シクラメンは水をやりすぎるとどうなる?
シクラメンに水をやりすぎた時の対処法は?
シクラメンの水やりをしすぎないための管理方法は?
こんなシクラメンの水やりに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンは水をやりすぎるとどうなる?
秋から春にかけて次々に花を咲かせるシクラメン。
開花中は定期的な水やりが必要ですが、水をやりすぎるとどうなるでしょうか。
シクラメンは水をやりすぎると球根が腐ったり根腐れする恐れがあります。
シクラメンは高温多湿に弱い植物です。
水をやりすぎて湿った状態が続くと、球根が腐ったりカビが生えやすくなります。
球根が痛むと花つきが悪くなり、最悪株が枯れてしまいます。
正しい水やりの方法を知って、シクラメンを元気に育てましょう。
シクラメンに水をやりすぎた時の対処法
シクラメンに水をやりすぎてしまうと、株の根元にカビが生えたり病気になる恐れがあります。
土がじめじめと常に湿っているような状態は水をやりすぎています。
そのままの状態が続くと根が水を吸いきれなくなり根腐れしてしまいます。
土の表面が白っぽく乾くまで水やりをストップして、風通しの良い涼しい場所に置いてしばらく様子を見ましょう。
株元に黄色くしおれた葉や花がらがある場合は指でつまみ取って風通しを確保します。
しっかりと土の表面が乾いたら土の上から水をやります。
花と葉がパリッとしっかりとしてきたら元の置き場所に戻しましょう。
いつまでも株がぐったりして元気がないような時は、過湿による根腐れを起こしている恐れがあります。
球根を触ってみて固い状態だと、植え替えによって復活が可能です。
根腐れが懸念される際の植え替え方法
- 鉢から株をそっと抜き取る。
- 土を軽く落とし、黒っぽく痛んだ根だけを取り除く。
- 同じ鉢に水はけの良い新しい土を使って植え直す。
- 鉢底から流れ出る程度にたっぷり水をやる。
- 風通しのよい日陰でしばらく様子を見る。
痛んだ根を取り除き水はけの良い新しい土に植え替えることによって、新しい根の生育を促し株全体が元気になります。
ただし球根を触ってみてぶよぶよと柔らかい場合は球根が腐ってしまっています。
その場合は残念ながら復活は難しいです。
シクラメンの水やりをしすぎないための管理方法
シクラメンに水やりをする際には土の表面がしっかり乾いてから水をあたえましょう。
土がまだ湿っているのに続けて水やりをするのは避けましょう。
球根、葉、花に水をかけるとカビが生えたり病気になる恐れがあるので、土の部分に水をやるように注意します。
葉が茂っている場合は手で持ち上げてから土の部分に水をあたえます。
葉っぱを触ってみてしっかりとハリがある場合は水が足りています。
葉っぱを触ってみて少し柔らかくなった時が水やりのタイミングです。
タイミングをつかむまでは株の状態をよく観察するとよいでしょう。
水やりの際は底から流れ出る程度にたっぷりあたえますが、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
受け皿の水をそのままにしておくと根が常に水に浸かっている状態になってしまうため、過湿で根腐れをする恐れがあります。
底面給水鉢の場合は受け皿の半分から8割程度の水を常に溜めておきます。
そうすると必要な分だけ根が水を吸い上げてくれるので水切れ、あげすぎを防げます。
普段は上から水やりをしない底面給水鉢ですが、1ヶ月に1度程度は土の部分から水をやることをおすすめします。
その理由は底面給水鉢は土中の肥料成分の濃度が濃くなる傾向があるためです。
時々、土の上からたっぷり水やりをすることで余分な肥料分を排出する効果があります。
鉢上部の土の部分にたっぷり水やりし、流れ出た鉢皿の水は捨ててから新しい水を溜めましょう。
水やりの感覚がなかなか掴めない人や忙しくてこまめにシクラメンの世話をすることが出来ない人などには、アクアセルなどもおすすめです。
アクアセルは園芸の水やり用に開発された一般的なウレタンに比べて6倍の吸水性をもつウレタンです。
アクアセルに水を染み込ませて鉢皿に敷いておくだけで鉢が必要な水分だけを効率よく吸い上げてくれます。
そのため、常に水に浸かっている状態にならないうえに水枯れもしにくいといったメリットがあります。
シクラメンは10月~3月の開花期は水を多く必要としますが、開花期が終わって葉っぱだけになると水を吸うペースが落ちます。
土と葉っぱの状態をチェックして、土の表面が乾いた適度なタイミングで水やりをしましょう。
シクラメンの水のやりすぎまとめ
- シクラメンは水をやりすぎると球根が痛んだり根腐れする恐れがある。
- シクラメンは高温多湿に弱い。
- 水をやりすぎた場合は水やりを一度ストップして様子を見る。
- 根腐れの恐れがある場合は痛んだ根を取り除き新しい土に植え替える。
- 球根がやわらかい場合は腐ってしまって復活できない。
- 土の表面がしっかり乾いてから水やりする。
- 葉っぱのハリをチェックして水やりのタイミングをつかむ。
- 底面給水鉢は受け皿に8割程度水を溜めておく。
- 底面給水鉢も1ヶ月に1回は土から水やりをする。
今回はシクラメンの水のやりすぎに関する疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。