シクラメンの肥料にハイポネックスが人気の理由は?
シクラメンにハイポネックスを与える時の薄め方は?
シクラメンの肥料に100均のものはおすすめ?
ハイポネックスキュートシクラメンと普通のハイポネックスの違いは?
こんなシクラメンの肥料に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
シクラメンの肥料にハイポネックスが人気の理由は?
秋から春にかけて長く花を咲かせるシクラメン。
開花期のシクラメンは美しい花を咲かせるためにとても体力を使います。
そのため定期的な肥料は欠かせません。
9月~5月上旬までの開花の期間には液体肥料を週1回程度与えるとよいと言われています。
そこで人気の液体肥料がハイポネックスです。
ハイポネックスは与えるとすぐに効果が現れる即効性の液体肥料です。
ハイポネックスの特徴は花付きを良くし、長期安定して花を咲かせるリン酸を多く含んでいます。
一般的に植物に与える肥料の3大要素を呼ばれるのが、窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)です。
- 窒素(N)葉の数を多くし、新芽の成長を促す。
- リン酸(P) 花付きを良くし、花色や葉色を鮮やかにする。
- カリウム(K)細胞を丈夫にし、病気や環境の変化に強い株を作る。根を丈夫にし暑さや寒さに耐える力をつける。
シクラメンは長期間花を咲かせるため、特にリン酸が多めの肥料が効果的です。
肥料によって成分の配合率が様々なので、シクラメンに適した肥料を使う必要があります。
ハイポネックスは窒素、リン酸、カリの要素比が6:10:5とリン酸が多めな配分のため、シクラメンに花を咲かせるのに適した肥料と言えます。
ハイポネックスのメリットを簡単にまとめますと
- 花をたくさん咲かせるための栄養素が強化されている。
- 与えるとすぐに効果が現れる即効性の液体肥料。
- いろいろな植物に広く使えるため使い勝手が良い。
- 用途や株の状態によって薄める濃度を変えられて便利。
- 薄めて使うので費用対効果が良い。
- 信頼のおけるメーカーかつ、実績もある。
シクラメンにハイポネックスを与える時の薄め方は?
ハイポネックスは原液を水で薄めて使います。
9月~5月上旬頃までの開花期は週1回程度、1000倍に薄めたものを与えます。
1000倍とは牛乳パック大(約1リットル)の水に原液1ミリリットルを加えた程度の薄さです。
10リットルのバケツの水だと原液10ミリリットルです。
1000倍に薄めたものを水やりと同様に、鉢底から液が流れ出るくらいたっぷり与えます。
シクラメンは球根や茎の根元に水がかかると病気になりやすく、球根が腐る恐れがあるため、必ず土の部分に与えるようにしましょう。
市販のシクラメンの鉢によく見られる底面給水鉢の場合は、1週間~10日に1回、受け皿に1000倍に薄めたハイポネックスを貯めます。
受け皿部分の液が少なくなった場合は水を補給し、常に水が入っているようにしましょう。
1週間~10日に1回、受け皿に残った古い液を捨てて新しい液に交換するようにします。
さらに1ヶ月に1回は鉢底の受け皿をはずして、鉢の土の表面からたっぷりと水を与えます。
そうすることによって、土の中の老廃物や余分な肥料を流し出すことができます。
底面給水鉢は一度土が乾燥してしまうと底面からの吸水効率が下がってしまうため、土の表面から水を与えた後は、底面給水部分に新しい水を入れましょう。
シクラメンの肥料に100均のものはおすすめ?
手軽な100均にも植物の肥料が売られています。
100均の肥料は「粒状化成肥料」や「鉢花、観葉植物の肥料」など、効果がゆっくり出る固形の肥料が主です。
また置き型(錠剤)肥料として、ハイポネックスジャパンのプロミックシリーズが売られている場合もあります。
固形肥料はゆっくり効果が出る肥料なので、液体肥料と組み合わせて使います。
100均でも最近では薄めて使う液体肥料が売られているのを見かけます。
用途が合えばシクラメンにも使えますが、容量的にはホームセンターなどで売られているものに比べると結果的に割高になったりすることもあるので注意しましょう。
ハイポネックスキュートシクラメンと普通のハイポネックスの違い
シクラメンに人気の肥料として、ハイポネックスを取り上げましたが、同じハイポネックスジャパンから発売されている「ハイポネックスキュート シクラメン・ベゴニア用」があります。
普通のハイポネックスと違い、薄めずにそのまま株元にひと押しするタイプの液体肥料です。
3要素の配合率は、窒素(N):リン酸(P):カリウム(K)=0.12:0.10:0.18です。
ハイポネックス原液を1000倍に薄めて使った場合の3要素の比率は0.06:0.10:0.12ですのでハイポネックスキュート シクラメン・ベゴニア用の方が栄養素が濃く配合されています。
シクラメンは葉の数だけ花をつけると言われている植物ですので、花だけではなく葉の成長にも多くの栄養を必要とします。
キュートを使うことによって、開花期以外も葉や球根の成長が期待でき、丈夫な株に育てることができます。
開花期のたくさん花を咲かせたい時期にはハイポネックスを水に薄めて使い、開花期以外の葉や球根が成長する時期にはハイポネックスキュート シクラメン・ベゴニア用を使うのがおすすめです。(ただし完全に休眠している時期は肥料は必要ありません。)
また、育てている株数によって使い分ける方法もあります。
- 株数が少ない→ハイポネックスキュート シクラメン・ベゴニア用
- 株数が多い→ハイポネックス
ご自身の育成スタイルや、育てているシクラメンの状態に合う肥料を見つけて使用することをおすすめします。
シクラメンの肥料まとめ
- シクラメンが美しい花を長期間咲かせるために、リン酸の配合率が高めのハイポネックスが人気。
- ハイポネックスは薄める濃度を変えられるため費用対効果も高い。
- 9月~5月上旬の開花期には1000倍に薄めたハイポネックスを週1回与える。
- 底面給水鉢には1000倍に薄めたハイポネックスを受け皿に貯め、1週間~10日に1度交換。
- 100均の肥料は効果がゆっくりな固形肥料が使いやすいが、液体肥料は結果的に割高になることもあるので注意。
- ハイポネックスキュートシクラメンは薄めずそのまま使えて簡単便利。
今回はシクラメンの肥料に関する疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。