葉っぱばかりで花がつかない?あじさいが咲かない意外な理由とは?

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葉っぱばかりで花がつかない?あじさいが咲かない意外な理由とは?

毎年梅雨の時期になると、近所のお宅のあじさいが色鮮やかに咲いているのに、自分の庭のあじさいだけ葉が青々と茂るばかりで一向に花が咲かない、という経験をされた方は少なくないはずです。

葉の色つやは良く、枯れているわけでもないのに花だけがつかないというこの状態、実は複数の原因が絡み合っていることが多く、一つひとつ丁寧に確認していく必要があります。

剪定の時期を間違えている

あじさいの花が咲かない原因として最も多く挙げられるのが、剪定によって花芽を切り落としてしまっていることです。

これが「意外な理由」として多くの方を驚かせます。

あじさいをきれいに整えようと秋や冬にバッサリ切ってしまったり、春に新しい芽が出てきた頃に形を整えようとハサミを入れたりする方がいますが、これが翌年の開花を妨げる最大の原因になります。

あじさいの着花習性は、その年に伸びた枝先の芽(頂芽)に花芽を作り、翌年その枝先に花をつけます。

9月ごろから花芽形成の準備にかかるので、剪定は花後できるだけ早く、なるべく7月中に済ませる必要があります。

秋から冬の剪定は枝先にできた花芽を切ることになるので、翌年の花はつきません。

つまり、夏の終わりにはすでに来年の花芽がこっそりと枝の中で育ち始めているわけです。

外見上はただの枝に見えるため、「もう少し整えようか」と何気なくハサミを入れてしまうと、その瞬間に翌年の花を切り捨てていることになります。

アジサイの剪定時期は花後すぐ6〜8月(夏の終わり)までに済ませましょう。

アジサイの花を切り落とす場合は、花から2節目あたりを切るようにしましょう。

それ以上深く切ってしまうと花芽が付きにくくなってしまうので注意が必要です。

「日陰の花」というイメージが仇になることもある

あじさいは梅雨どきに咲く花であることから、じめじめとした日陰でも育つ植物という印象を持つ方が多くいます。

しかし実際には、あじさいは強すぎる日差しには弱い性質を持っていますが、ある程度太陽の光を与えなければ花芽が育たない植物です。あじさいを育てる環境は、日中の数時間は太陽の光があたる「半日かげ」の場所が適しています。

一日中日陰に鉢植えを置いていた心当たりがあるようなら、半日程度日が当たる場所に鉢を移動して1年管理してみましょう。

建物の北側や、大きな木の真下など、ほとんど日が差し込まない場所では葉だけが育って花芽がつきにくくなります。

葉が元気に見えるのは、葉自体は比較的日照が少なくても育てるからで、花芽をつけるための光合成量には達していないということが起こりえます。

肥料の種類が問題になることがある

肥料を与えているのに咲かないという場合、肥料の種類に問題が潜んでいることがあります。

窒素分の多い肥料を与えると葉ばかり茂って花芽が付きにくくなるので注意が必要です。

肥料で咲かないもうひとつの原因は「観葉植物の肥料」を間違えて施してしまった場合です。

観葉植物の肥料は葉の生長に必要な窒素分の配合が多いためです。

あじさいの肥料は、発酵油粕などの固形タイプの有機質肥料、もしくは緩効性肥料を施しましょう。

与える時期は、花後と冬(寒肥)の年2回が一般的です。

葉が青々と茂るほどに元気なのに花が咲かないという状況は、まさにこの「窒素過多」のサインである場合が少なくありません。

「肥料を多くあげるほど良く育つ」という思い込みで、野菜用の肥料や観葉植物用の肥料を与え続けてしまうと、葉の成長ばかりが促進されてしまいます。

肥料はチッソを控え、リン酸・カリの成分が多いものを施すと効果があると言われています。

冬の寒さと春の遅霜が花芽を傷める

アジサイを育てる上で気をつけなければならないのは遅霜です。

春が近づき暖かくなると芽は生長に向けて動き始めます。

その時に霜にあたってしまうと、花芽がやられ、その年は花がつかない葉っぱだけの株になります。

関東以北にお住まいの場合は特に、早春の遅霜には注意が必要です。

また、冬の寒さで花芽が枯れることもあります。

アジサイは低温には強いのですが、冷たい風にさらされると枝の先端から枯れていきます。

ちょうど花芽のある場所から枯れていくため、株自体は元気であっても葉ばかりが茂って花が咲かないという事態が起こります。

特に鉢植えで管理している場合は、冬の間に強い北風が当たり続ける場所に置きっぱなしにしていると、翌春に花が見られないことがあります。

東京程度の冬の気温では考えにくい原因ですが、朝晩の冷え込みが厳しい地域は、場合によっては寒冷紗などの寒さ除けが必要なこともあります。

植え替え直後や鉢植えの管理不足も見落としがち

購入した翌年に咲かなかった、という声もよく聞かれます。

これは、植え替えや環境の変化によって株がエネルギーを消耗しているためです。

鉢植えの紫陽花は、人間の手によって肥料を追肥してやらないと開花に必要な養分が足りない場合があります。

数年経過した鉢植えで追肥をしていないと、肥料分が足りていないことが原因で花が咲かない場合があります。

また、庭植えにした紫陽花では考えにくい原因ですが、鉢植えの紫陽花に限定した原因として「水切れ」を何度も起こしたことによって株が弱ってしまって咲かない場合があります。

真夏に何度も水切れを起こしてしまって株が弱ってしまわないように注意しましょう。

また、花芽ができてからの冬のあじさいは落葉しているため、ついつい水やりを忘れてしまう方も多いようです。

葉がなくなると「もう水はいらない」と思いがちですが、鉢植えの場合は根が限られた土の中で生きているため、冬場も適度な水分が必要です。

「旧枝咲き」と「新枝咲き」品種による違い

一口にあじさいといっても、品種によって花芽のつき方が異なります。

あじさいの多くは「旧枝咲き」といって昨年伸びた枝の葉の付け根に花芽をつけるタイプです。

一般的なアジサイ(ホンアジサイ)、ガクアジサイ、カシワバアジサイなどがこれにあたります。

こうした品種では、前年枝を大切に残すことが翌年の開花につながります。

一方で、アナベルやノリウツギのような「新枝咲き」と呼ばれる品種は、その年に新しく伸びた枝に花芽をつけます。

このタイプは冬や春に剪定しても翌年花が咲くため、剪定のルールに縛られにくいという特徴があります。

自分が育てているあじさいがどのタイプなのかを把握しておくだけで、剪定のミスをぐっと減らすことができます。

その年に花が咲かなかったあじさいの枝や株は、剪定せずそのままにしておきましょう。

剪定してしまうと、翌年も花が咲かない可能性があります。

花が咲かなかったからといって焦ってハサミを入れると、さらに翌年も花が見られないという悪循環に陥ることがあります。

まずは原因を一つひとつ確認しながら、焦らず株の回復を待つことが大切です。

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