シクラメンの球根が腐るのはなぜ?復活する?
シクラメンの球根がしぼむのはなぜ?復活する?
シクラメンの球根にカビ?白いのは?
シクラメンの球根は消毒できる?
こんなシクラメンの球根に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンの球根が腐るのはなぜ?復活する?
冬の時期に咲く花としてインテリアだけでなく贈り物にも人気のシクラメン。
お歳暮やお年賀に花を選ぶ時には定番花鉢のひとつです。
花色も豊富なシクラメンは、時期になると花屋のメインを飾ることもあります。
そんな人気のシクラメンですが、育て方には少しコツがあり、失敗すると球根が腐って枯れてしまうことがあります。
球根が腐ってしまう原因は
- 水のやり過ぎ
- 株の上から水やりをしていた
- 球根の病気
などが考えられます。
水のやり過ぎ
シクラメンは多湿を嫌います。
水をやり過ぎて土が常に湿っている状態になると多湿が原因で球根が腐りやすくなります。
土の様子を観察して「土が乾いてからしっかり水やり」を心掛けましょう。
シクラメンの葉を触ってみて、葉がしっかり張りを保っている状態の時は水が足りている状態です。
よって葉が少し柔らかくなってきたら水やりのサインとも言えます。
株の上から水やりをしていた
シクラメンの球根は厚い葉っぱに覆われています。
この葉や花の上から水やりをしてしまうと球根の周りが湿潤になり球根が腐りやすくなります。
水やりをする時は葉っぱをすくいあげて、葉の下から優しく水やりをしましょう。
底面給水鉢の場合は、受け皿の水を新鮮な状態に保つと良いです。
球根の病気
シクラメンは病気が原因で球根が弱り全体が腐ってしまうことがあります。
細菌によるものが多く、病気も多湿の状態で発生しやすいです。
枯れた葉からカビが発生しやすくなるので黄色の葉を見つけたら取り除くことも大切です。
一度腐った球根を復活させることはとても難しいです。
腐った部分は元通りにはならないので腐っている部分を見つけたら切除します。
腐食が全体に広がるのを防ぐことができ、残った部分の球根が固くしっかりしていれば徐々に復活して元気になってくれます。
シクラメンの球根がしぼむのはなぜ?復活する?
球根植物のシクラメンは、球根の中に栄養をたっぷり蓄えています。
シクラメンの球根がしぼんでいる状態は、球根の養分が少なくなっていることが原因かもしれません。
しぼんでいても球根が固くてしっかりしていれば健康な証拠です。
毎年のように大きくなっていくシクラメンの球根は栄養がたくさん必要です。
花が咲く生育期には液体肥料を、休眠期を越えた9~10月の植替え時期にはゆっくり効く固形肥料を与えるようにしましょう。
シクラメンの球根にカビ?白いのは?
シクラメンの球根に白いカビが生えることがありますが、これは「灰色カビ病」という病気によるものです。
シクラメンが最もかかりやすい病気の一つです。
灰色カビ病は、20度前後の多湿の環境で発生しやすい病気です。
シクラメンは、灰色カビ病の他にも「萎凋病」、「炭疽病」、「軟腐病」、「葉腐細菌病」など細菌による病気が多いです。
カビを見つけたら、清潔なピンセットなどで取り除きます。
細菌による病気は他のシクラメンや植物に移ることがあるので病気になったシクラメンはなるべく離れた場所で管理しましょう。
シクラメンの球根は消毒できる?
シクラメンの球根は、ひとつの大きな親株球根から花や葉がたくさん出ています。
そのため、球根が部分的に腐ってしまうとあっという間に広がり株全体が枯れてしまいます。
多湿にならないように管理することは大前提ですが、薬剤で殺菌消毒をすることで病気を予防する方法があります。
シクラメンの消毒には、殺菌効果のある薬剤(ベンレート)が使われます。
殺菌消毒は病気に感染した後も効果はありますが、球根がぶよぶよに柔らかい状態になる「軟腐病」は感染すると薬剤が効きにくいです。
また、消毒をしても病気になったシクラメンは復活させることが困難な場合が多いです。
よって様子がおかしいと感じたら、早めに消毒を行い、病気の悪化を食い止める事が大切です。
シクラメンは肥料も大好きです。
適切な水やりと施肥、清潔な土を使うなど病気にかかりにくい元気な球根を育てていきたいですね。
シクラメンの球根トラブルまとめ
- シクラメンの球根が腐る原因は「多湿」と「病気」によるものが多い。
- 球根だけでなく、葉や花にも直接水をかけないように管理すると良い。
- 腐った球根は元に戻すことは困難で枯れる可能性が高いので、腐った部分は早めに切除する。
- 残った部分の球根が固くしっかりしていれば復活する可能性が高い。
- シクラメンの白いカビは最もかかりやすい病気である「灰色かび病」の症状。
- シクラメンは細菌による病気が多いので、風通しを良くし、多湿に注意する。
- シクラメンは殺菌効果のある殺菌剤(ベンレート)を使用することで消毒できる。
- 病気にかかった後は殺菌剤が効かないこともあるため、予防として使用すると良い。
- シクラメンの球根は腐ったり病気になったりすると復活させるのが難しい。
- 適切な水やりと施肥、清潔な土を使用するなどして病気にかかりにくい元気な球根に育てると管理もしやすくなる。
今回はシクラメンの球根のトラブルに関する疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。