ラベンダーの剪定時期はいつ?6月~8月頃の夏に剪定しても大丈夫?

ラベンダーの剪定は種類によって時期が違う?
6月~8月頃の夏に剪定しても大丈夫?
こんなラベンダーの夏の剪定に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
ラベンダーの剪定は種類によって時期が違う?
ラベンダーの剪定は種類によって時期を変えた方がいいのか?
基本的に剪定の時期やタイミングは、種類によって違いはありません。
その理由はどの種類でも湿気の多くなる梅雨前に剪定し、通気性を良くする必要があるからです。
ラベンダーの原産地である地中海沿岸地域は、良く乾燥していて水はけのいい地域です。
しかし日本にはラベンダーが苦手な湿度の高い時期があります。
日本の梅雨から夏にかけての湿気は、株にとって大きな負担となり、花が咲かない原因になってしまうのです。
ラベンダーには大きく分けて5つの系統があります。
- イングリッシュ(コモン)系
- フレンチ系
- ラバンディン系
- デンタータ系
- レース系
イングリッシュ(コモン)系
日本では北海道の富良野地方にあるラベンダー畑がよく知られています。
富良野地方などで栽培されているのはイングリッシュ(コモン)系で、開花時期は5~7月です。
香りが強く、香料によく使われるのですが、高温多湿に弱く、北海道で栽培されているものも日本向けに改良された品種です。
フレンチ系
次に多いのがフレンチ系で、開花時期は5~7月です。
フレンチ系は暖地でも育てやすく、耐寒性もあります。
花が特徴的で、ウサギの耳のように見えます。
他にも開花時期が10月~6月のラバンディン系やデンタータ系、栽培に高いテクニックが必要なレース系は年に何回か開花する「四季咲き」と少し変わっていますが、梅雨の湿気が苦手なのは皆同じです。
よって、どの種類も梅雨や夏前の開花時期に剪定をして、通気性と日当たりを確保する必要があるのです。
次の年もきれいに花を咲かせるため、正しく剪定して健康な状態を保ってあげましょう。
6月~8月頃の夏に剪定しても大丈夫?
結論から言いますと真夏の暑い時期の剪定はおすすめできません。
ラベンダーにとって真夏や真冬の剪定は株への負担が大きく、花が咲かない原因となります。
剪定は5月~6月中旬と、秋遅く~冬前の12月頃または春早くの3月頃に行います。
年に何回か剪定を行う理由にはそれぞれに違った目的があるからです。
5月~6月の剪定
ラベンダーの開花時期は主に5月下旬~7月上旬です。
開花したら早めに、遅くとも花が終わらないうちに剪定しましょう。
少しでも株元の風通しを良くし日光が当たるようにすることで、湿気による株の負担を減らすだけでなく、病気や害虫に侵食されるのも防げます。
剪定の方法としては、新芽の少し上で切り戻しましょう。
新芽まで切ってしまうと、次の年に花が咲かない原因になってしまいます。
また、剪定は晴れた日の朝に花が濡れていない状態で行います。
ドライフラワーにするのにも乾燥している花を使うほうがおススメです。
1年目はこの開花後の剪定だけで十分ですが、2~3年目以降にはさらなる剪定が必要となります。
秋遅く~冬前12月頃・春早く3月頃の剪定
ラベンダーはシソ科の常緑低木に分類され、2~3年目になると株元が木化していきます。
放置していると木のように葉がつかなくなり、花が咲かなくなる原因となります。
そこで必要になるのが強剪定です。
強剪定とは、大きく古くなった枝を、名前の通りバッサリと強く剪定することです。
この強剪定は株への負担が大きいため、時期的に負担の少ない秋遅く~冬前の12月頃か春早くの3月頃に行いましょう。
剪定の方法は、古い枝や地面について寝てしまっている部分を根元から切り、それ以外は新芽の少し上を切ります。
最後に全体を見ながら形を整えて完成です。
ラベンダーの剪定時期まとめ
- ラベンダーは乾燥した地中海沿岸地域が原産で、日本の梅雨や夏の湿気は苦手
- ラベンダーは剪定して通気性と日当たりを確保する必要がある
- どの種類も剪定の時期やタイミングは同じ
- 剪定は花が咲き始めた5月~6月に、新芽の少し上で切る
- 強剪定は秋遅く~冬前12月頃または春早く3月頃に、古い枝や伸びすぎた茎を根元から切る
今回はラベンダーの剪定時期に関する疑問についてご紹介しました。皆様のラベンダー剪定の参考にしていただければ幸いです。
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