようにしましょう。
ただ冬の夜間は温度が下がりますので、窓から少し離れた場所に移動させましょう。
5月頃になると日によっては日差しが強くなるため、日光はレースのカーテン越しに当てるようにしてください。
シクラメンの休眠期は地域差にもよりますが、6月~8月位で花や葉が少なるなる時期です。
地域によっては9月くらいまで。
休眠期はシクラメンの球根や根を休ませる時期です。
土に湿気があるとうまく休眠できず、根に栄養をためることができません。
ですので休眠期は夏の湿気を避け、屋外の日陰の風通しの良い場所で管理しましょう。
シクラメンの花が垂れる理由は?
シクラメンの花が垂れる理由は主に4つあります。
- 温度が適切でない
- 環境の変化についていけない
- 水切れ
- 球根や根が傷んでいる
このように花が垂れる原因はしおれてしまう原因と似ているところが多くあります。
温度が適切でない場合
シクラメンは寒すぎても暑すぎてもうまく育ちません。
シクラメンが快適に過ごせる温度は13~18℃くらいですが、暖房の入った部屋は普通に20℃以上になります。
また窓際は夜になると気温が急激に下がり冷えてしまいます。
このように温度が5℃以下になったり、20℃を超えてくると花は垂れやすくなります。
もし、シクラメンの調子が優れない時には、シクラメンを置いている室温を確認してみましょう。
環境の変化についていけない場合
購入してすぐに花が垂れてしまう場合は環境の変化によるストレスかもしれません。
シクラメンはお店では半日陰で育てられることが多いため、購入したばかりのシクラメンにはレースのカーテン越しの日差しでも強すぎることがあります。
ですので購入後しばらくは直射日光の当たらない場所に置いてから、その後少し薄日の入る場所に移動させます。
そして1週間ほどしてからレースのカーテン越しの日に当てます。
このように徐々に室内環境に慣らしていくと良いでしょう。
水切れの場合
シクラメンは水切れすると花が垂れることがあります。
土の渇き具合を確認し、土が乾いているようなら水切れを起こしている可能性があります。
花や葉に水がかからないように葉の脇から水を注ぐようにたっぷりと水やりをしてあげましょう。
球根や根が傷んでいる
病気などで球根が腐ったり根が傷むと、必要な水や養分が吸い上げられないため花も垂れてきます。
傷んだ球根や根は柔らかかったり黒く変色していますので確認してみましょう。
球根や根が柔らかくなっていたり、変色していたら、傷んだところを取り除き新しい土に植え替えてください。
シクラメンの植え替えに最適な時期は9月以降ですが、球根や根が傷んでる場合は緊急の処置として、時期にかかわらず植え替えをしてあげましょう。
シクラメンは水をやり過ぎるとしおれる?
シクラメンは水をやり過ぎると、根腐れを起こしてしまう事があります。
土が湿っているときは水やりを控え、土の表面が乾いてから、たっぷりと与えるようにしてください。
なお底面給水鉢以外の水やり方法で受け皿に溜まった水は、その都度捨てましょう。
水を溜めたままにしておくと、カビが発生しやすくなり、根腐れが起こります。
シクラメンの花が倒れたらどうする?
シクラメンは気をつけて世話をしていても、急に花が倒れてしまうことがあります。
花が倒れてから数日以内なら回復させることも可能です。
花が倒れていたら、まずは水をたっぷりと与えます。
その後、花の部分を束にし、花の茎をひもで結び立たたせます。
新聞紙をシクラメンの鉢に巻きつけます。(このとき花や葉を持ち上げるようにする)
室温10~15℃の日陰でそのまま様子を見てみましょう。
半日ほどしても戻らない場合は霧吹きで新聞紙を湿らせてみてください。
新聞紙の内側の湿度が上がって復活しやすくなります。
もしこの方法で回復しないときは、球根や根が傷んでいるのかもしれません。
球根や根を確認して傷んでいたら植え替えてあげましょう。
シクラメンのしおれまとめ
- シクラメンは日当たりの良い場所を好む植物ですが、直射日光に当てるとしおれてしまう。
- 日光は植物には必要不可欠なので、置き場所をうまく調整して元気に育てるようにする。
- シクラメンはさまざまな理由で花垂れますが、原因を調べ適切に対処すれば回復することもある。
- シクラメンは水を切らしてもやりすぎてもうまく育たない。
- シクラメンは花が倒れても数日以内なら回復させる事ができる。
今回はシクラメンがしおれる原因についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。