ラベンダーの花は早めに摘み取った方がいい?
ラベンダーの花の終わりの判断方法とは?
ラベンダーの花を早めに摘み取るメリットとは?
ラベンダーの花はどこをカットする?
こんなラベンダーの花の剪定に関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーの花は早めに摘み取った方がいい?
ラベンダーの花が咲いたら、出来るだけ長い間、花を楽しみたいと思うのは当然のことです。
しかし、ラベンダーにとっては、できるだけ早めに花を摘み取った方が良いことの方が多いのです。
その理由は
- 蒸れを防ぐ。
- 日当たりを確保できる。
- 見た目を良くする。
- 栄養の無駄遣いを抑える。
などが挙げられますが、この中でもやはり一番の理由は栄養の無駄遣いを抑えられる事です。
その理由について、この後詳しくご紹介いたしますが、その前に「早めに摘み取る」とはいつ頃のタイミングなのか?
そんなラベンダーの花を摘み取るタイミングでもある花の終わりの判断方法について先にご紹介いたします。
ラベンダーの花の終わりの判断方法とは?
ラベンダーの花が終わったと判断する基準は人それぞれかもしれません。
全ての花が枯れて全体が茶色くなってしまった状態を花が終わったと判断する人もいるかもしれません。
しかし、私の判断の基準としては、部分的に花が茶色くなり始めたら、その花は終わりのサインとしています。
このような花は、咲き始めの花に比べて蜜がたくさん出ているため、触ってみると少しベタベタしたような感じがします。
このような花を残しておくと全体的に茶色い部分が目立ち始めて見た目も良くありません。
また、忘れて放置してしまうと枯れて株の中に垂れ下がり、カビてしまうこともあります。
そのような問題を避けるためにも部分的に花が茶色くなり始めたらカットしてしまうと良いでしょう。
ラベンダーの花を早めに摘み取るメリットとは?
なぜ、そんなに早めにカットしてしまうのか?
もっと花を楽しんだ方がいいのでないか?
そんな声も聞こえてきそうですが、ラベンダーに限らず、植物が花を咲かせるためには多くのエネルギーを消費します。
そのため、長期間花を咲かせていると咲いている花に栄養を持って行かれてしまうため、ラベンダーの株自体の栄養分が徐々に失われてしまいます。
逆に早めに咲き終わった花を摘み取ってしまうことで、株が栄養を十分に蓄えられるため、新しい蕾に栄養を回すことができます。
その結果、次々に新しい花を咲かせてくれるようになり、結果的に長期間花を楽しむことができるようになるのです。
栄養をしっかり蓄えられている株は、次々に蕾をつけるため順番に花を咲かせていきます。
逆に小さな株や栄養が十分に足りていない株は咲いた花を早めに摘み取ってしまうと次の蕾がなかなか咲かなかったりすることもあります。
しかし、その状態がその株が本来持ち合わせている花を咲かせるエネルギーの量なのです。
そのような時には、その時期の花は終わりと判断して、次に花をたくさん咲かせるために株をしっかり育ててあげることが大切です。
先にも述べましたように、植物が花を咲かせるためには多くのエネルギーを消費します。
よって無理に花を楽しみすぎて株を弱らせてしまうよりも、早めに花を摘み取って株にエネルギーを残してあげることが大切です。
そのようにして大事に育てられた株は元気に成長し、次の機会にさらに多くの花を咲かせてくれるようになります。
ラベンダーの花はどこをカットする?
ラベンダーの花をカットする時には、葉のついていない茎の一番下をカットします。
ラベンダーは花を咲かせる時に茎を一気に伸ばすため、花の下には葉をつけない部分があります。
そのような場所を残しておいても成長はせずに枯れてしまいますので、ラベンダーの花を剪定する時には、葉がついている部分でカットするようにしましょう。
ラベンダーの花の剪定まとめ
- ラベンダーの花は全ての花が茶色くなるまでつけておくよりも、部分的に茶色くなり始めたら摘み取った方が次の花を咲かせやすくなる。
- 植物が花を咲かせるためには、多くのエネルギーを必要とするため長期間花をつけておくとエネルギーの無駄遣いになることもある。
- 枯れた花をそのままにしておくと蒸れやカビの原因となってしまうため、できるだけ早めにカットした方が良い。
- ラベンダーの花をカットする時には、葉が出ている部分からカットし、茎だけの部分を残さないようにする。