
シクラメンには寿命がある?寿命はどのくらい?
シクラメンの寿命は球根の寿命と関係がある?
鉢植えのシクラメンの寿命を伸ばす方法とは?
こんなシクラメンの寿命に関する疑問についてご紹介いたします。
シクラメンには寿命がある?寿命はどのくらい?
一般的に原種のシクラメンの寿命は30~40年と言われています。
シクラメンは、北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸地域が原産のサクラソウ科球根植物になります。
シクラメンの原産地のようなシクラメンに適した環境で育てると、とても長生きする植物と言えます。
ただ、シクラメンの原産地と日本の気候では大きく異なるため、日本でシクラメンを長く育てるには、正しい管理方法を知る必要があります。
シクラメンの寿命は球根の寿命と関係がある?
シクラメンは球根植物なので、球根が元気であれば何年も続けて花を咲かせます。
逆に球根が弱ってしまうと、株自体の元気もなくなります。
よってシクラメンの寿命=球根の寿命と言っても過言ではありません。
病気や過湿などが原因で球根が腐ってしまった場合は、株全体が枯れてしまうこともあります。
シクラメンの原産地域の気候は、年間を通して暖かく冬でも10度前後の気温です。
また、夏でも湿度が低めで、比較的乾燥した気候になります。
日本の気候は、冬は低温で氷点下になることもあり、逆に夏は高温で湿度も高くなります。
したがって、シクラメンの球根の寿命を伸ばし株全体を元気に保つためには、日本の冬と夏のシクラメンを育てる環境を整える必要があります。
寒すぎず暑すぎない、風通しの良い環境で育てると、長くシクラメンを楽しむことができます。
鉢植えのシクラメンの寿命を伸ばす方法
シクラメンの特性を知って、正しい管理をすることで、鉢植えのシクラメンを長く楽しむことができます。
水やりの注意点
開花期は水を切らさず、過湿にならないように水やりをしましょう。
土の表面が乾いてから、球根の頭に水がかからないように注意して、鉢の底から水があふれる程度にたっぷり水をあたえます。
受け皿に溜まった水は根腐れを防ぐために捨てるようにします。
底面給水型の鉢は底面の受け皿に水を溜めておくと、根が必要な分だけ水を吸うので水切れを防げて便利です。
日当たりの注意点
シクラメンは日光を好む植物です。
ただ直射日光は強すぎるので、明るい窓辺のレースのカーテン越し程度の日に当てます。
株全体に日が当たるように、時々鉢を回して日の当たる場所を変えると良いでしょう。
葉に日が当たると光合成によって花を咲かせる養分を作ったり、球根を成長させます。
肥料の注意点
シクラメンは次々と花を咲かせるため、適度に肥料をあたえる必要があります。
9月頃から開花期が終わる5月頃まで、1週間に1回程度液体肥料をあたえましょう。
花がら摘みと枯れ葉摘み
シクラメンの一つの花は開花から10日程度でしおれます。
枯れた花をそのままにしておくと、種を作ろうとして体力を使います。
そうすると株自体の寿命も短くなってしまうので、枯れた花はこまめに指で摘み取るようにしましょう。
また黄色く枯れた葉っぱは根元にカビが生えて病気の原因になるため、花がらと同じくこまめに取り除くようにしましょう。
冬の温度管理
シクラメンに快適な温度は10度~18度程度です。
冬場は暖房の効いた室内では少し暑すぎるため、廊下や玄関などの気温が低めな場所に置くようにします。
また5度を下回るような屋外では株が弱るので置かないようにします。
夏越しの管理
日本の高温多湿の夏を乗り切るため、シクラメンの夏の管理は特に重要です。
夏越しの方法として、球根だけにして休眠させる方法と、葉っぱを少し残して休眠させずに夏を過ごす方法があります。
一般的に球根だけで休眠する方法の方が初心者には簡単で、球根の寿命も長く保てると言われています。
植え替えの必要性
シクラメンの株を元気に長持ちさせるためには、1年に一度新しい土に植え替えると良いでしょう。
植え替えをしないと鉢の中で根が詰まってしまい、生育が停滞してしまいます。
気温が下がって涼しさを感じる9月頃に新しい土に植え替えます。
シクラメン専用の土も販売されていますので、初心者の方はそのようなものを使うと簡単かつ安心です。
シクラメンの寿命まとめ
- 原種のシクラメンの寿命は30~40年
- 原産地と日本の気候は大きく違うので正しい管理方法を知る必要がある
- シクラメンは球根植物なので、球根の生育がシクラメンの寿命を伸ばすポイント。
- シクラメンの生育に必要な管理方法をチェックして株の元気を保つ。