
ラベンダーの切り戻し時期は春か秋が最適と言われる理由は?
ラベンダーの切り戻しのタイミングは雨の日?晴れの日?
ラベンダーの切り戻しを真夏や冬にやる時のコツは?
こんなラベンダーの切り戻しに関する疑問についてご紹介いたします。
ラベンダーの切り戻し時期は春か秋が最適と言われる理由
ラベンダーを長く健康に育てるために大切なのが切り戻しです。
切り戻しは伸びすぎたり枯れてしまっている枝や茎を切り落として樹形を整える他、ラベンダーの成長を促進させるために大切な作業です。
5月下旬~7月の花の時期には夏に備えて風通しを良くするための切り戻しもしますが、ラベンダーの株をリフレッシュさせるために必要なのが『強剪定』。
ラベンダーの株は放っておくと株元から木質化してきて、草丈だけが大きくなって株自体に勢いがなくなってきます。
そこで強剪定を行うことで株を更新し、仕立て直すことができるのです。
強剪定は株元が木質化してきた株に対して行います。
だいたい植え付けてから2年程度、株元の木質化した部分が増えてきたと思った時が頃合いです。
新芽の部分を残して深く切ってしまいましょう。
ラベンダーは樹木ですので、深く切ってもまた新芽を出します。
この強剪定に最適な時期なのが秋~早春。
ラベンダーの系統によって適期が少しずつ異なるので注意が必要です。
- フレンチ系ラベンダー:開花が早いので9月~10月頃に終わらせる
- イングリッシュ系ラベンダー:2月~3月までに終わらせる
- ラバンディン系ラベンダー:2月~3月までに終わらせる
この時期を過ぎての強剪定は、花の時期までの間隔が短くなるため花芽を切り落としてしまうことにつながります。
きれいな花を楽しむためにも、適期を守って剪定することを心がけてください。
また、秋~早春での強剪定は、株の成長を促進し樹形をこんもりとさせるために大切な作業です。
ラベンダーを長生きさせるために、できれば毎年行いましょう。
ラベンダーの切り戻しのタイミングは雨の日?晴れの日?
ラベンダーを切り戻す時に注意してほしいのが、切り戻し後の天気です。
切り戻しや剪定をした直後に雨が降ると、切り口から菌が入ってしまったり、剪定した枝に水がかかることで枯れる原因になります。
よって切り戻し・剪定のベストタイミングは晴れが続く時期です。
行う前には天気予報の確認を忘れずにしましょう。
また、水やりにも注意してください。
せっかく晴れの日に剪定をしたのに、上からジョウロなどで水をかけてしまったら、雨が降ったのと同じことになります。
水やりは切り戻し・剪定をする前に済ませておきましょう。
ラベンダーの切り戻しを真夏や冬にやる時のコツは?
ラベンダーの剪定の適期は秋~早春ですので、冬に剪定することは可能です。
冬の剪定は蒸れを防止するためと、積雪対策のために行います。
株元を中心に、枝や茎の込み合った部分を落としましょう。
また、積雪の多い地域では、ラベンダーに雪が積もって茎や枝が折れてしまう恐れがあります。
枝折れを防ぐために、深めに剪定しても良いでしょう。
その際には、新芽を切り落とさないように注意してください。
真夏は高温多湿が苦手なラベンダーにとって最も厳しい時期。
切り戻しは咲き終わった花が残っている場合に行いましょう。
ラベンダーの花は、そのままにしておくとエチレンガスを発生させます。
このエチレンガスが他のラベンダーの成熟した花に作用すると、株全体が枯れる原因になってしまいます。
花の切り戻しは新芽が出ている部分の上で行いましょう。
また、株元が混み合っていると蒸れの原因になります。
株の向こう側が透けて見えるくらいに剪定をすると、風通しが良くなるのでおすすめです。
ラベンダーの切り戻し・剪定に最も良い時期は、花の切り戻しには5月下旬~7月、強剪定は冬を迎える前の10月頃です。
できればそれらの時期に終えられると良いでしょう。
ラベンダーの切り戻しまとめ
- 秋~春の『強剪定』はラベンダーをリフレッシュさせるための作業。深く刈り込むことで樹形を整え、成長を促進する効果がある。
- 強剪定の適期はラベンダーの種類ごとに異なる。開花時期に近い強剪定は花芽まで切り落としかねないので、時期を守ることが大切。
- 切り戻しや剪定は晴れが続く日に行う。切り戻し直後の雨や水やりは、切り口から菌が入ったり剪定した枝が傷む原因になるので注意が必要。
- 冬の切り戻しは混み合った枝や茎を落として蒸れを防いだり、積雪による折れを防ぐために行う。真夏は花が残っていたら切り戻す。
今回はラベンダーの切り戻しに関する疑問についてご紹介しました。皆様のラベンダー育成の参考にしていただけると幸いです。