木の形から見分けるバラの種類!つるバラ・ブッシュ・シュラブそれぞれの特徴

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木の形から見分けるバラの種類

人気のあるバラの樹形3タイプとその特徴とは?

つる樹形バラで壮大な風景を創る枝の伸び方とは?

ブッシュ樹形バラで自立して茂るバラの魅力とは?

シュラブ樹形バラは半自立の自由な成長形態ができる?

こんなバラの形状から見分ける種類についてご紹介いたします。

人気のあるバラの樹形3タイプとその特徴

バラはその美しさから多くのガーデニング愛好家に愛されていますが、その多様性は花の色や形だけにとどまりません。

バラの育つ「樹形」にも様々な種類があり、これを理解することで、ご自身のガーデンや庭に合うバラを選び、最適なケアを提供することが可能となります。

バラの樹形は大きく分けて、次の3つのタイプがあります。

つる樹形

つる樹形のバラは、その名の通り、枝が長く伸びる特性を持っています。

枝は2m以上に伸び、構造物に誘引することで形状はさまざまに変えることが可能です。

壁やアーチ、フェンスなどの構造物に枝を誘引すれば、地面のスペースはわずかでも、空間を立体的に使って華やかな風景を作ることが可能です。

ブッシュ樹形

ブッシュ樹形のバラは、こんもりとした茂みのように育ちます。

支柱などの支えがなくても自立できる特性を持っています。

縦方向に枝を伸ばすものと、横方向に枝を伸ばすものがあります。花壇のポイントにするのに適しています。

シュラブ樹形

シュラブ樹形のバラは半自立する樹形です。

ブッシュ樹形よりも枝がしなやかで1~2mと長く伸びますが、つる樹形ほどは伸びません。

バルコニーガーデンなど、スペースが限られた場所でのつるバラ的扱いに重宝します。

オベリスクや小型のアーチなどに仕立てることができ、低いフェンスなどに誘引するのにも向きます。

これらの樹形はそれぞれ異なる空間や風景を作り出すので、自分のガーデンのスペースや、求める風景に合わせて選ぶことが大切です。

また、各々の樹形に合わせた適切なケアが必要になります。

例えば、つる樹形のバラは適切な誘引が必要で、ブッシュ樹形やシュラブ樹形のバラは適切なトリミングが求められます。

それぞれの樹形のバラには、その特性を活かした育て方があります。

これらの樹形を理解し、それぞれの特性を活かしたケアを行うことで、バラはより美しく、より健康に育つでしょう。

つる樹形バラで壮大な風景を創る枝の伸び方とは?

つるバラは支柱や格子、壁などに絡みつかせて育てます。

このとき、枝を水平に誘引すると花芽がたくさんつきやすくなり、より多くの花を楽しむことができます。

また、つるバラは株元を風通し良くするために、下部の枝を切り取ることが一般的です。

つる樹形のバラは、その長く伸びる枝の特性を活かして様々な造形を作り出すことができます。

2m以上にも伸びる枝は、壁やアーチ、フェンスなどの構造物に巧みに誘引することで、壮大な風景を創出することが可能です。

壁面を覆う花のカーテン

つるバラを壁面に誘引すれば、その壁は美しい花のカーテンと化します。

枝は2m以上に伸びるので、大きな壁面でも花で覆い尽くすことができます。

たとえば、つるバラの一つである'フランソワ・ジュランビル'は、一株で5m以上の壁を花で埋め尽くすことができます。

青リンゴのような甘い香りとともに、壮大な花壁が庭を華やかに演出します。

アーチやトンネルの造形

つるバラはアーチやトンネルの形状を作るのにも適しています。

バラのアーチは、庭を散策する楽しさを増すだけでなく、視覚的な効果で庭全体の印象を大きく変えることができます。

トンネルのように誘引したつるバラは、その下をくぐるたびに、甘い香りと美しい花で訪れる人々を包み込みます。

魅力的なフェンス

フェンスにつるバラを誘引すると、ただの区切りではなく、花と緑に満ちた魅力的な空間を作り出します。

つるバラの枝はしなやかで、誘引しやすい特性があります。

フェンス全体を覆うように植えれば、季節によって変わる美しい風景を楽しむことができます。

これらのように、つる樹形のバラは、その枝の伸び方を活かして壮大な風景を創出します。

樹形を理解し、適切な誘引を行うことで、庭全体を華やかに彩ることができます。

ブッシュ樹形バラで自立して茂るバラの魅力とは?

ブッシュバラは自立性がありますが、茂りすぎてしまうと風通しが悪くなり、病気の原因になります。

適度に枝を間引き、風通しと日当たりを良くすることが大切です。

また、ブッシュバラの場合、花が終わったらすぐに古い花を取り除く「摘心」を行うと、次の花芽が出やすくなります。

ブッシュ樹形のバラは、その自立性と丸みを帯びた樹形が特徴です。

その姿はまるでふんわりとした茂みのようで、一株でも存在感があり、その美しさは庭や花壇の一部を引き立てるだけでなく、そのままでも主役となることができます。

自立する樹形の美しさ

ブッシュバラは、その名の通りブッシュ(つまり茂み)のように育ちます。

自立性があり、特に支えることなく自分の重みでしっかりと立っています。

枝が縦方向にも横方向にも伸びることから、四方八方に花を咲かせます。

これにより、一株で周囲全体を美しく彩ることができ、その姿はまるで花の噴水のようでもあります。

一株で美しい風景を作り出す

ブッシュバラは、その美しい樹形と豊富な花付きにより、一株だけで美しい風景を作り出すことができます。

たとえば、‘ジーン・バーナー’は四季咲き性で、一年を通して繰り返し花が咲きます。

これにより、長い期間にわたり美しい花を楽しむことができます。また、トゲが少ないため、手入れも容易です。

小さな庭や鉢植えにも適応

ブッシュバラは、自立性があるため、横に広がる庭だけでなく、縦に高さを持つ庭やバルコニーガーデンにも適しています。

コンパクトな品種を選べば、鉢植えでも十分に育てることが可能です。

また、その自立性から、一定の空間を占める形状を保つことができるため、他の植物との配置も容易です。

これらのように、ブッシュ樹形のバラは、自立して茂るその美しさで、どんな庭にも華やかさと安定感をもたらします。

シュラブ樹形バラは半自立の自由な成長形態ができる?

シュラブバラもブッシュバラと同様、適度な間引きが必要です。

また、シュラブバラは半つる性のものが多く、適度に支柱を立てて誘引すると美しい形状に仕上がります。

枝を水平に誘引することで、より多くの花を咲かせることが可能になります。

シュラブ樹形のバラは、その半自立性と自由な成長形態が特徴です。

それらは、ある程度の自由度を持ちつつも、全体として美しい形状を保つ能力があります。

その自由な成長形態は、特定の空間を彩りたい場合や、自然な風景を作り出したい場合に特に活躍します。

半自立する樹形の特長

シュラブバラは、ブッシュ樹形とつる樹形の間に位置する形態と言えます。

自立性を持ちつつも、枝がしなやかで1~2mと長く伸びます。

しかし、つるバラほどは枝が伸びないため、程よいバランスを保ちながら庭や空間を飾ることができます。

それにより、バルコニーガーデンや限られたスペースでも扱いやすい特徴を持ちます。

自由な成長形態で空間を美しく

シュラブバラの自由な成長形態は、その名の通り、あらゆる方向に枝を伸ばし、広い範囲に花を咲かせます。

例えば、ロサ・ムンディは春に一度旺盛に花を咲かせ、その後も赤いローズヒップで楽しませてくれます。

その自由な成長と美しい花は、自然な風景を作り出すのに最適です。

様々な仕立て方で魅力を発揮

シュラブバラは、自由な成長形態と半自立性を活かすことで、さまざまな仕立て方が可能です。

オベリスクや小型のアーチなどに仕立てることができ、低いフェンスなどに誘引するのにも向きます。

その自由度と汎用性は、さまざまなガーデニングスタイルに対応可能で、その場所や風景に合わせて最適な形状を選ぶことができます。

これらの特性により、シュラブ樹形のバラは、その半自立の自由な成長形態で、庭や空間を美しく演出します。

その自由な表現力と柔軟性は、あらゆるガーデニングスタイルに対応でき、自然な風景を作り出すのに最適です。

バラの形状から見分ける種類まとめ

  • バラは、その樹形により大きくつる樹形、ブッシュ樹形、シュラブ樹形の3つに分類され、それぞれが異なる特性と美しさを持っている。
  • つる樹形バラは2m以上に枝が伸び、構造物に誘引して形状を変えることが可能で壁やアーチ、フェンスなどに枝を誘引すれば、立体的な風景を作ることができる。
  • ブッシュ樹形は、支柱などの支えがなくても自立できる樹形をしており、茂みのように育ち、一年を通して繰り返し花が咲く品種もある。
  • シュラブ樹形バラは半自立する樹形であり、ブッシュ樹形よりも枝がしなやかで長く伸びますが、つる樹形ほどは伸びないので、限られたスペースでも扱いやすく、自由な成長形態を持っている。

今回は形状から見分けるバラの種類についてご紹介しました。皆様のバラ育成の参考にしていただけると幸いです。

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