サンスベリアが枯れる原因とは?
サンスベリアの枯れかけの症状とは?
サンスベリアの枯れた茶色い部分を切るのは大丈夫?
枯れたサンスベリアは復活させる事ができる?
こんなサンスベリアの枯れる原因と枯れた時の対処法についてご紹介いたします。
サンスベリアが枯れる原因とは?
サンスベリアは耐陰性に優れており、室内でも枯れにくい観葉植物として人気があります。
非常に丈夫で育てやすいサンスベリアですが、育成環境や育成方法を間違えると枯れてしまうこともあります。
サンスベリアが枯れてしまう原因の多くは
- 寒さによる問題
- 水のやりすぎによる問題
- 夏の直射日光による問題
- 根詰まりによる問題
- 日光不足による問題
- 水不足による問題
などが挙げられます。
寒さによる問題
サンスベリアはアフリカや東南アジアなど、暖かい地域原産の多肉植物のため、寒さに弱い面があります。
気温が10度以下になるような環境では、成長が止まり枯れてしまう事もあります。
よって日本では沖縄などの暖かい地域を除いて屋外育成で冬を越すことは出来ません。
サンスベリアが寒さによって枯れてしまう時の症状としては、葉の先端から色合いが薄れて黄色くなってしまいます。
また、葉がふにゃふにゃと柔らかくなり倒れてしまう事もあります。
特に寒い時期の水やりが致命傷となる事がありますので注意しなければなりません。
気温が15度以下になったら水やりに注意し、10度以下なら水やりを一切やめて断水します。
水分が多いほど気温の低下によるダメージを受けやすくなってしまいますので、気温が低い時期は乾燥気味に管理するのがコツです。
サンスベリアは寒い時期には成長が止まるため、3ヶ月くらいなら断水しても水不足で枯れる事はありません。
乾燥して多少カサカサになっても春になって水やりを再開すれば復活させる事が出来ます。
水のやりすぎによる問題
水のやり過ぎもまたサンスベリアが枯れてしまう原因として多いものです。
サンスベリアは乾燥を好む植物ですので、他の観葉植物と同じような感覚で水やりをしてしまうと根腐れを起こして枯れてしまう事があります。
根腐れは水やりの頻度が高かったり、鉢の中が過湿状態だったりすると引き起こされてしまいます。
根腐れを起こすと根元の方から徐々に腐ってしまうことが多いため、急に葉が倒れたりする事もあります。
根腐れが疑われる時には一度サンスベリアを抜いてみる必要があります。
サンスベリアを鉢から抜いた時に細い根がほとんどない時は根腐れをしている可能性が高くなります。
そのような時には、太い地下茎を少しカットしてみて腐っていないか確認する事も必要です。
サンスベリアの見た目は観葉植物ですが、水やりのイメージとしては、サボテンなどと同じイメージを持つと良いかもしれません。
サンスベリアは肉厚の葉の中に多くの水分を蓄えています。
よって葉の厚みが無くなり、シワシワになって葉が柔らかくなったら水が不足している状態と言えます。
逆に葉に厚みがあり、触ってみたらしっかりとした硬さがあるようなら、水は足りていると判断して良いでしょう。
ただし、他の問題で葉が柔らかくなってしまうこともありますので、しっかりとした判断が必要となってきます。
また、観葉植物などによく行う葉水もサンスベリアには必要ありません。
サンスベリアに葉水を行うと葉の表面に残った水分により加湿状態となってしまいます。
その結果、水分の残った部分だけ葉が黄色くなってしまう事があります。
もし、サンスベリアの葉がまだら模様のように黄化していたら葉水が原因かもしれません。
夏の直射日光による問題
夏の直射日光もサンスベリアが枯れる原因の一つとされています。
サンスベリアの原産地や沖縄などでは、サンスベリアは屋外で地植えされていても元気に成長しています。
そのような姿を見ると、サンスベリアは屋外の直射日光にも強いように思えます。
しかし、私たちが購入するサンスベリアは温室などの柔らかい日光で育ったものがほとんどです。
また、家庭でも室内で長年育てたものなどを急に屋外の強い日差しに晒してしまうと環境の変化に対応出来ません。
その結果、サンスベリアの葉が葉焼けを起こして茶色くなってしまいます。
サンスベリアは日光浴は好きですが、夏の直射日光などには弱いため、カーテン越しの窓辺や半日陰の風通しの良い場所などで日光浴をさせてあげましょう。
根詰まりによる問題
今までは問題なく育っていたサンスベリアが徐々に調子を崩して行くような時には根詰まりが疑われます。
水やりの方法や置き場所などを全く変えていないのに葉の色合いが悪くなるなども根詰まりの可能性があります。
サンスベリアの根詰まりとは順調に成長していく過程で根がどんどんと伸びて鉢の中が根で一杯になってしまう状態です。
根詰まりを起こすと土の中の通気性や水はけが悪くなり環境が悪化してしまいます。
その結果、サンスベリアが調子を崩して枯れてしまうのです。
日光不足による問題
サンスベリアは観葉植物の中でも耐陰性に優れた特徴を持っています。
そのため、室内でも様々な場所に置くことが出来るため非常に人気のある植物です。
しかし、そのような特徴が裏目に出てしまい日光不足に陥ってしまうこともあります。
いくら耐陰性に優れていると言っても基本的には明るい場所を好むため、光合成に必要な光が不足すれば成長障害を起こしてしまいます。
日光が不足すると葉の色合いが悪くなり、ひょろひょろと徒長した姿となってしまいます。
それでも環境が改善されない時には、最悪の場合枯れてしまう事もあります。
水不足による問題
サンスベリアは乾燥を好む植物のため基本的には乾燥気味に育てた方が上手に育てることが出来ます。
しかし、あまりにも水やりを忘れてしまったりすると流石に枯れてしまう事もあります。
特に気温が高い時期は成長のために水を必要とする為、水不足になる事もあります。
サンスベリアの枯れかけの症状とは?
サンスベリアの枯れかけの症状は原因によって様々です。
寒さによってダメージを受けた場合には、前日まで全く問題が無くても急に葉が黄色くなってしまう事もあります。
葉が黄色くなり垂れ下がるようになってしまったらすぐに対応しなければ全体的にダメになってしまう事もあります。
水のやり過ぎによる根腐れや根詰まりなど根に問題が起こっている時には、すぐには気がつかない事もあります。
根に問題が起こると水分や栄養を吸い上げることが出来ないため成長が止まり葉の色が薄れてきます。
さらに症状が悪化するとサンスベリアの根元の方から腐ってしまいます。
直射日光による葉焼けは葉の色が茶色く変色してしまうためすぐに気がつくはずです。
このようにサンスベリアの枯れかけの症状には原因による特徴がありますので、日々の観察を怠らずに早期発見出来るようにしておきましょう。
サンスベリアの枯れた茶色い部分を切るのは大丈夫?
サンスベリアの枯れた部分を切ることは問題ありません。
というよりも枯れた部分は早めにカットしないと元気な部分までダメになってしまう事も多いものです。
サンスベリアには茎の節目などが無いため、どこからカットしても再生させることが可能です。
よって枯れた部分は早めにカットしましょう。
枯れたサンスベリアは復活させる事ができる?
どのような原因であれ、一度枯れてしまったサンスベリアを復活させる事は出来ません。
寒さにしても、根ぐされにしても、直射日光による葉焼けにしても再生する事はありませんので予防が大切になってきます。
ただし、全体的にダメになっていなければ、枯れた部分をカットして元気な部分を残す事で新しく成長させる事は可能です。
サンスベリアは根がなくなってしまっても環境さえ整えてあげれば新しい根を出す事が出来ます。
また、葉の一部分だけをカットしてもそこから新しい根を出したり、子株を出す事も出来ます。
よってサンスベリアが枯れてしまったら、そのまま放置せずに出来るだけ早く対処する事が大切です。
元気な部分を葉挿しや水挿しをして再生させてあげましょう。
サンスベリアが枯れるまとめ
- サンスベリアが枯れる原因の多くは、寒さ、水のやりすぎ、夏の直射日光、根詰まり、日光不足、水不足などが挙げられる。
- サンスベリアは水のやり過ぎにより根腐れを起こしやすい。
- サンスベリアの枯れた部分は早めにカットしないと元気な部分までダメになってしまう事も多い。
- 枯れた部分は復活しないが、元気な部分があれば葉挿しや水挿しで発根させる事が出来る。