フレンチラベンダーの花が咲かないのはなぜ?
ラベンダーには花が咲かない種類がある?
ラベンダーの花が咲かない原因は?
こんなラベンダーの花が咲かない問題に対する疑問についてご紹介いたします。
目次
フレンチラベンダーの花が咲かないのはなぜ?
良い香りと綺麗な紫色の花が楽しめるラベンダー。
さまざまな種類がありますが、フレンチラベンダーの特徴はなんといっても花の形です。
4月~7月頃に、うさぎの耳のような形の愛らしい花を咲かせます。
そんなフレンチラベンダーの花が見たくて植えたものの、花が咲かなくて悩んでいませんか?
フレンチラベンダーの花が咲かないことには、以下の理由が考えられます。
- 苗を購入したのが花の時期とずれていた
- 株がまだ若すぎる
- 根詰まりしている
- 前シーズンに剪定をしなかった
園芸店などで苗を選ぶ時には花芽がついているものを選ぶようにしましょう。
購入時期が花の季節とずれている場合は、水はけと風通しを確保して来シーズンまで待ちます。
また、株が若すぎると花を咲かせるまでの体力を持ち合わせておらず、開花しないことがあります。
その場合も次のシーズンまで大切に管理して待ちましょう。
鉢植えで何年も育てていてフレンチラベンダーの花が咲かない場合、根詰まりが考えられます。
春か秋にひとまわり大きい鉢に植え替えてみることがおすすめです。
花が咲いた年に剪定せずにそのままにしておくことは、翌年に花が咲かなくなる原因になります。
毎年の剪定を忘れずに行いましょう。
ラベンダーには花が咲かない種類がある?
ラベンダーに花がつかないことが続くと、もしかしてこれは花が咲かない種類なのでは?と思うこともあるでしょう。
では、ラベンダーに花が咲かない種類はあるのでしょうか?
結論からいうと、どの種類のラベンダーも花は咲きます。
種類によっては他と比べて弱い品種だったりなど、花を咲かせる体力がつくまでに時間がかかることもあるかもしれません。
お庭のラベンダーの性質を理解し、心地よい環境を整えてあげることが花を咲かせる近道です。
日本で流通している主なラベンダーの種類は以下の通りです。
- アングスティフォリア系(イングリッシュ・ラベンダーなど)
- ラバンディン系(グロッソ、インプレス・パープルなど)
- ストエカス系(フレンチ・ラベンダーなど)
- スパイカ系(スパイク・ラベンダーなど)
- プテロストエカス系(レースラベンダーなど)
ほとんどが紫色ですが、ピンクや白の花がつく種類もあります。
ラベンダーの花が咲かない原因は?
フレンチラベンダーに限らず、ラベンダー全般の花が咲かない原因は
- 剪定の方法が間違っていた
- 株がまだ若い
- 肥料をあげすぎていた
- 根詰まりしている
の4点が挙げられます。
剪定の方法が間違っていた
ラベンダーの剪定は5月~7月に花の収穫、秋~早春に強剪定を行います。
ラベンダーは花を咲かせるためにたくさんのエネルギーを使います。
そのため、花を咲かせたままにすると株が弱る原因になるので、花が咲き揃う前に収穫をかねた切り戻しを行いましょう。
切る位置は花芽の下の方、新芽が出ている上の辺りです。
ラベンダーにとって非常に厳しい季節である夏を迎える前に切り戻しをすることは、株の体力温存につながります。
また、風通しや日当たりが確保できるようになり、快適な環境を作ることもできます。
強剪定は植えてから2年ほどたち、株元が木質化している株に行いましょう。
株の半分~3分の2程度まで切り詰める作業で、目安としては木質化して茶色くなっている部分の少し上で切ります。
強剪定をすることで株の更新ができ、成長を促進して翌年の花付きを良くする効果があります。
剪定はラベンダーを健康に保ち、花をたくさん咲かせるために大切な作業です。
株がまだ若い
ラベンダーの花が咲くためには、根がしっかり育っている必要があります。
そのため、まだ植え付けたばかりの株は花が咲かないことがあるのです。
仕方のないことですが、その場合は翌年の開花を待つことになります。
ラベンダーの苦手な高温多湿な環境を避け、風通しよく乾燥気味で管理しましょう。
肥料をあげすぎていた
ラベンダーは肥料が多いと花付きが悪くなります。
植え付けの時には用土に緩効性肥料を混ぜますが、その後は肥料は少なめで育ちます。
追肥をするならば花が終わり、夏の暑さが落ち着いた頃に化成肥料を少し与えると良いでしょう。
夏場の肥料には要注意です。
真夏にたくさんの肥料を与えると、枝や茎、葉が成長しすぎて蒸れの原因になります。
もし固形の肥料を置いている場合は、梅雨前には取り除いておきましょう。
根詰まりしている
成長が旺盛なラベンダーは、根もどんどん張っていきます。
鉢植えで育てている場合は、やがて鉢の中で根がパンパンになり、『根詰まり』の状態になります。
根詰まりになると土の中に水がしみ込みづらくなり、水分の吸収がうまくできずに水切れしてしまう恐れがあります。
水切れは株を弱らせ、花が咲かなくなる原因になることも。
水やりの時に水がしみ込みづらかったり、底穴から根が出てきてしまっていたらひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。
植え替えは開花前の4月~5月、花の終わった後の9月~10月に行うのがおすすめです。
真夏だけは避けるようにしてください。
ラベンダーの花が咲かないまとめ
- 剪定はラベンダーを元気に育てるために大切な作業。花の収穫は全て咲き切る前までに、秋~早春には強剪定を行い株をリフレッシュさせる
- 植えたばかりの若い株は花がつかないことも。翌年の開花に備えて日当たりと風通しの良い環境で、乾燥気味に管理して元気な株に育てる
- 肥料のあげすぎは花が咲かない原因に。追肥は花が終わった後に少量施す
- 鉢植えは根詰まりに注意。根詰まりは株を弱らせ花付きが悪くなるので、底穴から根が出ていたり水のしみ込みが悪くなったら、春か秋に植え替えを行う
今回はラベンダーの花が咲かない原因についてご紹介しました。皆様のラベンダー育成の参考にしていただけると幸いです。