
あじさいは梅雨の時期に美しい花を咲かせますが、その育て方について「直射日光は避けるべきなのか」という疑問を持つ方は多いようです。
結論から言えば、あじさいは「日当たりを好みながら、真夏の強い直射日光は苦手」という少し繊細な一面を持っています。
半日陰が理想的な理由
あじさいは、極端な強い日差しが長時間当たる場所では葉焼けを起こしてしまいます。
真夏以外は日当たりの良い場所が適していますが、真夏は半日陰程度の環境が最も育てやすいとされています。
ここで言う「半日陰」とは、一日中暗い日陰というわけではありません。
午前中にしっかりと日光が当たり、午後からは木陰のような日陰になる場所があじさいにとって理想的な環境です。
このような光の当たり方が、あじさいにとってもっとも自然で無理のない条件といえます。
日当たり不足もNG
一方で、暗すぎる場所もあじさいにとっては好ましくありません。
あじさいは多少の耐陰性があるものの、基本的には日当たりの良い環境を好みます。
日当たりの悪い場所で育てると花つきが悪くなることがあるため、できるだけ日向で管理することが大切です。
「半日陰でも育つ」という情報だけを信じて、ほとんど光の届かない北向きの壁際などに植えてしまうと株は生きていても花がほとんど咲かないという残念な結果になりがちです。
あじさいは光があってこそ、あの豊かな花を咲かせることができる植物なのです。
西日には特に要注意
地植えする場合は、日当たりは良好でありながら西日を遮ることができる場所が適しています。
あじさいは日光を好む植物ですが、西日が長時間当たると葉や花が焼けてしまうためです。
西日は、朝や昼の日差しに比べて地表の温度が上がりきった状態でさらに熱が加わるため、植物にとって非常に過酷な条件になります。
特に花色が明るい品種ほど、強い直射日光の影響を受けやすい傾向があります。
家の西側にあじさいを植える場合は、フェンスや別の植物を使って午後の強い日差しをやわらげてあげる工夫が必要です。
あじさいの日照時間の目安
あじさいのほとんどの品種は、強い西日を避けた状態で1日に4〜6時間程度日が当たる場所で育てるのが最適とされています。
6時間以上日が当たるような場所であれば、ノリウツギ(ピラミッドアジサイ)のような直射日光に強いタイプの品種を選ぶのが賢明です。
品種によって異なる光への耐性
あじさいといっても品種によって光に対する適応力はかなり異なります。
ヤマアジサイは直射日光さえ避ければ置き場所をあまり選ばないとされており、鉢植えで小さく育てることもできる扱いやすい品種です。
また、ガクアジサイは他の品種よりも乾燥に強いため、日向にあたる場所でも育てることができます。
鉢植えの場合の季節ごとの置き場所
地植えと違い、鉢植えは置き場所を自由に変えられるのが大きなメリットです。
鉢植えの場合は、真夏の時期だけ半日陰になる場所に移してあげると株への負担をやわらげることができます。
春から初夏の開花期は日当たりの良い場所に置き、夏の盛りには木陰や建物の東側など午後から日陰になる場所へ移動させるのが理想的なローテーションです。
冬はできるだけ日に当ててあげることが大切で、日向か半日陰に置きながら、霜や寒風に当たらない場所で管理するようにしましょう。