ラベンダーは木になる?木質化の原因は?
ラベンダーを木質化させない。防ぐ方法は?
ラベンダーが木質化したらどうする?
ラベンダーの木質化強剪定とは?時期は?
こんなラベンダーの木質化に関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーは木になる?木質化の原因は?
エレガントな香りと柔らかな紫色が美しいラベンダーは、リラックス効果が高いハーブとして有名です。
そんなラベンダーの根元が枯れて、木質化する原因をご存じでしょうか。
木質化とは、茎や葉が木のような状態になることです。
これは自然現象であり、ラベンダーの老化によるものと考えられます。
ラベンダーは、地中海沿岸が原産のシソ科の植物です。
さらに詳しく言うとラベンダー属の「低木植物」に分類されています。
まだ若いころはすべてが緑色をしていますが、ある程度生長したラベンダーは茶色くなり樹木のような肌になるのです。
したがって、ラベンダーは根元の部分が木質化して冬を越します。
その状態から、温かくなると新芽を出すのです。
ラベンダーを木質化させない。防ぐ方法は?
かわいらしい花姿のラベンダーが木質化してしまったら残念ですね。
しかし木として分類されているラベンダーは、少しずつ茶色になり木質化します。
生長と共に段々と硬くなり、根元が太い幹のようになるのが特徴なのです。
ですから自然に木質化するのは管理が行き届いていないせいではありません。
しかしジメジメした環境が苦手なラベンダーは、梅雨前などに下側の葉に蒸気が溜まることによって枯れて木質化することがあります。
このようなことを防ぐためには、ラベンダーに合った土づくりをすることが基本です。
また梅雨時以外の活動期には、やや多めの水分を与えるのがポイントになります。
太陽の光と風が大好きな植物なので、日当たりの良い場所に置いてあげることで木質化の予防になるでしょう。
ラベンダーが木質化したらどうする?
ラベンダーをカテゴリー化すると「常緑性小低木」になります。
したがって木質化を完全に防ぐ方法はありません。
しかし、手入れをすることで木質化を遅らせる方法はあります。
これには切り戻しをするテクニックの他に、挿し木でリセットする方法があるのです。
それぞれ詳しく解説してみましょう。
切り戻しをする方法
まだ初期の段階では、切り戻しをすることで木質化を軽減させることができるでしょう。
刈り取るのは、脇芽の上の部分です。
この時に花をつけなかった枝を、いっしょに摘み取り全体的に風通しを良くすると効果的です。
下から出ている細い枝のような部位は、根元から摘み取ってください。
こうすることで株全体に日光や風が届くようになるでしょう。
挿し木
切り戻しをしても、ラベンダーは少しずつ生長をし木質化が進行していきます。
初期の場合は切り戻しで対応できても、段々と対処できなくなるでしょう。
そんな場合には、挿し木をするメソッドがあります。
手順としては以下の通りです。
また時期として最適なのは4月~5月になります。
- 茎先の若い芽を8cmくらいにカットして「挿し穂」にする(数本用意してください。)
- 挿し穂は土にさす部分の葉を摘み取り、茎は水分を吸収しやすいように斜めにカットする
- 土を9割くらい入れたポットに挿し穂を植えていく
ラベンダーは挿し穂に根が出るまで1ヶ月くらいかかります。
その間は水分を欠かさずに、日光の当たる風通しが良い場所に置いてください。
ラベンダーの木質化強剪定とは?時期は?
強剪定とは切り戻しとは違い、大胆に思い切った刈り入れをすることです。
最終的には根元の3分の2くらいまで、刈り取っていきましょう。
手順としては小さめの枝を落として、次に古い枝も切り込んでいきます。
目安としては「新芽の上の部分」までと覚えておいてください。
最後にフォルムを整えれば、完成です。
強剪定を行う時期は、温暖な地域では12月初め寒冷地では2月下旬頃が適しています。
株の状態によって2年に1度くらいの割合で行うようにしましょう。
強剪定をした後は、枯れ木のような見た目になり寂しいですが、この手入れを行うことにより暖かくなると小さな芽がドンドン育っていきます。
また開花する頃には、去年よりも株が一回り大きく生長しているでしょう。
ラベンダーの木質化まとめ
- ラベンダーは低木植物に分類されているため木質化は避けて通れない
- ラベンダーの木質化は老化による自然現象である
- 木質化の予防は、生育期に水と太陽と風をたくさん与えること
- ラベンダーが木質化したら切り戻しまたは挿し木でリセットする方法がある
- 強剪定とは根元の3分の2を残して剪定すること
- 強剪定の時期はお住まいの地域によって変わるので注意(温暖地12月初旬・寒冷地2月下旬がおすすめ)
今回はラベンダーの木質化に関する疑問についてご紹介しました。皆様のラベンダー育成の参考にしていただけると幸いです。