冬には胡蝶蘭の保温が必要?最適な温度は?
胡蝶蘭は冬には室内で育てる?屋外では枯れる?
胡蝶蘭の冬対策にビニールが最高!?
胡蝶蘭の冬の育て方・管理はどうする?
こんな冬の胡蝶蘭の保温と育て方についてご紹介いたします。
目次
冬には胡蝶蘭の保温が必要?最適な温度は?
胡蝶蘭は台湾やフィリピンなどの熱帯地方の生まれです。
そのため、胡蝶蘭は高温多湿な環境を好みます。
したがって、日本の厳しい冬の寒さに対して対策をしっかりしていないと、胡蝶蘭が枯れてしまう可能性が高いと言えます。
胡蝶蘭の冬対策として保温が必要だとわかったところで、胡蝶蘭にとって冬場の最適な温度とはどのくらいなのでしょうか?
暖かくなる日中は20~25℃程度、気温が下がってくる夜中でも18℃以下にならないように維持してあげましょう。
胡蝶蘭は冬には室内で育てる?屋外では枯れる?
冬に胡蝶蘭を屋外に置いてしまうと寒さと乾燥で枯れてしまう可能性が非常に高くなります。
したがって、室内か温室で育ててあげましょう。
胡蝶蘭の冬の置き場ですが、室内では日中と夜中で気温差がありますので、置き場を変えることで対応します。
日中の暖かい時間帯は窓際に置き、日光浴をさせてあげましょう。
気温が下がる時間帯には窓際だと冷えてしまうため、温かい部屋の真ん中に移動させます。
ただ、エアコンなどの暖房器具の風が直接当たってしまうと乾燥の原因になりますので注意が必要です。
乾燥する冬場は胡蝶蘭を適度に保湿してあげることも重要です。
暖房器具の使用で室内の空気が乾燥している場合は、1日に何度か葉の表と裏に霧吹きで水をかけて、葉水を与えるようにしましょう。
加湿器の近くや、水張りした洗面器の近くに胡蝶蘭を鉢ごと置いてあげるのもひとつの方法です。
胡蝶蘭の冬対策にビニールが最高!?
胡蝶蘭を寒さと乾燥から同時に守ることができる素晴らしいアイテムがビニール袋です。
軽く葉水をし、ビニール袋ですっぽりと胡蝶蘭を覆ってあげることで、胡蝶蘭の周囲の湿度を高く保つことができます。
また、室温が低い時には湯たんぽなどを用意してビニール袋の中に入れることで、同時に加温もできます。
ただビニール袋のデメリットは見た目の悪さと世話のしにくさにあります。
そのため、ビニール袋と同じ効果、もしくはそれ以上の効果を発揮でき、インテリア性も高めてくれるものが温室です。
家庭用の小型温室を日当たりの良い場所に設置することで胡蝶蘭に最適な環境を作ることができます。
家庭用温室と共に温湿度計と温室用ヒーターを用意しておくことで温室内の環境を最適な状態に保つ事ができます。
胡蝶蘭の冬の育て方・管理はどうする?
胡蝶蘭の冬の育て方では前述した寒さ対策と乾燥対策がメインとなってきます。
他に注意したいこととして、水やりは根が蒸れない程度に適切に行うことが重要です。
胡蝶蘭は冬になると休眠状態となり、水だけでなく栄養もほとんど必要としなくなります。
水のあげすぎや、肥料のあげすぎによる栄養過多は根腐れの原因にもなりますので注意しましょう。
また、冬の寒い時期に植え替えを行うのも避けたいものです。
これらの行為は、胡蝶蘭の根に深刻なダメージを与え、うまく冬越しすることができなくなる原因にもなります。
冬を終えた段階で胡蝶蘭に何らかの異常が見られた場合、寒さによるダメージを受けてしまった可能性が高いです。
葉がしわしわになってしまった場合、冬の間の水やりが多すぎて胡蝶蘭の鉢が蒸れてしまい、根からの水分吸収が適切にできなくなっていると考えられます。
回復方法としては、鉢の周辺を霧吹きで湿らせてビニール袋で覆い、温かい室内に置くようにします。
その状態で1~2ヶ月ほど様子見し、葉にツヤが戻れば十分に回復したと言えるでしょう。
様子見している間にカビが生えたり、根から悪臭がするようであれば、根腐れを起こしている可能性が高いので、4~6月頃になってから、植え替え作業を行いましょう。
冬の胡蝶蘭の保温と育て方まとめ
- 胡蝶蘭にとって冬場の最適な温度は20℃前後
- 日中の暖かい時間帯は窓際に置いてレース越しに日光浴させ、気温が下がる時間帯は冷えすぎないように対策を行う
- 葉水をし、ビニール袋ですっぽりと胡蝶蘭を覆うことで周囲の湿度を高く保つことができる
- ビニール袋でも保温、保湿効果はあるが、温室を使用することでインテリア性を高めることもできる
- 冬の水のあげ過ぎや肥料のあげ過ぎは、根腐れや枯れる原因になる
今回は冬の胡蝶蘭の保温と育て方についてご紹介しました。皆様の胡蝶蘭管理の参考にしていただけると幸いです。