ラベンダーが枯れたかどうか判断する方法は?
ラベンダーが枯れる原因とは?
ラベンダーが枯れる前に復活させる方法とは?
ラベンダーが枯れたらどうすればいい?
ラベンダーの枯れた枝はカットする?
こんなラベンダーの枯れに関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーが枯れたかどうか判断する方法は?
ラベンダーが茶色くなってしまったり、葉がポロポロと落ちてしまう。
もしかして枯れてしまったのではないかと不安になる瞬間です。
ラベンダーが枯れたように見える原因は2つあります。
- 生育環境が合っていなかった
- 木質化してきた
ではひとつずつ見ていきましょう。
生育環境が合っていなかった
ラベンダーは乾燥した環境を好み、蒸れに弱い植物です。
土の水はけが悪かったり、枝が混み合ったりなど風通しが悪い環境だと枯れてしまいます。
一方で乾燥を好むからといって水を切りすぎても、水分不足により枯れてしまうこともあります。
木質化してきた
実はラベンダーは低木樹木に分類されています。
そのため、植えてから年数が経つと株元から木質化してきます。
木質化とは枝の表面が木の幹のように茶色く太くなってくることです。
そのような状態は、色だけ見るとまるで枯れてしまったかのように見えますが、実際は枯れておらず元気に育っています。
枯れたように見える2つの現象ですが、本当に枯れてしまったのか見分けるためには枝元をカットして断面の色をチェックする方法がおすすめです。
木質化しているだけの場合は断面が緑色をしています。
環境が合っていなかった場合は厳しいことが多いですが、緑色の部分が少しでも残っていれば生きている証拠です。
ラベンダーにとって心地よい環境に整えてあげれば復活する可能性があります。
他の枝も同様に切り戻して様子を見てみてください。
断面が完全に茶色くなっていたらその枝は枯れてしまっているので取り除きましょう。
ラベンダーが枯れたかどうかは見た目だけで判断しないことが大切です。
ラベンダーが枯れる原因とは?
ラベンダーは一度根付いてしまえば、非常に丈夫な植物ですので、初心者の人でも育てやすいものです。
そんなラベンダーがなぜ枯れてしまうのか?
ラベンダーが枯れてしまう原因には
- 水やりの不足
- 水分過多による根腐れや蒸れ
- 日照不足
- 急激な環境の変化
などが挙げられます。
水やりの不足
ラベンダーは基本的には乾燥した環境を好みますが、水やりが少なすぎれば当然水分不足で枯れてしまうことがあります。
特に高温の季節には、水分蒸発が激しくなるため、土の表面が乾いたら十分な量の水を与えることが重要です。
花が咲く時期などに葉は問題が無くても、花だけが垂れ下がるように下を向いてしまうことがあります。
このような時は、水が花まで届いていないサインですので、水やりをしてあげましょう。
水分過多による根腐れや蒸れ
排水性が悪い土壌での栽培も、根腐れを引き起こし枯れる原因となることがあります。
ラベンダーの根は常に湿った状態を嫌うため、水はけの良い土を使用し、過湿状態にならないよう注意する必要があります。
また、葉が混み合いすぎていると株の内側が蒸れてしまうこともありますので、適正な時期に適正な剪定を行うことも大切です。
日照不足
日照不足はラベンダーの生育に大きく影響します。
十分な光がないと、ラベンダーは光合成を行えず、成長が停滞し始めます。
その結果、弱ってしまったラベンダーは病気や害虫の影響を受けやすくなります。
地植えの場合には、できるだけ日当たりの良い場所に植え、鉢植えの場合には日光浴をしっかりさせてあげましょう。
急激な環境の変化
ラベンダーは北海道でも育つくらい適応できる生育環境は広いものです。
しかし、急激は環境の変化や極度の高温環境には弱い面があります。
半日陰で育てていたラベンダーを急に夏の直射日光に晒してしまったりすると環境の変化に適応できないこともありますので、ラベンダーを移動させる際には徐々に環境の変化に慣れさせることが大切です。
また夏場は高温によるストレスで枯れることが多いものです。
特に小さな株ほど体力がないため、遮光をしてあげたり、蒸れ対策をしてあげるなどの対応が必要となってきます。
ラベンダーが枯れる前に復活させる方法とは?
ラベンダーが枯れかけていると感じた場合には、早めに原因を特定し対策を講じることが大切です。
適切な水やりをおこなう
ラベンダーは乾燥には強いですが、適切な水分は不可欠です。
特に春から秋くらいまでの成長期には、土の表面が乾いたら、しっかりと水を与えるようにしましょう。
水やりは鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと行い、鉢植えの場合は余分な水が鉢底皿にたまらないようにします。
水やりの頻度は気温や環境によって調整し、高温多湿の時期や風通しの悪い場所では特に注意が必要です。
土壌と排水の改善
根腐れを避けるためには、排水性の良い土を使用することが重要です。
土が固まっている場合は、パーライトや小粒の赤玉土を混ぜて土壌の改良を行います。
また、鉢植えの場合には、根詰まりを避けるために数年に一度は植え替えを行うことも大切です。
日当たりと風通しを改善する
ラベンダーは日光をたくさん必要とする植物です。
十分な光が得られない場所では、より日当たりの良い場所へ移動させます。
また、風通しの良い場所を選ぶことで、病気のリスクを減らし、植物の健康を維持できます。
適切な剪定を行う
枯れた花や過密になっている枝を剪定することで、風通しを良くし、新しい芽の成長を促進することができます。
また、花が終わったら真夏を迎える前に蒸れ対策として間引き剪定を行うのも良い方法です。
ラベンダーの枯れた枝はカットする?
断面を確認して生きていることが分かった株にも、完全に枯れた部分があるものです。
枯れた枝をそのままにしていると風通しや日当たりが悪くなり、良いことはありません。
上手く復活させるためにも枯れた枝はカットしましょう。
生きている枝は株元から5センチ位まで切り戻しておくと良いでしょう。
その他、枝だけでなく枯れてポロポロと落ちた葉も拾っておきましょう。
落ちた葉をそのままにしておくと土が蒸れたり、菌が繁殖して病気になる原因になります。
常にラベンダーにとって心地よい環境を整えることを意識してください。
ラベンダーが枯れたらどうすればいい?
ラベンダーが枯れたと思い、すぐに土から抜いてしまうのはちょっと待ってください。
枯れたような見た目でもまだ生きている可能性もあります。
まずは株元から5センチほどの部分でカットして断面を確認し、生きているかどうかチェックしましょう。
少しでも緑色の部分があれば他の枝も同様に切り戻し、完全に枯れた部分は取り除きます。
次にラベンダーの環境を整えましょう。
土は水はけの良いラベンダー専用の土があれば安心ですが、自身で配合するならばお手持ちの培養土に赤玉土3、軽石(日向土・パーライト)1程度を混ぜて作ります。
植え替える場合は時期に注意が必要です。
植え替えは春先やラベンダーの成長が止まる10月以降に、根を崩さないように植え替えましょう。
管理する場所は直射日光の当たるところは避け、風通しがよく明るい半日陰を選びましょう。
水やりは土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりしましょう。
春に新芽が出れば、復活成功です。
また、株が古くなりすぎると寿命で枯れることもあります。
木質化部分を切り戻しても新芽が出なくなったら、ラベンダーの寿命といえますのでその場合は諦めてください。
株が全体的に枯れていても枝先に元気な部分が残っている場合は挿し木で復活させることもできます。
春か秋に、枝先から5~10センチの部分でカットして土に挿します。
土に挿さる部分の葉は取り除いてから挿してください。
切り口を斜めにカットすると水をよく吸うことができるので、発根率が上がります。
発根するまでは水を切らさないようにしてください。
このように、ラベンダーが枯れたと思ってもできることはいくつかありますので最後まであきらめずに待ってあげることが必要です。
ラベンダーの枯れまとめ
- ラベンダーは枯れたように見えても生きていることがある。
- 枯れたかどうかは枝元5センチ程度の部分でカットし、断面の色をチェックすると分かる。
- 完全に枯れている枝は蒸れの原因になるので全て取り除く。
- 同時に、枯れて地面に落ちた葉もそのままにすると病気の温床になる恐れがあるので取り除くとよい。
- ラベンダーが生きていることをちょっとでも確認できたら、水はけや風通しがよく環境の整った場所で様子を見る。
- 水やりは土が乾いてからを心がけ、たっぷり与える。
- 枝先が生きていれば、挿し木で増やすこともできるので、枯れたように見えるからとすぐに諦めないことが大切。