シクラメンの葉が黄色く枯れる理由は?
シクラメンの葉っぱに白い粉?カビ?
シクラメンの葉がベタベタするのは病気?
こんなシクラメンの葉っぱの異常に関する疑問についてご紹介いたします。
シクラメンの葉が黄色く枯れる理由は?
シクラメンは冬の人気花鉢の代表とも言える花です。
品種改良が活発に行われているため、贈り物に選ぶだけでなく「花屋に行ったらつい買ってしまった」という経験をした方もいるのではないでしょうか。
そんな人気のシクラメンですが、購入してしばらくすると葉が黄色くなる異変が見られる事があります。
シクラメンの葉が黄色く枯れる理由について、主な原因は以下の4つです。
- 環境の変化
- 水切れ
- 肥料の過不足
- 病気
環境の変化
購入してすぐのシクラメンの葉の先端が黄色くなるなどの異変がある時は環境の変化が考えられます。
シクラメンの多くは温室で生産されています。
温室や花屋のしっかり温度調整された場所から移動すると環境の変化に耐えられないことがあります。
暖房が効きすぎる室内など、温度差が10度以上ある場合は注意が必要です。
玄関先などで1~2週間慣らしてから暖かい室内に移動させましょう。
また、シクラメンは日光が大好きです。
シクラメンを室内に置いておくとどうしても日光不足になりがちです。
時々、外に出して日光に当てると良いでしょう。
水切れ
葉っぱが何枚も同時に突然「まっ黄色」になる時は、水切れの可能性が高いです。
株が完全に水切れを起こした後は突然葉が完全に黄色になってしまうこともあります。
一度黄色になった葉は元には戻らないので取り除くしかありませんが、水切れを起こしたシクラメンはとても弱っています。
少しでも緑が残っている場合は残すのも手です。
葉がないと花も倒れてしまいます。
元気な葉がどれだけ残っているかにもよりますが、全体の2/3は葉を残して様子を見てみましょう。
水切れを起こしてしまった場合も、球根が生きていれば新しい葉が根元から出てくるので徐々に新しい葉に更新させます。
逆に水のやりすぎで葉っぱが蒸れてしまい、葉が黄色くなることもあります。
この場合は根元から黄色くなった葉を取り除きます。
そのままにしておくと病気の原因になるので放置しないようにします。
シクラメンは水を下から吸い上げる「底面吸水タイプ」の鉢が多いですが、上から水やりをする「普通鉢」の場合は葉っぱや花の根元に水が溜まらないようにするのも蒸れを防ぐためのポイントです。
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肥料の過不足
葉が全体的に黄色っぽくなっている、葉の色が薄くなる場合は「肥料の過不足」が原因かもしれません。
日光不足でも葉の色が薄くなることはありますが、肥料を与えることで葉の色が濃くなり生き生きとします。
肥料を与える時には与え過ぎに注意しましょう。
肥料を与え過ぎると「肥料過多」になり、枯れてしまう場合もあります。
肥料の裏面に書いてある濃度や量を守って与えましょう。
シクラメンの病気
シクラメンは病気にかかると葉が黄色くなり枯れてしまうことがあります。
花がしおれる、葉が丸まるなどの症状が出ることもあります。
この場合、黄色くなった葉を取り除いても病原菌が残っていると葉の黄変を防ぐことが難しくなります。
シクラメンの病気の多くは「多湿によるカビ」が原因です。
株が弱っていると病気にかかりやすくなるので、適切な水やりと肥料で株を健全に保ち、風通しの良い場所に置いて多湿を防ぎましょう。
シクラメンの葉っぱに白い粉?カビ?
葉や花の根元に白っぽい粉が付いているのは、灰色かび病やうどん粉病と呼ばれる植物の病気です。
それらの病気は20℃以上の多湿環境で発生しやすい病気です。
他の植物に感染することもあるため、見付けたら早めに取り除きましょう。
灰色かび病やうどん粉病は、シクラメンが最もかかりやすい病気です。
- 古くなった葉を放置していた
- 水やりをしすぎた
- 葉や花の上から水やりをしていた
などの原因が考えられます。
特に、株元が加湿にならないように注意しましょう。
灰色かび病を防ぐためにシクラメンの球根は土から少し地上に出して栽培されます。
花が終わり植替えをする際には深植えにならないように「浅く植付け」をしましょう。
シクラメンの葉がベタベタするのは病気?
シクラメンの病気には、灰色カビ病の他にも「萎凋病」、「炭疽病」、「軟腐病」、「葉腐細菌病」など細菌による病気が多いです。
葉がベタベタするのは、アブラムシ類の仕業かもしれません。
「モザイク病」の発生原因にもなるので見付けたら早めに取り除きます。
アブラムシも多湿の状況で発生しやすくなるので風通しが悪くならないようにします。
アブラムシは周りの植物から移ってきている可能性もあるので、周辺の植物の葉や茎、新芽のあたりをチェックして大量発生を防ぎます。
シクラメンの葉の異常まとめ
- シクラメンの葉が黄色くなる原因は「環境の変化」「水切れ」「肥料の過不足」「病気」が考えられる。
- 購入後のシクラメンが環境の変化に耐えられるように適切な場所を確保する。
- 「風通し」と「日当たり」に注意し、時々でも直射日光に当てると良い。
- シクラメンが最も掛かりやすい病気は「灰色かび病」なので葉や花の根元に水を掛けないように注意する。
- 植替えの時は球根の頭を少し出す「浅植え」にする。
- シクラメンの葉っぱがベタベタする時は「アブラムシ」の可能性がある。
- 周りの植物に移るので注意する。