
シクラメンの花が夏に咲くのはなぜ?
シクラメンが夏に開花するのは良いこと?
こんなシクラメンが夏に咲く理由についてご紹介します。
シクラメンの花が夏に咲くのはなぜ?
シクラメンには成長期と休眠期があることをご存じでしょうか。
晩秋~春先が成長期で、人が心地よい気温だと感じる4月下旬~5月上旬くらいに休眠する準備に入ります。
厳しい暑さが終わる10月頃までが一般的にシクラメンの休眠期と言われています。
生育に適しているのは涼しい時期で、大体20度に満たないくらいの気温がシクラメンにはちょうど良いとされています。
通常、花の開花は成長期で早いものであれば11月下旬頃から花が咲き、4月頃まで鑑賞することができます。
しかし、稀に休眠期であるはずの夏に花を咲かせることがあります。
理由は至ってシンプルで、休眠せずに成長し続けていることが一番に考えられます。
まずはシクラメンの休眠状態についてお伝えします。
シクラメンをしっかりと休眠状態にさせるためには、葉を全て落として球根のみで夏を越します。
花の数が少なくなってきた4月頃から肥料などを与えないようにして、水やりの回数も減らし、新しい葉がでなくなったら水やり自体を中止してしまいます。
枯れた葉や黄色くなってきた葉もカットしてしまいましょう。
球根部分だけみえるような状態で、そのまま8月ごろまで風通しの良い日陰で管理します。
この状態であれば葉もおとしていますから、花を咲かせることはありません。
休眠状態にさせることの一番のメリットは管理が楽になることです。
8月頃の暑い時期は水やりをする手間もないですし、放っておいても大丈夫です。
緑がないのは少し寂しくなりますが、管理にあまり手間をかけられない場合はしっかり休眠させることをオススメします。
では次に休眠していない状態についてです。
管理方法は成長期と同じで、土が乾いたらしっかりたっぷりの水やりを行い、明るい日陰で管理をします。
このような管理で育てていると、しっかりと緑の葉を残したまま夏を越すことができます。
夏でもイキイキとした葉を観賞したい方は、休眠させないのも良いと思います。
この方法では見出しにあるように、夏でも花を咲かせることがあります。
冬に花を咲かせているイメージがあるシクラメンが夏に花を咲かせていると驚くかもしれませんが、環境さえ整えば花を楽しむことができるのは面白いですよね。
シクラメンが夏に開花するのは良いこと?
シクラメンが良い状態で生育している証拠ですから、わるいことではないです。
それに、夏でも花を観賞できるのは嬉しいものです。
ですが、暑い季節にシクラメンを育てるにはいくつか気を付けることがあります。
先ほど述べたように本来は休眠する時期に入っていますから、株がダメージを受けやすくなってしまいます。
水やりも土が乾いたらたっぷりとしなければいけないですし、風通しの良い涼しい環境で管理を続ける必要があります。
また、休眠していない株は球根の成長が早いのも特徴です。
暑さのやわらいできた9月頃に植え替えを行うと良いでしょう。
現在植わっている鉢よりもひと回り大きい鉢を用意して、軽く土をおとした状態で植え付けます。
この時に、球根の頭が見えるように浅めに植え付けるのがポイントです。
その後たっぷりと水やりを行い、日陰で管理するようにしてください。
休眠していないシクラメンは、成長期に入った時に花を早くつけるのが特徴です。
夏の時期も丁寧にお世話をすることができ、早くシクラメンの花を楽しみたいのであれば、休眠させずに夏越しをするのも良い方法だと思います。
完全に休眠させるかさせないか、ご自身が管理しやすい方法で育てるのが大切なことだと思います。
梅雨頃までにはどっちの方法で夏越しをするかを考えて、ぜひ夏のお世話をぜひ楽しんでください。
シクラメンが夏に咲くまとめ
- シクラメンには成長期と休眠期があり、20度を超えるようなあたたかい季節からは休眠期となる。
- 環境を整え休眠させない方法で管理すると、夏にも花を咲かせることがある。
- 自身の管理しやすい方法で休眠させるかさせないかを判断し、夏越しのお世話をする。
- 休眠していないシクラメンは球根の成長が早いので、9月頃に植え替えを行う。