ラベンダーは剪定しないとダメ?
ラベンダーの花は剪定した方がいい?
ラベンダーの花の剪定は枯れる前?枯れた後?
こんなラベンダーの剪定に関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーは剪定しないとダメ?
ラベンダーは、可憐な花姿と心和む芳香が魅力のシソ科のラヴァンドラ属の植物です。
種類によって性質が異なるので、それぞれに合った育て方をしましょう。
中でもラベンダーの剪定は栽培していく上で最も大事なプロセスになります。
その理由は主に以下の3点です。
- 株のメンテナンス
- 見た目を良くする
- 翌年の花穂を増やすため
株のメンテナンス
ラベンダーは密集して咲くため、暑くなると蒸れて株を傷めてしまうことがあります。
地中海沿岸が原産なので、先天的に高温多湿が苦手な植物だからです。
ですから風通しを良くするためにも、間引きして風通しを良くすることで丈夫に育てることができます。
通気性が悪いと病害虫が増えてしまう原因にもなるので注意しましょう。
見た目を良くする
可愛らしいラベンダーは草花の印象が強いのですが、実は常緑低木に分類されています。
また老化すると良い葉が育ちにくく、枝の上部だけに葉が生えて見た目も悪くなるでしょう。
したがって適切に剪定することで、株がコンパクトに抑えられてフォルムも整えることができます。
翌年の花穂を増やすため
たくさんの花を咲かせたり種を実らせる過程で活力を消耗するラベンダーは、花や葉が増え過ぎるとエネルギー不足になることがあります。
古い枝を切ることで、株の老化を抑えながら、翌年以降の花穂を増やすことができるでしょう。
ラベンダーの花は剪定した方がいい?
ラベンダーは暑さが苦手です。
また湿気にも弱いので、花が満開になる前に剪定することをおすすめします。
種類や住む地域によってもタイミングは変わりますが、時期的には5月~7月です。
特に梅雨に入ると、水分量が増えて傷みやすくなるので、その前に剪定しておきましょう。
もし時間がない場合は、咲き切った花を伸びた茎ごと切り落としてください。
花が終わるとぽろぽろと落ちて来ますので、見栄えが悪くなります。
ですからその前に花鋏を使用して手入れしておくのが望ましいです。
ポイントは花茎の下側になります。よく見ると新芽が出ているはずなので、その手前で切るようにしましょう。
慣れないうちは大変ですが、コツを覚えると簡単なので挑戦してみてください。
またラベンダーをドライフラワーにするために収穫する場合の剪定は、五分咲きくらいがおすすめです。
花の終わりごろになると茶色くなり、見た目にも良くないですし、崩れやすいので注意してください。
ポプリの場合は、花が終わる直前に摘み取るのが目安です。
一番下側の花が咲いたらすぐに摘み取ると良いでしょう。
ラベンダーの花の剪定は枯れる前?枯れた後?
ハーブの中でも人気があるラベンダーの花。
剪定は花が枯れる前?枯れた後?どちらが良いのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実はラベンダーの剪定には二つのタイミングがあります。
それは本格的な夏に入る前と花が完全に終わったタイミングです。
夏に入る前の剪定
先ほども書きましたがラベンダーは暑さや湿気に弱いので、本格的な夏が来る前に一度剪定することをおすすめします。
梅雨に入ると熱がこもり吸水もできなくなるため、なるべくエネルギーを使わないようにコンパクトなサイズにすることが大切です。
この時の剪定は、株の消耗を抑えるためになります。
切り戻す位置は株の半分くらい、花が満開になる前に剪定するとダメージが少ないでしょう。
冬の前の剪定
冬が訪れる前の剪定は翌年の開花のためのものです。
順序としては、短くなった枝を取り除いてから古くなった枝を切り落としていきましょう。
慣れないうちはどれくらい刈り込めばいいのか不安になりますが、大胆に切っても大丈夫です。
ナチュラルな半球型にすると見映えも良く、翌年も丸い形に咲いてくれます。
ラベンダーの剪定まとめ
- ラベンダーを育てる上で剪定は最も大切なプロセス
- 剪定の理由は大きく分けて3つ
- 株のメンテナンスの目的、見た目の印象を良くすること、次の年の花つきを良くする目的
- ドライフラワーにする場合の収穫(剪定)は五分咲き程度がおすすめ
- ラベンダーの剪定には梅雨に入る前と冬になる前(ただし寒冷地では秋がおすすめ)二つのタイミングがある