シクラメンの葉組みとは?その効果は?
シクラメンの葉組みの仕方と注意点は?
シクラメンの葉組みリングとは?
こんなシクラメンの葉組みに関する疑問についてご紹介いたします。
シクラメンの葉組みとは?
冬の時期でも鮮やかな花を咲かせるシクラメンは人気の花鉢。
葉のかたちはハート型で葉脈の入り方も魅力的です。
「銀葉」と呼ばれる白っぽい葉の品種は高級感もあり、シクラメンは贈り物としても喜ばれます。
そんな人気のシクラメンですが、「葉組み」をすることでより多くの花を咲かせてくれます。
葉組みをすると株元の風通しが良くなるので病気防止の効果も期待できます。
シクラメンは、葉の根元(球根の頭)に光が当たることで花芽が形成される性質を持っています。
そのため、根元が葉や花で覆われている状態が続くと新しい花芽が上がりにくくなり、花数が徐々に少なくなっていきます。
お店で販売されているシクラメンがたくさんの花を咲かせているのは、生産者のもとでしっかりと花芽形成が行われているからです。
購入直後のシクラメンは生産者や花屋を経て、しっかりと葉組みをされている場合が多いです。
あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、「花や葉が乱れているな」と気付いた時には葉組みをしてあげると良いでしょう。
シクラメンの葉組みの仕方と注意点は?
シクラメンの葉組みの仕方はとても簡単です。
- 株の中心にある葉を外側へ移動させる
- 株元に空間をつくることを意識し、球根の頭が少し見えるようにする
- 花が中心から葉の中に埋もれている場合は中心に移動させる
株の中心に葉がある場合は、株の外側へ移動させます。
この時に茎をねじりながら外側の葉に引っかけるようにするとキレイにおさまります。
「葉は外側へ」「花は中心へ」を意識するのがポイントです。
シクラメンの葉組みに失敗して枯れるということはないので気軽にやってみましょう。
葉組みをする際の注意点は、「見た目の美しさ」を崩さないことです。
根元に光を当てなければと無理に葉を移動させて全体のバランスを崩さないように注意しましょう。
葉や花がきっちり詰まっているシクラメンは、生産者や花屋でしっかりと管理されてきた優秀な株です。
優秀な株は既に花芽がたくさん形成されているので、無理に葉組みをしなくても十分楽しめます。
- 花が少なくなってきた
- 葉が中心に寄ってきた
- 全体のバランスが崩れてきた
など、シクラメンの様子を見ながら葉組みをしてみましょう。
また、葉組みをしている時に枯れた葉を見つけたら取り除きます。
黄色や柔らかくなった葉をそのままにしているとカビが発生し病気の原因になります。
花をより多く楽しむためには種を付けないこともポイントです。
シクラメンは花が終わると先端に種が残ります。
1cmないくらいの丸い形で先端に柔らかいトゲのようなものが出ているので見つければすぐに分かります。
種を見付けたら茎の根元から取り除きましょう。
シクラメンは種からも増やすことができますが、種を付けすぎると球根が弱ってしまいます。
「たくさん増やしたい」「交雑させてみたい」という目的がなければ種は全て取り除いた方が元株がしっかり育ちます。
シクラメンの葉組みリングとは?
シクラメンの花芽をしっかり形成させるために「葉組みリング」を使用する方法があります。
これは主にシクラメンの生産者が多くのシクラメンを効率よく良い株に育てるために使用されます。
葉組みリングは、シクラメンの葉を寝かせるように葉の上に丸いリングを乗せます。
強制的に葉を寝かせることで、中心により光を当てられるようになります。
花芽形成がしっかりできたシクラメンは花付きが良くなります。
花屋で並んでいるシクラメンの花数が多く見栄えが良いのは、生産者が出荷する時期に合わせて花芽形成を促進しているという背景があります。
「たくさん花が咲くなら葉組みリングを使いたい」と早速使用したくなるかもしれません。
しかし、葉組みリングは強制的に葉を寝かせるので見た目が不格好になります。
購入後のシクラメンの葉組みは、手で少しずつ整えていくのが良いでしょう。
葉組みリングは、花が終わってから翌年も咲かせたい場合に花芽形成の時期に使用します。
葉組みリングは数多くのシクラメンの手入れをする生産者のために作られたアイテムなので、家庭で管理をするのであれば無理に用意しなくても大丈夫です。
- シクラメンの鉢が多くなってきた
- 葉が多くて根元に光を当てるのが難しい
- 葉ばかりが茂っていて花が咲かない
上記のような場合に葉組みリングを使用すると良いかもしれません。
シクラメンの葉組みまとめ
- シクラメンの葉組みの目的は、根元に光を当てて花付きを良くし、見た目をよくするため。
- 葉組みは風通しが良くなるので病気の防止にもなる。
- 葉組みの仕方は、株の中心にある葉を外側へ移動させて株元に空間を作り、球根の頭が少し見えるようにする。
- 花が中心から葉の中に埋もれている場合は中心に移動させる。
- 葉組みをする時には見た目のバランスが崩れないように注意をする。
- 葉組みの際に枯れた葉や終わった花を見付けたら取り除いておく。
- 葉組みリングは、主にシクラメンの生産者が効率よく花芽形成をするために使用される。
- リングを乗せて葉を寝かせることで日光を根元に当てる効果がある。