
鉢植えあじさいが根詰まりを起こす理由と見逃してはいけない植え替えのサインについて詳しくご紹介致します。
鉢植えあじさいが根詰まりする理由
あじさいは成長が早い植物で、植え替えをしないと根が鉢中に回り、根詰まりして水切れを起こしたり、生育や花つきが悪くなったりします。
地植えであれば根が自由に広がっていけますが、鉢植えの場合はそうはいきません。
鉢植えで育てるとどうしても土の量が限られ、根を張る体積にも限界が生じます。
どんなに肥料をあげていても土は次第に劣化して、蓄えることができる栄養分は減っていきます。
あじさいが生長するにつれ、根も生長しやがて窮屈になり根詰まりを起こしてしまいます。
あじさいは落葉低木に分類される木で、枝は木質化し大きくなる性質を持っているため、小さな鉢のままでは大きくなれずに窮屈になってしまいます。
草花とは異なり、低木という性質上、根の生長力も旺盛です。
少なくとも2年に1回程度は植え替えが必要で、3年も植え替えないと根が回ってガチガチの状態になり、鉢底穴から根が突き抜け、地面に根を下ろしてしまうこともあります。
根詰まりを見分ける5つのサイン
根詰まりのサインには、鉢の外から目で確認できるサインと日々の水やりのなかで気づくサインがあります。
どれか一つでも当てはまれば、植え替えを検討するタイミングです。
鉢底から根が出ている
植物の根は、先端の「根毛(こんもう)」が放射状に広がりながら土中の栄養分や水分を吸収しています。
植木鉢の中の根は鉢の内側に沿って回りながら伸び、鉢の底面に到達するとさらに広い場所を探して穴の外へ向かいます。
そのような理由から底の穴から根が見える、出ている鉢は根詰まりを起こしている可能性が高いと言えます。
そのような状態を放っておくと勢いのない弱い株になってしまいますので植え替えをしたほうが良いでしょう。
水やり後にすぐ乾く・水が染み込まない
根詰まりは鉢の中が根で一杯になっている状態なので、土の量も少なく土に水を溜めておくことができないため、たっぷり水やりしてもすぐに水切れしてしまいます。
さらに症状が進むと今度は逆のことが起きます。
水やりした後、いつまで経っても水が染み込んでいかないのは根詰まり症状がさらに進んでいるサインです。
根詰まりが進み、まさに土の中が根だらけになると、水が染み込んでいきません。
逆にひとたび水分が入っていくと水がはけにくくなり、根腐れしてしまいます。
葉が黄色く変色したり下葉が落ちる
根詰まりによってあじさいが必要な栄養分を吸収できなくなると葉が黄色や茶色に変色し始めます。
そのような状態はあじさいがストレスを受けているサインで、肥料を与えても改善が見られない場合は、根詰まりが原因である可能性が高いです。
液体肥料や固形肥料を施しているにもかかわらず葉色が回復しないときは、土のなかで何が起きているかを疑ってみましょう。
花つきが悪くなる
花つきが急に悪くなったときは根詰まりを疑う有力な根拠になります。
根の生長と地上部の葉や茎の生長は比例しており、「根詰まり」をしている株は、それ以上根を伸ばすスペースが確保できずにやがて元気はなくなっていきます。
地上部と鉢のバランスが明らかにおかしい
地上部と地下部の体積はだいたい比例していると言われています。
地上部が大きく生長し、それに比べて鉢が小さいと感じる時もやはり根詰まり予備軍です。
株のボリュームに対して鉢が明らかに小さいと感じたときは、土の表面に細かい根が見えていないかを確認してみましょう。
鉢植えの土の表面に細かい根が見えていたり、鉢の底から根が見えている場合は、鉢の中が根でいっぱいになって、あじさいがストレスを感じています。
購入したばかりでも要注意
アジサイの開花鉢は、花が終わったら剪定して植え替えをします。
鉢花のアジサイは、樹高が低く花をたくさんつけた状態で出荷するために「矮化剤(わいかざい)」が使われ、小さな鉢に植えられていることが多いからです。
そのままにしておくと小さな鉢の中に根が回り、根詰まりを起こしたり、水切れしたりするおそれが高くなります。
購入したばかりの紫陽花は鉢の中でずいぶんと根が回り窮屈になっているものがほとんどなので、最初の年は花を楽しんだら早めに、遅くても6月くらいまでに植え替えるようにしましょう。
店頭で美しく咲いているあじさいほど、すでに根が限界に近いことがあると考えておくのが無難です。
植え替え時期の基本的な考え方
サインを確認したら、次は適切なタイミングで対応することが大切です。
あじさいなどの落葉樹の植え替えは、葉を落とした後の休眠期に行います。
関東以西の暖地では、落葉して休眠期に入る11月下旬から翌年の3月頃までが植え替え時期です。寒冷地では、寒さで株が傷まないように厳寒期を除いて11月頃か気温が上がる春先を待ってから植え替えをするといいでしょう。
鉢底穴から根が出てくるような根詰まりの心配があり落葉した休眠期まで待てない場合は、根を触らないようにして2回り大きなサイズの鉢に植え替えをしましょう。
ただ真夏だけは植え替えを控え、秋になるまで待った方が安心です。
根詰まりのサインをいち早く読み取り、あじさいが最もダメージを受けにくい時期に作業することが、長く花を楽しむうえでの基本となります。