シクラメンは休眠失敗するとどうなる?
シクラメンは休眠時に植え替えすると失敗する?
シクラメンは休眠させない方が育てやすい?
こんなシクラメンの休眠失敗に関する疑問についてご紹介いたします。
シクラメンは休眠失敗するとどうなる?
シクラメンの休眠に失敗すると球根が腐ってしまいます。
休眠期が終わる頃、大体8月下旬~9月上旬に植え替えをしますが、その際に球根を土から掘り出して触ってみましょう。
休眠成功した球根は固く締まっていますが、失敗した球根はブヨブヨとした状態です。
こうなってしまった場合は、その球根はあきらめるしかありません。
球根を腐らせないためには、5月頃~8月は完全に水を切ることが大切です。
シクラメンは、原産地である北アフリカから地中海沿岸では乾季に休眠期を迎えます。
原産地の乾季はカラッと乾燥した気候ですが、日本での休眠期である夏は高温多湿で、シクラメンにとって厳しい環境です。
原産地の環境にできるだけ近づけるためにも、休眠期にはしっかりと水を切りましょう。
また、休眠中のシクラメンは風通しが良く雨の当たらない日陰で管理します。
地表近くよりも少し高めの場所の方が、風通しを確保しやすくおすすめです。
日陰ということで室内で休眠させたくなる方もいるかもしれませんが、室内は屋外と比べて風通しの確保が難しい場合がほとんどです。
よって室内は水分があると蒸れやすいというデメリットもあります。
そのような点から考えると休眠の失敗を防ぐためには風通しが良く、直射日光の当たらない屋外管理が良いでしょう。
その他の対策としては、休眠前と休眠が終わる頃に殺菌剤に浸けてみる方法もあります。
シクラメンは休眠時に植え替えすると失敗する?
シクラメンは冷涼な気候を好み、生育にちょうど良い気温は10℃~15℃くらいです。
暑さは苦手で20℃を越すと枯れ始め、休眠の準備に入ります。
休眠時は文字通り生育せずに眠っている状態です。
休眠時に植え替えをして球根部分や根にダメージを与えてしまうと、生育期と比べて回復に時間がかかります。
それどころかダメージを受けた部分から雑菌などが入り、球根が腐ったりかびたりする恐れもあります。
休眠時の植え替えはリスクの方が大きいため、避けた方が良いでしょう。
休眠中である夏場は枯れた状態で何も動きがなく、水やりもできずにただ見ているだけであまり面白くないかもしれません。
秋に元気に活動を再開するのを楽しみに、シクラメンのためにもぜひ植え替えは我慢してください。
シクラメンは休眠させない方が育てやすい?
シクラメンには厳しい日本の夏ですが、休眠させずに夏を乗り越える方法もあります。
休眠させない方法を『ウェットタイプ』といい、元気な葉を残して夏の間も水やりを続けます。
管理する場所は、休眠させる時と同じく風通しがよく雨の当たらない日陰で、土が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷりと水やりをします。
ウェットタイプで夏を乗り切ると、休眠させる方法(『ドライタイプ』といいます)よりも花が1ヶ月ほど早く咲くというメリットがあります。
ただ、水やりをしながら夏を過ごすので、ドライタイプより球根が蒸れて腐ってしまうリスクは大きいです。
その点から、ウェットタイプよりもドライタイプの方が夏を無事に乗り切れる可能性が高いといわれています。
ガーデニング初心者やシクラメンを初めて育てる場合は、休眠させる方が育てやすいでしょう。
シクラメンの休眠失敗まとめ
- シクラメンは休眠に失敗すると球根が腐ってしまう。
- 休眠を成功させるコツは、5月頃~8月は完全に水を切ること。
- 休眠期の置き場所は風通しの良い日陰で、雨に当たらないように注意する。
- 休眠中の植え替えはダメージ回復が遅れることによるリスクが大きいので極力避ける。
- シクラメンは休眠させずに夏を乗り越えることはできるが、水を与えるため球根が蒸れて腐る恐れがある。
- 休眠させた方が安全に秋を迎えられる可能性が高い。
今回はシクラメンの休眠失敗に関する疑問についてご紹介しました。皆様のシクラメン育成の参考にしていただけると幸いです。