
シクラメンの水やりは底面給水がおすすめ?
シクラメンの受け皿には常に水を張っておく?
シクラメンに葉水は効果的?
こんなシクラメンの水やりに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンの水やりは底面給水がおすすめ?
シクラメンはサクラソウ科の多年草で、クリスマス近くになるとフラワーショップや園芸店で見かける球根の植物です。
赤やピンクやホワイトなどの定番カラーに加えて、最近では黄色や紫などの珍しいカラーも出回っており冬場の花のない季節に彩りを添えています。
今回はシクラメンの水やりについて詳しくご紹介いたします。
シクラメンを園芸店で購入すると、底面給水鉢に植えてあることが多いでしょう。
底面給水鉢
底面給水鉢とは、底に水を溜めておくことで植物が自由に水を吸い上げることができる鉢のことです。
ここでは底面給水のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 水を切らす心配がない
- 花や球根に水がかかるのを防ぐ
水を切らす心配がない
底面給水鉢の場合、底に水を溜めておけるため長時間外出する際にも水を切らす心配がありません。
水やりを忘れてしまって枯らす心配がないので安心です。
花や球根に水がかかるのを防ぐ
シクラメンの場合、土から出ている球根に水がかかると枯れてしまうことがあります。
さらに花や葉に水が直接かかると病気になることがあるので注意しましょう。
この点でも底面給水鉢は受け皿に水を溜めておくことで水を吸い上げてくれる仕組になっており、シクラメンの水やりとして優れています。
デメリット
- 根腐れしやすくなる
- 土に老廃物が溜まりやすい
根腐れに注意しよう
底面給水鉢は、常に鉢底に水が溜めてあるので不衛生になりがちです。
特に梅雨時や夏場には、通気性が悪くなりカビが生えやすくなるので気をつけてください。
溜めてある水を腐らせないように注意しましょう。
土に老廃物が溜まりやすい
植物は普通、土の上から水を与えることで、空気を循環させたり老廃物を取り除いています。
しかし底面給水だと、そのサイクルがうまくできずに肥料なども行き渡らない可能性があるでしょう。
土にも老廃物が溜まりやすいので、時々土の上から水を与えるようにしてください。
その際はノズルが長いじょうろを使用すれば、水がかかる心配もなくおすすめです。
シクラメンの受け皿には常に水を張っておく?
普通の鉢の場合は、シクラメンの水やりの頻度は季節ごとに異なります。
しかし底面給水鉢のケースでは、常に受け皿の水を切らさないようにしましょう。
基本的には受け皿の水を3分の2くらいにキープしてください。
もしも受け皿がヌルヌルとしていたり、緑色の藻が発生した場合は、きれいに洗い流してから使用しましょう。
鉢の底が蒸れないように気をつけるのがポイントです。
夏の休眠方法について
夏にシクラメンの葉が極端に減ってしまった場合は、休眠させてください。
葉はすべて失くして、球根だけで夏を越させる方法です。
休眠させる場合は、花が終わる4月頃から肥料を中止して水やりも一気にストップさせましょう。
5月以降は風通しが良い屋外で管理するのがおすすめです。
ただし雨に濡れると、球根が腐ることがあるので注意してください。
シクラメンに葉水は効果的?
冬場など暖房器具などを使用している室内にシクラメンを置いておくと、葉が乾燥したり水切れを起こしやすくなります。
そういう場合には葉水が効果的です。
葉水とは霧吹きなどで、葉に水を吹きかけること。
葉水することで乾燥を防いだり、ホコリを落とす効果があります。
ただし花に水滴がかかると、傷む原因となるので注意しましょう。
もし花に水がかかってしまったら、清潔な布やキッチンペーパーなどで、優しく拭き取ってあげてください。
本来シクラメンは水滴には弱い植物です。したがって頻繁に葉水することはおすすめできません。
ただし、品種によっても対応は異なります。
ガーデンシクラメンなど露地植えができる品種は、水滴にも強いので、それほど神経質になることはありません。
シクラメンの水やりまとめ
- シクラメンの水やりには底面給水が適している
- 底面給水鉢のメリットは、水を切らす心配が少ないことと花や球根に水がかかるのを防ぐこと
- 底面給水鉢のデメリットは、夏場の根腐れと土の中に老廃物が溜まりやすいこと
- シクラメンの受け皿の水量は、常に3分の2を維持しよう(夏に休眠させる場合は水やりは休止)
- シクラメンに葉水は効果的だが、花に水滴がかからないように注意
今回はシクラメンの水やりに関する疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。