
クリスマスローズの開花時期はいつ?
クリスマスローズの花が咲かない理由は?
クリスマスローズの花芽と葉芽の見分け方は?
クリスマスローズは種や苗から開花まで何年かかる?
こんなクリスマスローズの開花に関する疑問についてご紹介いたします。
クリスマスローズの開花時期はいつ?
クリスマスローズの開花時期は、一般的に12月から5月頃までとされています。
原産地である東ヨーロッパや西アジアでは、クリスマスの時期に開花することから、クリスマスローズと呼ばれるようになりました。
この名前の由来を知らないと、クリスマスローズと呼ばれるくらいだからクリスマスの時期に咲く花と思っている人も多いはずです。
そうなると12月の後半には開花していないとおかしいのに、花が咲く気配すら見えない。蕾も見られない。
そんな状況では、「クリスマスローズの花が咲かない?」と心配になってしまうのも当然です。
しかし日本では、気候の違いや品種改良によって1月から4月頃に開花するクリスマスローズが多くなりました。
品種によって開花時期は異なり、早いものでは12月下旬から、遅いものでは4月下旬まで開花するものもあります。
原種に近いニゲル系などは12月頃に咲く早咲き種で、品種改良された八重咲きなどガーデンハイブリッド系などは一般的に遅咲きとされています。
また、栽培環境によっても開花時期は左右され、日当たりの良い場所で育てると、早く開花する傾向があります。
クリスマスローズの花が咲かない理由は?
クリスマスローズの花が咲かない理由には、先に述べましたように開花時期の違いや品種の違いなどが関係している事もあります。
品種によっては開花が春先になるものもありますので、まずは育てている品種の開花時期を再確認してみましょう。
開花時期になってもクリスマスローズの花が咲かない理由は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 花芽分化の不良
- 病害虫の被害
- 環境の不良
花芽分化の不良
クリスマスローズは、秋から冬にかけて花芽を成長させます。
この時期に十分な日光や水分、肥料を与えないと、花芽分化が不良となり、花が咲かないことがあります。
特に日当たりが悪い場所で育てていると、花芽分化がうまく進まず、花が咲きにくくなります。
また、肥料不足などによる栄養不足も花芽分化が遅れる原因となってしまいます。
ただし、水のやりすぎや肥料のやりすぎも、花芽分化を阻害する原因となりますので注意が必要です。
病害虫の被害
クリスマスローズは、黒斑病や灰色かび病などの病気にかかりやすい植物です。
また、アブラムシやナメクジなどの害虫にも被害を受けやすい特徴があります。
これらの病害虫に感染すると、葉が枯れたり、花芽が落ちたりして、花が咲きにくくなってしまいます。
環境の不良
クリスマスローズは、寒さには強いですが、暑さには弱い性質があります。
夏の暑い時期に直射日光や強い風に当ててしまうと、株が弱ってしまい、冬になっても花が咲きにくくなります。
また、クリスマスローズは、根詰まりを起こすと、花芽分化がうまく進まず、花が咲きにくくなります。
鉢植えで育てている場合には、2~3年に1回程度、株分けや植替えをしてあげるとよいでしょう。
クリスマスローズの花を咲かせるためには、以下のことに注意して育てましょう。
- 日当たりの良い場所で育てる。ただし、夏の暑さや直射日光は避ける。
- 秋から冬にかけて、十分な日光や水分、肥料を与える。
- 病害虫に注意する。
- 鉢植えの場合は、根詰まりや根腐れに注意しながら定期的に株分けを行う。
これらの点に気をつけて育てる事で開花を促進させる事ができます。
クリスマスローズの花芽と葉芽の見分け方は?
クリスマスローズの花芽と葉芽の見分け方は、以下の2つの点に注意するとよいでしょう。
芽の形状が花芽は先端が丸みを帯びた形をしており、葉芽は細長く尖った形をしているのが特徴です。
花芽は葉芽よりも少し濃い緑色をしているのが特徴です。
具体的には、以下のような手順で確認するとよいでしょう。
クリスマスローズの株をよく観察し、葉の茎から芽が伸びている部分を探します。
芽の形状を確認します。
丸みを帯びた形をしているのが花芽、細長く尖った形をしているのが葉芽です。
芽の色を確認します。
花芽は葉芽よりも少し濃い緑色をしているのが特徴です。
また、花芽は葉芽よりも少し大きめなのも特徴です。
ただし、芽の大きさには個体差があるため、あくまでも目安として参考にしてください。
クリスマスローズの花芽は、秋から冬にかけて形成されます。
花芽が確認できたら、十分な水分や肥料を与えて、花芽分化を促しましょう。
クリスマスローズは開花まで何年かかる?
クリスマスローズは、種から育てると開花まで3年程度かかります。
クリスマスローズは、秋から冬にかけて花芽を形成しますので、種から育てる場合、種をまいて発芽した苗は、1年目は根を張り、2年目は葉を茂らせ、3年目になってはじめて花芽を形成し、開花します。
ただし、品種によっては、開花まで2年程度で済むものもあります。
また、苗から育てる場合は、開花まで1年程度で済む場合もあります。
クリスマスローズは日当たりが悪い場所で育てると成長が遅れる上、花芽分化がうまく進まず、開花が遅くなりますので、まずはクリスマスローズに最適な環境を維持してあげましょう。
クリスマスローズの花をすぐに楽しみたい人は開花株を購入すると良いでしょう。
近年では様々な品種のクリスマスローズが販売されていますので、好みのクリスマスローズを探してみるのも楽しいものです。
クリスマスローズの開花まとめ
- クリスマスローズの開花時期は、一般的に12月から5月頃までとされているが、日本では気候の違いや品種改良によって1月から4月頃に開花するものが多い。
- クリスマスローズの花が咲かない理由には花芽分化の不良、病害虫の被害、環境の不良などが挙げられる。
- クリスマスローズは日当たりが悪い場所で育てていると花芽分化がうまく進まず、花が咲きにくくなる。
- クリスマスローズは種から育てると花が咲くまでに3年ほどかかる。