
ラベンダーを植え替えたらしおれるのはなぜ?
植え替えをして元気がないラベンダーを復活させるには?
ラベンダーの植え替えで根を切ると枯れる?
こんなラベンダーの植え替えに関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーを植え替えたらしおれるのはなぜ?
ラベンダーを植え替えたら、途端にしおれてしまった経験はありませんか?
庭で元気に育っていた株や、お店で選んだ元気な株が植え替えによりしおれてしまうのは悲しいことです。
ラベンダーの植え替え後にしおれてしまう最大の理由は、根へのダメージです。
実は、ラベンダーは植え替えを嫌う植物。
細くデリケートな根を持つラベンダーの植え替えは、どうしても根に負担がかかってしまいます。
根が傷つくと地中の水分を上手く吸えなくなり、自身の水分バランスが崩れてしまうことでしおれてしまうのです。
植え替えをする時は根を傷つけないように、細心の注意を払ってください。
植える場所にあらかじめ穴を掘っておき、そのまま根鉢を崩さずに優しく置くように植え替えると良いでしょう。
その後はたっぷりと水やりをして、明るい日陰で管理します。
その他の理由には、植え替えの時期が合っていないことが挙げられます。
ラベンダーの植え替えに適しているのは、成長期である春(3月~5月上旬)と秋(9月~10月)。
5月以降は開花時期に入り、ラベンダーは花を咲かせるために多くのエネルギーを使います。
もし開花時期に植え替えをしてしまうとエネルギーを根まで回せず、水分を上手く吸えずにしおれてしまうことがあります。
逆に、エネルギーが根に回ることで花付きが悪くなることもあります。
植え替えをして元気がないラベンダーを復活させるには?
ラベンダーの植え替え後に元気がないと感じたら
- 置き場所の確認
- 地上部の剪定
- 水分の蒸散調整
の3点を試してみましょう。
置き場所の確認
植え替えてから10日~半月程度は、風通しの良い半日陰で管理しましょう。
植え替え時に根が傷ついてしまった場合、根から十分に吸水できなくなることがあります。
植え替えてすぐに日当たりの良い場所に置くと、半日陰と比べて水分が蒸散する量が増え、水分バランスが大きく崩れてしおれる原因になります。
半日陰に置くことで、水分バランスの崩れによるダメージを抑える効果があります。
しおれた状態からの復活も早まるでしょう。
地上部の剪定
植え替え後のラベンダーの元気がない時は、地上部を半分程度に剪定するのもおすすめです。
地上部を刈り込むことで、根へ回すエネルギーを増やせます。
剪定する位置は新芽のすぐ上が良いでしょう。
ラベンダーの根の成長を促進させ、元気を取り戻すのを助けられます。
水分の蒸散調整
ラベンダーを植えた鉢ごと大きなビニール袋に入れ、袋の口を開けたり閉じたりすると、水分の蒸散調整ができます。
口を閉じれば葉からの蒸散を抑えられ、水分バランスを整えることに役立ちます。
蒸れないように注意しながらやってみてください。
ラベンダーの植え替えで根を切ると枯れる?
ラベンダーの植え替えの時に根を切ってしまうと枯れてしまうのでしょうか?
ラベンダーの根は細く、傷つくと多少なりともダメージが出ます。
もちろん傷つけないことが一番良いのですが、根を切ったからといって必ずしも枯れるものではありません。
良く注意しながら、ひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。
植え替え後はたっぷりと水をあげ、半日陰で管理しながら根の再生を待ちます。
植え替えの適期である春と秋は、ラベンダーの生育が旺盛な季節。
新芽の成長が根の回復のサインになります。
あきらめずに様子をみましょう。
ちなみに、植え替えの時に黒っぽくなっている根を見つけたら要注意。
黒くなっている根は根腐れを起こしている部分です。
その部分はハサミで切り取ってから植え替えてください。
根を傷つけそうでハサミは怖いと思うかもしれませんが、根腐れが起こると株全体が枯れてしまう恐れがあります。
根が傷つくよりもリスクが高いですから、黒ずみ部分は迷わずカットするのがおすすめです。
ラベンダーの植え替えまとめ
- ラベンダーは根のダメージに弱いので、植え替えは根を傷つけないように注意しながら行う
- 根腐れを起こしていて黒くなっている根はカットする
- 植え替えの適期は春と秋。植え替え後はたっぷりの水をやり、10日~半月ほど風通しの良い半日陰で管理する
- 植え替え後にしおれてしまったら、置き場所の確認、地上部の剪定、水分の蒸散調整を行う
- 植え替え時に根を切ってしまってもすぐに枯れてしまうわけではない
- 植え替えの適期を守り、置き場所に注意して見守る