シクラメンにおすすめの肥料は固形?液体?
シクラメンの肥料のやり方は時期によって変わる?
休眠後や植え替え後には肥料を与える?
シクラメンの肥料不足の症状は?
シクラメンに肥料を与えすぎるのは良くない?
こんなシクラメンの肥料のやり方に関する疑問についてご紹介いたします。
シクラメンにおすすめの肥料は固形?液体?
シクラメンにおすすめの肥料は固形と液体どちらかいうと実はどちらもおすすめです。
その理由はシクラメンの生育時期によって上手く使い分けることでシクラメンをより元気に育てる事ができるからです。
シクラメンが花をたくさんつける時期には液体肥料がおすすめですし、葉や球根をしっかり育てるためには固形肥料のメリットが必要にもなってきます。
なぜそのように液体肥料と固形肥料を使い分ける必要があるのか?
その理由についてはそれぞれの肥料の特徴を理解する事でわかってきます。
シクラメンの肥料のやり方は時期によって変わる?
なぜ生育時期によって使い分けが必要かというと、固形肥料と液体肥料ではそれぞれには働きが違っているからです。
固形肥料と液体肥料にはそれぞれに次のような特徴があります。
- 固形肥料には粉末、粒状、錠剤があり、効き目はゆっくりですが、その分効果が長く続きます。
- 液体肥料は水で薄めるタイプが多く、即効性があります。
なお、固形肥料と液体肥料は肥料の形体によって分類したものですが、原料や効果によっても分類できます。
有機質肥料
自然由来のものを原料につくられた肥料です。
酒かす、鶏ふんや牛ふんなどを原料としています。
ゆっくりと吸収されるため持続性があります。
無機質肥料
化学的に合成してつくられた肥料です。
ニオイが少なく扱いやすいため家庭用として人気があります。
効果による分類では
緩効性肥料(かんこうせいひりょう)
じっくりと効果が続く肥料のことです。
遅効性肥料(ちこうせいひりょう)
遅れて効果のあらわれる肥料のことです。
速効性肥料(そっこうせいひりょう)
すぐに効果の出る肥料のことです。
即効性はありますが効果は長続きしません。
これらの肥料を使用目的に合わせてシクラメンの生育時期を考えながら使い分けるようにしていきます。
休眠後や植え替え後には肥料を与える?
シクラメンを何年も同じ鉢で育て続けると、土の中の肥料を使い切り栄養が足らなくなって花が咲かなくなってしまいます。
そのような理由から土の栄養不足を補うため1年に1回(9月上旬~中旬ごろ)植え替えを行うと良いでしょう。
植え替え用の土は必ず新しいものにします。
そのタイミングで肥料を与える事で、その後のシクラメンの生育状態を良好に保つ事ができます。
肥料は元肥(植物が元気に育つように土に混ぜておく肥料)として固形の緩効性肥料を与えます。
肥料に緩効性を使用する理由は即効性の肥料(液体肥料)では、成分がすぐに溶け出しシクラメンの根を傷めてしまうからです。
9月はシクラメンの生育期で特に肥料が必要な時期ですので、植え替えた株には1ヶ月ほどしてから追肥(生育に必要な肥料を追加して与えること)してください。
1ヶ月経つと根が張り株が安定するので即効性のある液体肥料を与えます。
シクラメンの肥料不足の症状は?
シクラメンに新芽がでなくなったり、花の数が少なくなったり、葉が黄色くなったりしたら肥料不足の症状とも言えます。
9月ごろから翌年の5月ごろまではシクラメンの生育期です。
この時期は花を次々に咲かせるため、たくさんの肥料が必要です。
肥料不足にならないように週に1度は肥料を与えましょう。
肥料を十分に与えているにもかかわらず、肥料不足の症状が出る場合は肥料が合っていないのかもしれません。
肥料にはおもに窒素・リン酸・カリウムといった成分が含まれています。
それぞれの成分には次のようなはたらきがあります。
- 窒素:葉や茎を成長させる
- リン酸:花を開花させたりや蕾を成長させる
- カリウム:根を成長させる
肥料により成分の配合が違います。
シクラメンには窒素・リン酸・カリウムの成分が均一なものか、花や根を成長させるリン酸やカリウムが少し多めの肥料がおすすめです。
シクラメンに肥料を与えすぎるのは良くない?
花をどんどん咲かせようと必要以上に肥料を与えすぎると茎が伸びすぎたり、最悪の場合には枯れてしまいます 。
肥料が多すぎると根に負担がかかってしまうためです。
肥料は適量を守って与えましょう。
シクラメンの生育期は週に1回程度の液体肥料、 非休眠株には月に1回程度の薄めの液体肥料が適量です。
休眠株には肥料は与えません 。
シクラメンの肥料のやり方まとめ
- シクラメンには固形肥料と液体肥料の両方がおすすめで時期により使い分けると良い
- シクラメンは成長期の9月頃から翌年の5月くらいまでは多くの肥料を必要とするが、休眠期には肥料を与えなくても良い
- 植え替え時には新しい土を使い栄養分を補充するとともにその後は定期的に肥料を与えるようにする
- シクラメンは肥料不足になると花の数が減り、花が咲きにくくなる
- 葉が黄色くなってしまったり、葉の徒長が見られる時も肥料不足の場合がある