ラベンダーは肥料をたくさん必要とする?
ラベンダーに肥料を与える時期は?
ラベンダーにおすすめの肥料は?
こんなラベンダーの肥料に関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーは肥料をたくさん必要とする?
ラベンダーは、春先から初夏の庭を爽やかな香りで賑わせてくれるハーブの一種です。
リラックス効果抜群の芳香は、不眠や頭痛などにも効果があると言われ人気があります。
ラベンダーは多年草ですので、翌年以降もきれいな花を咲かせるために適切な肥料を施すことが大切です。
しかし基本的には、それほど多くの肥料を必要としないので、春と秋の2回を目安にしてください。
肥料を与え過ぎるのはNG
ラベンダーの栽培においては肥料は最小限に留めるのがベストです。
肥料が多過ぎると、逆にラベンダーの生長を妨げてしまうことがあるため注意しましょう。
本来栄養を与えるための肥料ですが、多すぎると葉が増えすぎて湿気がこもり花が十分に咲かないことがあります。
また肥料の成分で肥料焼けを起こすこともあるので注意しましょう。
肥料焼けの見分け方としては、葉の外側から少しずつ変色して、急激に茶色になり元気を失います。
ラベンダーに肥料を与える時には、正しいタイミングで適切な量を与えるようにしましょう。
ラベンダーに肥料を与える時期は?
基本的には、ハーブ類の植物はあまり肥料を必要としません。
でも適した肥料を与えることで、花つきを良くして、根もパワーアップできるなどのメリットがあります。
ラベンダーに肥料を与えるタイミングは、1年を通して2回です。
それぞれ解説していきましょう。
植え替えのタイミング(主に3月~4月)
元肥と言われているもので、種を蒔くときや、植え替えの時期に与える肥料です。
これは最も大切な作業で、最初にラベンダーに適した土にすることで、その後の生育にも差が出てきます。
例えばプランターに植える場合は、水はけの良い土壌を作るためにバーミキュライトや苦土石灰を加えたものに緩効性肥料を施すのがおすすめです。
秋(9月以降)
秋に与える肥料は、生長の途中に充当する追肥と呼ばれるもの。
追肥は暑い時期を避けて、少し涼しくなった9月以降にあげるのがおすすめ。
これは暑い夏を乗り切ったラベンダーを回復させることが目的で、根の強化をするためにも大切なプロセスです。
ラベンダーにおすすめの肥料は?
肥料は与える時期だけではなく、種類にも注目することがポイントです。
肥料の種類には、速効性・緩効性・遅効性があります。
速効性肥料のメリットは効き目が早いこと・施した後すぐに吸収するパワーがあります。
ただし長持ちしない点がデメリットであると言えるでしょう。
緩効性肥料は効果が緩やかではありますが、効き目が長いのが特徴です。
こちらは土の中でゆっくりと溶けていくので、肥料焼けを起こしにくいというメリットがあります。
遅効性肥料は、施してからしばらくして効果を発揮する肥料です。
こちらは土の中の水分や微生物によって分解されてから、植物に吸収されるため時間がかかります。
3種類の肥料の中で、ラベンダーに向いているのは、ゆっくりとした効き目の「緩効性肥料」です。
追肥としては液体肥料を使う方法もあります。
では具体的にどんな肥料が向いているのでしょうか。
以下におすすめを紹介します。
ハイポネックス・マグァンプK(大粒・中粒)
初めてラベンダーを栽培する方には、「ハイポネックスマグァンプK」がおすすめ。
こちらの肥料は植物に必要な成分(チッソ・リンサン・カリ)は勿論、アンモニア性窒素・マグネシウムなども配合されており元肥としては完璧な商品です。
植え替えの際などに土に混ぜ込むだけで、ゆっくりと効き続けます。
また植物への安全性も高く、根に直接触れても肥料焼けの心配もほとんどありません。
大粒だと約2年・中粒だと約1年効果が持続します。
グリーンそだちEX・IBのチカラ(花ごころ)
こちらの肥料は、植物にとって必要な成分のチッソ・リンサン・カリウム・マグネシウムがバランス良く配合。
IBとは「イソブチルアルデヒド縮合尿素」を含有した肥料のことで、土に混ぜるとゆっくりと溶けだすので、根にも優しく、ゆっくり効くメリットがあります。
効き目が長く続くので追肥が必要ありません。
マイガーデン (住友化学園芸)
こちらは追肥としておすすめの液体肥料です。
速効性があるので追肥に向いています。
肥料に含まれているモイスト成分によって保水性を向上させるため、夏のラベンダーの管理に効果的です。
ラベンダーの肥料まとめ
- ラベンダーには春と秋に適切な量の肥料を与えると良い
- ラベンダーにたくさんの肥料を与えると、肥料焼けすることがあるので注意
- ラベンダーの元肥には、ゆっくりとした効き目を発揮する緩効性肥料がおすすめ
- 追肥としては液体肥料を使うのも良い
- ラベンダーにおすすめの肥料はハイポネックス・マグァンプK(大粒・中粒)、グリーンそだちEX・IBのチカラ(花ごころ)、マイガーデン (住友化学園芸)