シクラメンの室内温度は何度が適温?
シクラメンの冬の温度管理方法とは?
シクラメンの花が開花しやすい温度がある?
シクラメンの成長と温度は関係ある?
こんなシクラメンと温度の関係についてご紹介いたします。
シクラメンの室内温度は何度が適温?
シクラメンは寒冷地原産の植物で、冷涼な気候を好む特性があります。
そのため、室内でのシクラメン育成においても特に温度管理が重要となってきます。
初心者に多いのが、植物が花を咲かせる=暖かい環境を好むと勘違いしてしまうことです。
そのような考え方から、私たち人間が暖かいと感じるような室温の中でシクラメンを育ててしまうことが多いのです。
しかし、シクラメンに最適な室内温度は約15℃程度とされています。
具体的には、日中は15℃~20℃位で夜間は低くても10℃位までの範囲が望ましいとされています。
このような温度帯をシクラメンが好むことを知ると、私たちにとっては少々寒いような場所の方がシクラメンにとっては良いことがわかるはずです。
日中は、シクラメンを明るい窓辺に置いて日光をたっぷり浴びさせてあげましょう。
ただし、強い直射日光は葉や花を傷める原因になり得るため、適度な光が当たるようにすることが重要です。
日差しが強い時期には、レースのカーテン越しの明るい日陰などが理想的でしょう。
夜間は窓辺から遠ざけるなど、冷たい空気が直接当たらないように気をつけなければなりません。
温度が高すぎる環境では、シクラメンの花つきが悪くなるリスクがあり、葉や花が傷むこともあります。
逆に温度が低すぎると、生育が停滞したり、休眠に入ることがあるため、シクラメンの育成では適切な温度管理が重要となってきます。
これらの点を踏まえ、シクラメンを室内で育てる際には、15℃程度を目安に温度管理を行い、適切な日光と水やりを心がけることで、長く美しい花を楽しむことができます。
シクラメンの冬の温度管理方法とは?
シクラメンは冬に綺麗な花を咲かせる植物ですので、適切な温度管理が重要となってきます。
理想的な温度範囲は10〜20℃で、特に15〜18℃で保つようにすると花が長持ちします。
しかし、室内では暖房によって室温が20℃以上になることも多いので適切な管理が必要となってきます。
また、温度が5℃以下になると、花が咲かなくなるだけでなく、葉が枯れることもありますので、低温にも注意が必要です。
日中は、日当たりの良い窓辺に置き、夜間や早朝は冷気から守るために窓から離すなどの世話が必要となることもあります。
具体的な管理方法としては、以下の点が挙げられます。
- 日中は涼しい部屋の窓際などで日光に当てて、15℃〜18℃の温度を保つ。
- 夜間や早朝は、冷気から守るために窓から離して置く。
- 室内の温度が20℃以上になったら、風通しの良い場所に移動させる。
さらに、シクラメンの根は冷気に弱いため、冬は鉢底から水が抜けるように、穴の開いた鉢を使用する。
これらのポイントを守ることで、シクラメンは冬でも美しく花を咲かせ続けることができます。
シクラメンの花が開花しやすい温度がある?
ここまでの話の流れで、ある程度はご理解いただいているとは思いますが、再度シクラメンの開花温度についてまとめてみましょう。
シクラメンは、特に15℃くらいの温度帯で良く成長し、花芽が形成されやすくなります。
この温度範囲内では、シクラメンは活発に成長し、長期間にわたって花を咲かせることができます。
一方で、温度が20℃を超えると、シクラメンの花芽の形成が抑制される傾向があり、花つきが悪くなる可能性が高くなります。
また、5℃以下の低温環境では、シクラメンの成長が停止し、花芽が枯れることもあります。
シクラメンを室内で育てる場合は、暖房が効きすぎる場所を避け、適切な温度を維持することが重要です。
屋外で育てる場合は、霜が降りない場所を選んでください。
また、シクラメンは日当たりの良い場所を好みますので、温度管理とともに日当たりにも気を使う必要があります。
水やりについても注意が必要で、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
このように、シクラメンの花が開花しやすい温度を維持し、適切に管理することで、長く美しい花を楽しむことができます。
シクラメンの成長と温度は関係ある?
シクラメンは、一般的に10℃から20℃の温度で最もよく成長します。
この温度範囲内で、シクラメンは活発に成長し、美しい花を咲かせることができます。
日中の温度が20℃を超えると、シクラメンの成長は鈍るようになり遅くなります。
さらに、30℃を超えるとシクラメンは生育に障害を受け、枯れてしまうこともあります。
このため、夏の暑い期間はシクラメンにとって厳しい時期となります。
逆に冬の時期は夜間の温度が10℃を極端に下回ると、シクラメンは休眠状態に入ります。
休眠中のシクラメンは、成長や生殖を停止し、葉が枯れることもあります。
よってシクラメンを健康に育てるためには、適切な温度管理が不可欠です。
具体的には、日中は15℃〜20℃、夜間は10℃〜15℃の温度で管理することが理想的です。
春から夏にかけての休眠期は涼しい場所で管理し、秋から冬にかけての成長期は日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。
日本ではシクラメンの夏越しが難しいとされています。
夏越しを成功させるためには、適切な温度管理と共に風通しの良い場所での管理、日当たりを遮ること、水やりを控えることなどが重要です。
シクラメンと温度の関係まとめ
- シクラメンは寒冷地原産の植物で、冷涼な気候を好む特性があるため、室内でのシクラメン育成においても特に温度管理が重要。
- シクラメンに最適な室内温度は約15℃程度とされており、具体的には、日中は15℃~20℃位で夜間は低くても10℃位までの範囲が望ましい。
- 温度が20℃を超えると、シクラメンの花芽の形成が抑制される傾向があり、花つきが悪くなる可能性が高くなる。
- 5℃以下の低温環境では、シクラメンの成長が停止し、花芽が枯れることもある。
今回はシクラメンと温度の関係についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。