クリスマスローズの肥料に油かすはおすすめ?
クリスマスローズの肥料に油かすを与えるメリットとデメリットは?
クリスマスローズの肥料に油かすを与える時の注意点は?
こんなクリスマスローズの肥料として油かすを与える時の疑問についてご紹介いたします。
クリスマスローズの肥料に油かすはおすすめ?
クリスマスローズの肥料として油かすはどうなのか?
そんな疑問に対して、結論から言いますと油かすはクリスマスローズの肥料としておすすめです。
なぜ、クリスマスローズの肥料として油かすがおすすめなのかを理解して頂くために、まずは油かすの特徴について簡単にご紹介いたします。
油かすと言われると、もしかしたら天かすをイメージされる人もいるかもしれませんが、油かすとは、菜種や大豆などの種子から食用油を搾った後の残りかすです。
植物由来の有機質肥料の一種で、窒素を多く含んでいる特徴があります。
そのような特徴から
- 窒素が主成分で、葉を茂らせる効果が高い。
- 緩効性で土に混ぜるとゆっくりと肥料が効いてくる。
- 土壌中の微生物を増やし、病害の予防にもなる。
などの効果が見込めます。
窒素含有量が多い
油かすの窒素含有量は、5%前後と高く、有機質肥料の中でもトップクラスです。
窒素は植物の葉や茎などの成長に必要な栄養素ですので、油かすを施肥することで、クリスマスローズの葉や茎が旺盛に成長し、生育が促進されます。
緩効性である
油かすは土壌中の微生物によって分解されてから、徐々に植物に吸収されます。
そのため、即効性の高い化成肥料とは異なり、長期間効果が持続します。
土壌改良効果がある
油かすは有機肥料であるため、土壌の団粒構造を改善して、水はけや通気性をよくする効果もあります。
また、土壌中の微生物の活動を活性化させるため、土壌の肥沃度を高める効果もあります。
このような理由から、油かすはクリスマスローズの肥料としておすすめと言えます。
クリスマスローズの肥料に油かすを与えるメリットとデメリットは?
どのようなものでも使い方によってメリットとデメリットは付きものです。
よってクリスマスローズの肥料として油かすを使用する前に、油かすのメリットとデメリットについても簡単にご紹介いたします。
クリスマスローズの肥料として油かすを与えるメリットとしては
- 有機肥料であるため、土壌の団粒構造を改善し、水はけや通気性をよくする。
- 窒素やリン酸などの栄養素を多く含んでいるため、クリスマスローズの花付きも良くなる。
- 緩効性であるため、ゆっくりと長期間栄養の供給ができる。
などが挙げられます。
逆にデメリットとしては
- 未醗酵のものは臭いがきつく虫の被害も起こりやすい。
- 肥料の量が多すぎると根を傷めてしまうことがある。
などが挙げられます。
有機肥料であるため土壌の団粒構造を改善し水はけや通気性をよくする
油かすは有機肥料であるため、土壌の団粒構造を改善して、水はけや通気性をよくする効果があります。
そのような効果は根の生育を促進し、クリスマスローズの生長を助ける働きがあります。
窒素やリン酸などの栄養素を多く含んでいる
肥料の成分はNPKバランスで表記されており、Nは窒素、Pはリン酸、Kはカリウムです。
窒素は葉や茎の成長に、リン酸は花芽の形成や開花に、カリは根の成長や耐寒性に効果的とされています。
窒素やリン酸を豊富に含む油かすはクリスマスローズの生長を促進し、美しい花をたくさん咲かせるために必要な栄養を備えた肥料と言えます。
緩効性であるため、ゆっくりと長期間栄養の供給ができる
油かすは有機肥料ですので、土の中で微生物によって分解されながらゆっくりと効果を発揮することができます。
よって即効性では劣るものの、長期的に安定した栄養供給をすることができます。
未醗酵のものは臭いがきつく虫の被害も起こりやすい
デメリットとしては、未醗酵のものは臭いがきつく、虫の被害も起こりやすいことが挙げられます。
よって通常の油かすを鉢植えのクリスマスローズの土の上などに撒いてしまうと虫を寄せ付けてしまうこともあります。
肥料の量が多すぎると根を傷めてしまうことがある
油かすの種類によっては気温が高い時期に土の中で醗酵が促進されるものがあります。
土の中で醗酵が進むと熱をもち、根にダメージを与えてしまうこともあります。
よって適量を守ることと油かすの特徴を理解しつつ、適切な方法で使用することが求められます。
クリスマスローズの肥料に油かすを与える時の注意点
クリスマスローズの肥料として油かすを与える時の注意点としては、油かすの特徴を理解しつつ、デメリットを上手に避けることが大切です。
油かすには大きく分けて
- 通常の油かす
- 骨粉入り油かす
- 醗酵油かす
などがあります。
通常の油かすは未醗酵のものが多いため、土の中に入れて水やりをすることで醗酵が始まります。
よって、普通の油かすは暑い時期に追肥として使用すると醗酵が進んで虫などを寄せ付けてしまいます。
また、寒い時期には醗酵が進まないため肥料としての効果があまり期待できません。
通常の油かすは寒肥として使用するとすぐには醗酵せずに暖かくなるに連れて、少しづつきいてくるといった特徴があります。
よって冬の植え替え時の元肥などに使用すると良いでしょう。
骨粉入り油かすや醗酵油かすは醗酵が進んでいるため、追肥としても使用する事が可能です。
クリスマスローズは寒い時期に栄養を必要とするため、醗酵油かすなどがおすすめです。
骨粉入り油かすは1ヶ月くらいで徐々に効いてくるため、1ヶ月後の花が咲く時期に合わせて使うと良いでしょう。
油かすをクリスマスローズに与える際には株元に撒くような方法はお勧めできません。
株から少し離れた場所の土の中に埋め込んであげましょう。
イメージとしてはクリスマスローズの根の先端付近に埋め込む感じになると良いでしょう。
油かすは各メーカーによってNPK値が若干異なりますが、特徴を理解して使い分けができると良いでしょう。
- 油かすは窒素が5%程でリン酸は2%程でカリが1%程と窒素が高いので葉や茎の成長に良い。
- 骨粉入り油かすは窒素5%程でリン酸も5%程のものや、リン酸がさらに高いものなど花の開花に効果的なバランスとなっている。
- 醗酵油かすは窒素3%程でリン酸は4%から7%位と高めになっており、カリも数値が高くなっているのでバランスが良い。
このような特徴を理解しつつ、季節や肥料の施し方によって使い分けると良いでしょう。
なお、クリスマスローズ専用の肥料も市販されています。
クリスマスローズに必要な栄養をバランスよく配合されているため、安心して使用することができます。
クリスマスローズと油かすまとめ
- 油かすは窒素が主成分で葉を茂らせる効果が高い、緩効性で土に混ぜるとゆっくりと肥料が効いてくる、土壌中の微生物を増やし病害の予防にもなるなどの効果が見込める。
- 油かすには大きく分けて、通常の油かす、骨粉入り油かす、醗酵油かすなどがあり特徴を理解して使い分けることが大切。
- クリスマスローズの開花におすすめの油かすは骨粉入り油かすか醗酵油かす。
- 未醗酵の通常の油かすは土の中で醗酵が進むため、追肥としてはお勧めできない。