
サンスベリアは種類ごとに植え替えのやり方が違う?
サンスベリアの植え替え方法・失敗しないやり方とは?
サンスベリアの植え替えに使用する鉢の大きさは?
サンスベリアの植え替えで根っこの処理はどうする?
サンスベリアの植え替え深さの決め方とは?
サンスベリアが植え替え後にグラグラ倒れる時の対処法は?
こんなサンスベリアの植え替えに関する疑問についてご紹介いたします。
サンスベリアは種類ごとに植え替えのやり方が違う?
サンスベリアには70種類以上とも100種類以上とも言われる品種があります。
その中でも流通量が多く、初心者でも入手しやすいものに、ローレンティー、スタッキー、ハニー、バキュラリス、ボンセレンシス、ムーンシャインなどがありますが、植え替え方法に関しては、それほど大きな違いはありません。
よってサンスベリアの種類を問わず、植え替えの参考にしていただけると幸いです。
サンスベリアの植え替え方法・失敗しないやり方とは?
サンスベリアの植え替え方法はそれほど難しいものではありません。
サンスベリアは非常に丈夫な植物ですので、初心者でも簡単に植え替えを行うことができます。
しかし、サンスベリアの植え替えにもいくつかの注意点があり、その注意点を守らないと植え替えに失敗してしまうことがあるのも事実です。
その注意点とは
- 植え替え時期を守る。
- 植え替えの土は新しいものを使う。
- 植え替えに使用する鉢のサイズをしっかり決める。
- 植え替え時に根の処理をしっかりする。
- 植え替え後にグラグラしないように植える深さや対処法を守る。
などが挙げられます。
サンスベリアの成長期は気温が上がる4月~9月頃です。
植え替えもこの時期に行うことで、植え替え後の根の成長もしっかり行われるため、植え替えには最適な時期と言えます。
ただ、この時期を外したからといって植え替えをしてはいけないわけではありません。
10月頃でも気温が15度以上あれば、植え替えをしても問題ありません。
根腐れなどを起こして枯れそうな場合など緊急性がある時も時期を問わず植え替えを行った方が良いでしょう。
寒い時期に植え替えを行う場合には、植え替え後に暖かい室内で管理するなどの対応も必要となってきます。
また、植え替えに使用する土は同じ土を使用せずに、必ず新しい土を使うようにしましょう。
古い土は栄養分が少なくなっているうえ、病原菌などが発生している可能性もあります。
よって新しい土で環境をリセットしてあげることが大切です。
サンスベリアの植え替えに使用する鉢の大きさは?
サンスベリアの植え替えに使用する鉢の大きさは、植え替えの目的によって変わってきます。
植え替えをするサンスベリアをもとの大きさ位で育てたいのなら、同じサイズの鉢で問題ありません。
サンスベリアの植え替えをしてさらに大きく育てたいのであれば一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
植え替えの際に株分けを行い、子株を植える際には子株のサイズに合った鉢を用意するようにしましょう。
植え替えの手間を惜しんで、大きすぎる鉢に植え替えをすることはお勧めできません。
その理由には
- 水分の保持力が高すぎて根腐れを起こしやすくなる。
- 長年使い続けると土が痩せて栄養が不足しがちになる。
- 土の密度が詰まり、土の中が酸欠気味になりやすい。
などが挙げられます。
サンスベリアの株のサイズに対して、あまりにも大きすぎる鉢は水分の保持力が高すぎて根腐れを起こす可能性が高くなってしまいます。
小さなサンスベリアはそれだけ必要とする水分も少なくなります。
そのような状況の中、土の中にいつまでも水分が保持されていると根腐れを起こしやすくなってしまうのです。
特にサンスベリアは高温多湿を嫌うため、土の中でできるだけ乾燥気味にしてあげる必要があります。
よって土の量を適量にし、保水性のあまり高くない土で育成してあげるようにしましょう。
また、植え替えの手間を惜しんで大きめの鉢に植えてしまうと、植え替えの頻度が伸びてしまいます。
その結果、土の中の栄養が不足し、サンスベリアの成長を阻害してしまうこともあります。
さらに長年植え替えをしないと徐々に土の密度が詰まり、土の中が酸欠気味になってしまいます。
一見大きな鉢は便利のように感じますが、それは人の都合であり、サンスベリアにとっては様々な問題が起こりやすい環境と言えます。
よって植え替えに使用する鉢は適正なサイズのものを選ぶようにしましょう。
サンスベリアの植え替えで根っこの処理はどうする?
サンスベリアの植え替え時の根っこの処理は植え替えの方法やサンスベリアの状態によって変わってきます。
- サンスベリアをそのまま大きな鉢に植え替える場合
- サンスベリアを株分して植え替える場合
- サンスベリアの根が根腐れを起こしている場合
これらの状況に合わせて、それぞれの対処法をご紹介いたします。
サンスベリアをそのまま大きな鉢に植え替える場合
サンスベリアをそのまま大きな鉢に植え替える場合には、サンスベリアの葉を掴み鉢からズボッと抜きます。
その後、根の周りについている古い土を軽く揉むように落としていきます。
抜いたサンスベリアをそのまま新しい鉢に植え込み、周りに土を被せた方が根への負担が少なく植え替えの失敗がないように感じるかもしれません。
確かに根の周りの環境を変えなければ、植え替えを失敗する可能性は低くなるかもしれません。
しかし、古い土をそのままつけておくと、根の周りは植え替えをしていないのと同じ環境となってしまいます。
その結果、植え替えをして一回り大きな鉢に移しても成長速度が変わらなかったり、調子を崩してしまうこともあります。
よって植え替えの際には根の周りの土を新しいものに変えてあげることで、植え替えの本来の効果を発揮させることができます。
サンスベリアの根はそれほど弱いものではありませんので、周りの土を揉み落としてもダメージを受けることはほとんどありません。
土を揉みほぐしたら、根の状態を確認します。
根が白く、太く、しっかりと張りがあれば健康的な根です。
そのような根であれば特にカットする必要はありませんので、そのまま新しい鉢に植え込んであげましょう。
その際に根元の枯葉や茶色くなった部分などがあったら綺麗にとってあげることで根元を衛生的に保つことができます。
サンスベリアを株分けして植え替える場合
サンスベリアを株分けして植える場合には、横に伸びている地下茎と呼ばれるものをカットします。
大きな株から子株に対して地下茎が伸びている場合には、大きな株のそばでカットし、できるだけ子株の方に地下茎を残してあげましょう。
小さな株ほど体力がないためできるだけ根を残してあげることで植え替え後の成長速度を高めることができます。
ただし、地下茎があまりにも横に伸びすぎて子株が鉢に入りきらない場合には、鉢のサイズに合わせて地下茎をカットしてしまっても構いません。
また、細くながく伸びた根がある場合も極力切らずに、丸めるようにして鉢の中に納めてあげましょう。
サンスベリアの根が根腐れを起こしている場合
サンスベリアの根が根腐れを起こしている場合には、根腐れをした根を全て取り除きます。
根腐れしてしまった根は、復活することはありませんので、綺麗に取り除きましょう。
最悪、根がほとんど残っていなくても葉元がしっかりしていれば、植え替えによって新しい根を出すようになります。
根腐れをしてしまっているかどうか判断に迷う場合には
- 軽く触ってみてポロポロと根が取れてしまう。
- 根の色が黒ずんでおり張りがない。
- 土や根から腐敗臭のような匂いがする。
このような時には根腐れを起こしていることが多くなります。
サンスベリアの植え替え深さの決め方
サンスベリアの植え替えの深さの決め方は、植え替えをする株の一番下の葉が少し埋まる程度にします。
サンスベリアはカットした葉の下から新しい根を出しますが、葉の途中から根を出すことはありません。
そのため、葉を深く埋め込みすぎると葉が土の中で腐ってしまうこともあります。
ただし、逆にあまりにも浅すぎるとグラグラして根付きにくいので、ある程度は深めに埋めても問題ありません。
植え替え前に土を鉢の半分から7分目くらいまで入れ、サンスベリアを植えてみましょう。
横から眺めてみていい感じであれば、そのまま脇に土を足していきます。
もし深く埋めすぎてしまった場合には、サンスベリアを掴み、軽く引っ張るようにすると微調整は簡単にできます。
サンスベリアが植え替え後にグラグラ倒れる時の対処法
サンスベリアが植え替え後にグラグラしてしまうと、なかなか根付かなくなってしまいます。
かといってあまりにも深く埋めすぎるのも問題です。
そのような時には、植え替え後に支柱などを立てて支えるようにしましょう。
植え替え時に葉だれ防止リングなども設置しておくとサンスベリアが大きく成長した時に葉が倒れにくくなります。
また、植え替え時にしっかりと土の隙間を埋めておくことも大切です。
サンスベリアを植え、周りに土を足したら、手である程度押し固めていきます。
もし鉢が小さく、手で押せない時には割り箸などで土の中をザクザクと突くように隙間を埋めていきます。
この時、根にダメージを与えないようにできるだけ鉢の外側の方を突くようにしましょう。
このような作業を行うことで土を固めて、サンスベリアのグラグラを少なくすることができます。
サンスベリアの植え替えまとめ
- サンスベリアの成長期は気温が上がる4月~9月頃なので、この時期に植え替えをすると失敗しにくい。
- サンスベリアの植え替えに使用する鉢の大きさは、植え替えの目的によって変える必要があり最適なサイズを選ぶことが大事。
- サンスベリアの植え替えでは根の状態によって処理方法が違い、しっかり処理しておくことでその後の成長に影響を与える。
- サンスベリアが植え替え後にグラグラしないように植え替え時に土をしっかり固める作業が大切。