ラベンダーは水をやりすぎると良くない?
ラベンダーに最適な水やりの頻度や方法は?
ラベンダーの水やりで夏に気を付ける点は?
ラベンダーの挿し木の水やりはどうする?
こんなラベンダーの水やりに関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーは水をやりすぎると良くない?
ラベンダーの原産地は湿度が低く、夏に雨が降らない地中海沿岸地方です。
そのためラベンダーは乾燥気味の環境を好みます。
ラベンダーが有名な北海道の気候を思い浮かべてみましょう。
夏も涼しく湿度の低い気候がラベンダーに適しているのです。
ラベンダーは特に高温多湿を嫌うため、風通しよく乾燥気味に育てましょう。
土の表面が湿っているうちに水をあたえることを続けると、根腐れして枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
ラベンダーが好む環境は下のような条件です。
日当たりのよい場所
ラベンダーは日当たりの良い場所を好みます。
ただし夏の強い西日や直射日光は苦手なので避けるようにします。
風通しのよい場所
ラベンダーは過湿を嫌うため、湿気がこもらない風通しの良い場所が適しています。
水はけのよい弱アルカリ性の土壌
鉢植えの場合は市販のハーブ用などの培養土を使うと手軽です。
水はけと通気性を高めるため、鉢底石を敷いてから土を入れます。
地植えの場合、日本の土壌は酸性に傾いている場合が多いので、苦土石灰を混ぜて酸度を調整すると良いでしょう。
日向土、パーライトなどを加えると排水性が良くなります。
ラベンダーに最適な水やりの頻度や方法は?
鉢植えのラベンダーの水やり
春、秋、冬は土の表面が白っぽく乾いた後2~3日経ってから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷり水をあたえます。
夏は乾燥しやすいので、土の表面が乾いた後1~2日経ってからあたえます。
水やりの時間は蒸れを防ぐため日中ではなく朝がおすすめです。
どの季節でも乾燥気味の環境が適していることを念頭に置くとよいでしょう。
ラベンダーの葉っぱは表面に細かい毛が生えているので、葉っぱの上に水をかけると乾きにくく蒸れの原因になってしまいます。
水やりの際は葉っぱや花に水がかかって蒸れるのを防ぐため、株の根元にやさしくあたえるようにしましょう。
鉢受け皿に溜まった水は、根腐れ防止のため必ず捨てるようにします。
地植えのラベンダーの水やり
地植えの場合、植え付けから根が張るまでの間は水やりが必要ですが、しっかり根付いたら、水やりをストップして自然の降雨に任せます。
ただし晴天や乾燥した日が2週間以上続くような場合は水をあたえます。
目安として葉っぱが垂れ下がって元気がないような時は水やりが必要です。
また開花期は普段より多くの水を必要とするため、水切れに注意します。
鉢植えと同様、葉っぱや花に水がかからないように水をあたえます。
乾燥気味の環境を好むため、水のあたえすぎには注意しましょう。
ラベンダーの水やりで夏に気を付ける点
夏の水やりは朝の早い時間か夕方の気温が下がってからの時間にします。
ラベンダーは過湿に弱いので、株が蒸れないように注意する必要があります。
特に夏はあたえた水が水蒸気になり株が蒸れることを防ぐため、気温が上がる時間を避けて水やりをするように意識しましょう。
梅雨時期は特に過湿になりやすいため、ラベンダーには厳しい季節です。
鉢植えは雨の当たらない軒下などの場所に移動させるとよいでしょう。
地植えの場合は梅雨前に短く切り戻し、風通しよくすると蒸れを防げます。
ラベンダーの挿し木の水やりはどうする?
ラベンダーは挿し木で増やすことができます。
挿し木は春(4~5月)か秋(9~10月)の気温が20度前後の時期が適しています。
枝の先端を10センチ程度にカットして挿し穂にします。
挿し穂の切り口を水につけて1時間ほど水揚げし、挿し木用の土に挿します。
挿し木には新しい清潔な土を使うようにしましょう。
ラベンダーは乾燥気味の環境を好みますが、挿し木の場合は根が張っていないため乾燥に注意します。
挿し木した土が乾燥しないようにこまめに水をあたえ、明るい日陰で管理します。
1ヶ月程度で発根するまでは土が乾かないように管理しましょう。
ラベンダーの水やりまとめ
- ラベンダーは乾燥気味を好むので、水のやりすぎは根腐れの恐れがあるため注意が必要
- 水やりは土の表面が乾いた後、数日経ってからおこなう
- 葉っぱや花にかからないように株元に水やりするのが基本
- 地植えのラベンダーは自然の降雨に任せるほうがうまく育ちやすい
- 夏は特に蒸れに注意し、早朝か夕方に水やりすると良い
- 梅雨時期は雨に当たらないように移動。地植えは切り戻して蒸れを防ぐ
- 挿し木のラベンダーは土が乾燥しないようにこまめに水やりを行った方がうまく育ちやすい