葉が食べられている?あじさいを守る害虫対策とは?

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葉が食べられている?あじさいを守る害虫対策とは?

朝、庭に出てあじさいの葉を見たら、いつの間にか穴だらけになっていた。

そんな経験をされた方は少なくないはずです。

あじさいは比較的丈夫な植物として知られていますが、それでも油断していると害虫に食い荒らされてしまうことがあります。

しかも厄介なことに害虫によって食害を受けた葉は光合成を阻害されて成長不良を起こしますので、放置すれば株全体が弱り、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

害虫被害では、どんな虫が原因なのかを正しく見極め、早めに手を打つことが、あじさいを守るうえでもっとも大切なことです。

葉脈だけを残す食べ方が特徴のアジサイハバチ

あじさいにつく害虫のなかでも、とりわけ名前を覚えておきたいのがアジサイハバチです。

その名のとおりアジサイだけにつくハバチで、5月に成虫が飛んできて卵を産み、6月頃から幼虫が発生します。

アジサイハバチの幼虫は葉脈を残して葉をすべて食べつくしてしまいます。

一枚の葉がレース状になっていたり、葉脈の骨格だけが残って中身がすっかりなくなっていたりするような状況を見つけたら、まずこの虫を疑ってみてください。

夜にこっそり葉を食い荒らすヨトウムシ

「夜盗虫」という漢字を当てるヨトウムシもあじさいに多く見られる害虫です。

一夜にして葉が大量に食害されたのに虫の姿が見当たらないというような被害が出る場合は、ヨトウムシの仕業である可能性が高いです。

ヨトウムシとはヨトウガの幼虫で、夜活動する大食漢のイモムシです。葉にかじられた跡のような穴が開いたり、葉が薄皮だけになって白っぽく変色したり、黒い粒のような糞が見られたら要注意です。

昼間はたいてい葉裏や株元などで寝ているので姿が見えないのですが、少し探すと見つかります。

大きくなると殺虫剤が効きにくくなるので、卵や幼虫の間に見つけたらすぐに捕殺しましょう。

活動が盛んになる時期は4月から6月、9月から11月です。

薬剤を使う場合は、若齢幼虫のうちに葉裏にもしっかり薬液がかかるように散布するのがポイントです。

成虫と幼虫が株を痛めるコガネムシ

金色に輝く美しい外見とは裏腹にコガネムシはあじさいにとって手ごわい相手です。

成虫は葉を食害するため、葉脈だけ残して網目のように食い荒らされたり、花が群れにかじられたりします。

さらに恐ろしいのは地中で起きている被害で、幼虫は地中に生息していて、根を食害します。

果樹の苗木や幼木を枯死させてしまう要注意の土壌害虫でもあります。

5〜7月に成虫が出現し、土中に産卵します。

孵化した幼虫は未熟な有機物を餌にして成長し、大きくなると植物の根も食害します。

幼虫の状態で越冬し、春先に蛹になるというサイクルです。

また、腐葉土や堆肥の中に成虫が飛来して卵を産みつけるので、有機質肥料を多用すると発生しやすくなります。成虫を見かけたら早めに捕殺するのが最善策で、土中の幼虫にはダイアジノンなどの粒剤を土に混和させる方法が有効です。

梅雨の季節に注意が必要なナメクジとカタツムリ

あじさいが最も美しく咲く梅雨の時期は、実はナメクジの活動が最も盛んになる時期でもあります。

ナメクジやカタツムリは夜間に活動し、あじさいの葉や花びらを食べます。

食べた跡が這ったようにテカテカ光っているのが特徴です。

湿気の多い場所を好むため、梅雨の時期は特に活動が活発になります。

ナメクジの食害を受けた部分は穴が開くため、被害自体には気付きやすいでしょう。

ただし、ナメクジは夜行性のため、実際に何かを食べているのを目撃することはあまりないかもしれません。

被害を確認したら、鉢の裏や落ち葉の下などを丁寧に調べてみましょう。

ナメクジはジメジメした多湿な場所を好むので、鉢やプランターの下や裏などをこまめにチェックしましょう。

駆除には専用の誘引殺虫剤が効果的です。

なお、ナメクジに塩をかける方法はよく知られていますが、花壇や畑にいるナメクジを塩で退治しようとした場合、植物への塩害の可能性もあるため、塩を振りかける方法は現実的に有効な駆除方法とはいえません。

予防として、コーヒーかすを乾燥させて株元に置く方法や風通しと日当たりを改善して湿気をためないようにすることも有効です。

すす病を呼び込むアブラムシ

アブラムシは1匹1匹は小さいですが、急速に数が増えます。

寄ってたかって新芽や花茎にむらがり、あじさいの汁(栄養分)を吸ってしまうので、その部分は萎れ、やがて枯れてしまいます。

そのため、新芽がやられると花も咲かなくなってしまいます。

また、アブラムシが多発すると粘液状の排泄物が葉に付き、虫の脱皮殻や埃などが付いて汚れ、そこにすす病が誘発されて黒く汚れてしまいます。

アリが株の周りをせわしなく行き来しているときは、アブラムシが発生しているサインであることが多いです。

数が少ないうちは手袋をした指でつぶしたり、水圧で吹き飛ばしたりするだけでも対処できます。

増えてしまったときはオルトランやベニカなどの殺虫剤を使用します。

なお、テントウムシが天敵で、1匹で30〜40匹を食べるので、テントウムシがいるときは薬を控えて様子を見てみるのも良いでしょう。

小さくても侮れない吸汁害虫ハダニやアザミウマ

肉眼ではほとんど見えないほど小さいハダニもあじさいには油断ならない害虫です。

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。

梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。

雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。

葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。

数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。

高温で乾燥した環境で爆発的に増えるので、葉の裏に水をかける「葉水」が有効な予防策になります。

チャノキイロアザミウマはお茶の樹や柑橘系の樹によくつく、黄色の1mmくらいの虫です。

食害された葉は褐色になり、縮れてしまいます。

成虫は新芽に産卵します。

どちらも発生初期に気づきにくいので、葉の裏側を定期的にチェックする習慣をつけることが大切です。

日頃の管理が害虫予防の基本

害虫対策の根本は、植物を健康に育てることにあります。

日当たりや風通しの良い場所で育てることで、害虫が繁殖しにくい環境を整えることができます。

鉢植え・地植えともに最低でも半日以上、日が当たる風通しの良い場所で管理してください。

また、株の周辺に落ち葉や雑草が溜まっていると、害虫の隠れ家になりやすいので、こまめに取り除いておくことも大切です。

薬剤を使う場合は、オルトランのような浸透移行性の殺虫剤を事前に施しておくと幅広い害虫に対してあらかじめ予防的な効果が期待できます。

葉の状態を毎朝少し観察するだけで、被害の早期発見につながります。

小さな変化を見逃さない目が、あじさいを守る最大の武器になるのです。

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