ガーデンシクラメンがぐったりしおれる原因とは?
しおれたガーデンシクラメンは復活させることができる?
ガーデンシクラメンは植え替えたらしおれる事がある?
ガーデンシクラメンがしおれないように育てる方法とは?
こんなガーデンシクラメンがしおれる原因と対処法についてご紹介いたします。
目次
ガーデンシクラメンがぐったりしおれる原因とは?
シクラメンの中でも、屋外で育てることが出来るシクラメンとして人気の高いガーデンシクラメン。
そんな丈夫なはずのガーデンシクラメンがしおれてしまう原因とはなんなのでしょうか?
ガーデンシクラメンがしおれる原因には
- 水不足
- 球根が弱っている(根腐れ)
- 温度が低すぎるか高すぎる
- 霜や雪に当たってしまっている
- 環境の急激な変化
などが挙げられます。
水不足によってしおれる
ガーデンシクラメンがしおれてしまった際に、まず確認したいことの一つが水不足です。
水やりの頻度が少な過ぎたり、水やりを忘れてしまっていると水不足によりしおれてしまう事があります。
地植えのガーデンシクラメンであれば、それほど水切れが起こることは少ないですが、鉢植えのシクラメンなどは注意が必要です。
水やりの不足が疑われる場合には、株元の土の状態を確認してみましょう。
土の表面がしっとりと湿っていれば問題ありません。
逆に土の表面が完全に乾き切って、土がカサカサの状態になっていたら水やりを行いましょう。
ただし、これから気温が下がる夕方や夜間に水やりをしてしまうと、明方などに土の中で水が凍ってしまうこともあります。
そのような問題を避けるためにも屋外での水やりは暖かい時間に行うようにしましょう。
球根が弱っている(根腐れ)でしおれる
ガーデンシクラメンがしおれてしまう原因が水不足ではない場合には、球根の状態を確認してみましょう。
土の上に出ている球根を軽く触ってみて、球根がしっかり固ければ問題ありません。
逆に球根が柔らかくなってしまっていると根腐れなどを起こしている可能性が高くなります。
球根が弱ってしまうと水を吸い上げる力が弱まってしまうため、結果的に葉や花がしおれてしまいます。
温度が低すぎるか高すぎてしおれる
ガーデンシクラメンは通常のシクラメンに比べると耐寒性が高い特徴があるため、屋外で育てることができます。
しかし、耐寒性が高いと言っても耐えられる限界温度というものもあります。
また、ガーデンシクラメンを室内で管理している場合には、室温が高過ぎてしおれてしまうという問題も起こる事があります。
- 通常のシクラメンは10度から20度くらいの温度帯を好み、5度以下の環境では元気がなくなってしまいます。
- ガーデンシクラメンは5度から15度くらいの温度帯を好み、−5度くらいまでが耐えられる限界とされています。
このような特徴からガーデンシクラメンを暖房がきいた暖かい室内で育ててしまうとしおれてしまうことがあります。
特に暖房の風が直接当たるような場所にガーデンシクラメンを置いてしまうと、すぐにしおれてしまいます。
また、屋外では−5度くらいまで耐えられますが、土の中が常に湿っていて夜間になると凍ってしまうような環境では、根が痛んでしまうため問題が起こりやすくなります。
寒い時期や特に冷え込む時間には、できるだけ土の中を暖かく保ってあげる事が大切です。
霜や雪に当たってしまってしおれる
ガーデンシクラメンは耐寒性に優れていますが、霜や雪が当たるような環境では、耐えられないこともあります。
霜が降りる時期には、鉢を霜が当たらない軒下などに移動してあげるとよいでしょう。
環境の急激な変化でしおれる
環境の急激な変化もガーデンシクラメンがしおれてしまう原因の一つに挙げられます。
室内に置いていたガーデンシクラメンを急に寒い屋外に出した時や植え替え直後などは特にデリケートな時期とも言えます。
そのような時には、時間をかけて徐々に環境に慣れさせていくようにしましょう。
ガーデンシクラメンがぐったりとしおれてしまった場合には、このような点を確認してみてください。
また、葉はしっかりしているのに、蕾や新しく出てきた小さな葉だけがしおれてしまう場合には、日照不足なども考えられます。
元々ある大きな葉に隠れてしまい、日光が当たりにくい時などにそのような問題が起こる事があります。
蕾が枯れてしまう問題については過去の記事をご覧ください。
しおれたガーデンシクラメンは復活させることができる?
しおれてしまったガーデンシクラメンを復活させることができるかどうかは、しおれてしまった原因によって変わってきます。
球根の根腐れと霜や雪によるダメージは復活が難しいです。
逆に水不足や温度の問題の場合には、環境を改善してあげることで復活は可能です。
復活させる方法としては、水不足であれば水やりを行います。
地植えの場合には移動ができないため、暖かい時間帯を選んでたっぷりと水やりを行います。
鉢植えの場合には移動させる事ができるため、10度くらいある場所に移動させてたっぷりと水やりを行いましょう。
通常の水やりの場合には、葉や花に水をかけることはお勧めできませんが、しおれてしまっている場合には緊急事態ですので、葉や花にも水がかかってもよいので、水やりをたっぷり行ってガーデンシクラメンの周辺湿度を一時的に高めてあげましょう。
その状態でビニール袋などで包み、保湿してあげると1日ほどで元気に復活します。
注意点としては夜間に冷え込まないように玄関や浴室など家の中で管理するようにしましょう。
この方法で元気に復活したら、屋外に出しても問題ありません。
ガーデンシクラメンは植え替えたらしおれる事がある?
ガーデンシクラメンを植え替えすること自体はしおれる原因とはなりません。
しかし、植え替え直後のガーデンシクラメンは、まだ根がしっかり張っていないことが多いため環境の変化に弱い面があります。
ガーデンシクラメンは根がしっかり張ることで、環境適応能力を高め、さらに耐寒性が増します。
よって植え替え直後は環境の変化に敏感になっているため、しおれてしまうこともあります。
植え替えをしたら、根がしっかり育つように固形肥料を与えると良いでしょう。
根がしっかり張るようになると植えたばかりのシクラメンよりも耐寒性が強くなります。
液肥は花をたくさん咲かせることに特化したものが多いため、液肥のみではなく根を育てるための固形肥料も必要となってきます。
また、植え替え時に球根が全て土に隠れてしまうくらい深く植えてしまうと球根が腐りやすくなってしまいます。
ガーデンシクラメンは球根の頭が土の上に出るように植えるのが植え替えのコツです。
さらに寄せ植えなどで株同士を密集させ過ぎると通気性が悪くなり、株元が蒸れてしまうこともあります。
深い鉢や水捌けの悪い土に植え替えてしまうと、土の中が常に湿った状態になってしまう球根が痛みやすくなってしまいます。
このような問題点に注意しながら植え替えを行う事で、ガーデンシクラメンの植え替えを失敗せずに行うことができます。
ガーデンシクラメンがしおれないように育てる方法とは?
ここまで読み進めていただいていれば、ガーデンシクラメンがしおれないように育てる方法はご理解いただけているとおもいますが、最後に大事な点をまとめてみましょう。
ガーデンシクラメンがしおれないように育てる方法とは
- 水やりは土が乾いたらたっぷりとあげるようにして、常に土が湿っている状態は避ける。
- ガーデンシクラメンが好む適温は5度から15度くらいであることを意識して寒すぎる場所や暖かすぎる場所は避ける。
- 霜や雪が当たるような場所はできるだけ避ける。
- 頻繁に暖かい場所から急に寒い場所に移動するなど急激な環境変化は避ける。
- 植え替え時は球根の頭が土の上に出るように植え替える。
- 寄せ植えなどで株を密集させすぎると株元が蒸れてしまうので注意する。
- 室内で管理している場合には、定期的に屋外に出してあげて日光と風に当ててあげることが大切。
このようなことを守りながら日々の世話をしてあげることでガーデンシクラメンを元気に育てることができます。
ガーデンシクラメンのしおれまとめ
- ガーデンシクラメンがしおれる原因には、水不足、球根が弱っている(根腐れ)、温度が低すぎるか高すぎる、霜や雪に当たってしまっている、環境の急激な変化などが挙げられる。
- しおれてしまったガーデンシクラメンを復活させることができるかどうかは、しおれてしまった原因によって変わる。
- 植え替え直後のガーデンシクラメンは、まだ根がしっかり張っていないことが多いため環境の変化に弱い面がある。
- ガーデンシクラメンが好む適温は5度から15度くらいであることを意識して寒すぎる場所や暖かすぎる場所は避ける。
今回はガーデンシクラメンがしおれる問題についてご紹介しました。皆様のガーデンシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。