紫陽花は挿し木ができる?あじさいの挿し木を成功させる手順とは?

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紫陽花は挿し木ができる?あじさいの挿し木を成功させる手順とは?

庭に咲く紫陽花を見て「もう少し増やせたら」と思ったことはないでしょうか。

実は、紫陽花は挿し木との相性が非常によく、梅雨の時期に挿し木をすると成功率が高いため、初心者にもおすすめの植物です。

挿し木とは、植物の枝を切り取って土や水に挿し、根を出させて新しい株を作る方法で、タネから育てるよりも早く、元の株と同じ性質の植物を増やせるのが魅力です。

お気に入りの品種の色や形をそのまま引き継いだ苗を育てられるのも挿し木ならではの大きなメリットといえます。

挿し木に適した時期

あじさいの挿し木には、生育期に今年伸びてきた新しい枝を使う「緑枝挿し」と休眠期の冬に剪定した枝を使う「休眠挿し」があります。

緑枝挿しの最大の敵は乾燥で、土が乾いてしまうと挿し穂が枯れてしまいます。

湿度が高い梅雨の時期が適しているのは、土も乾きにくく水の管理が楽になるからです。

一般的には5月中旬から7月下旬ごろが目安で、花が咲き終わった頃の6〜8月ごろが挿し木の適期とも言われています。

休眠挿しについては、難しいと言われることもありますが、実際には難しくないという声も多く、冬に剪定した枝を使って行う方法です。

土に挿し木して発根させる方法が一般的で、緑枝挿しに比べて根が出やすいとも言われています。

挿し木に必要な道具と用土

道具は特別なものでなくても構いませんが、いくつか揃えておくと作業がスムーズです。

挿し木をするときは無菌で清潔な土を用意しなければなりません。

市販の挿し木・種まき用培養土、または赤玉土(小粒)もしくは鹿沼土(小粒)100%を用意しましょう。

肥料成分や腐葉土に含まれるような有機質はカビなどの原因になるため、一般的な草花用培養土は避けてください。

鹿沼土は排水性と通気性が良く、水分の多少が色で判別しやすいのでおすすめです。

ハサミや清潔なカッターナイフ、水を入れた器、育苗ポットなどを用意しておきましょう。

発根活力剤(メネデールなど)や発根促進剤(ルートンなど)も用意しておくと成功率が上がります。

挿し穂の選び方と作り方

挿し木の成否を大きく左右するのが、挿し穂の選び方です。

今年伸びた緑がかった柔らかい枝(新梢)を使うのが基本で、花が咲いた枝ではなく、咲いていない枝を選びます。

茎が太くて節間がつまった元気な枝を選びましょう。

花がついている枝は栄養が花に使われて根が出にくいため、咲いていないものを選ぶことが大切です。

剪定したアジサイの枝は、葉を2節ずつつけて、だいたい10〜15cmほどの長さに切り分けます。

切り分けたら、下の1節分の葉を取り除き、上の葉2枚は半分になるようにカットします。

アジサイは葉が大きいため、葉をカットすることで挿し木したときの蒸散作用のバランスをとります。

また、切り口はナイフなどで斜めにカットしておくことで、栄養や水分を吸収する面積が大きくなり、根が出やすくなります。

切り口を斜めにカットしたら、カットしてから水に浸すまでの時間を短縮することを心がけましょう。

挿し穂の準備ができたら、1〜2時間ほど下の切り口を水につけておきます。

メネデールなどの発根剤を水に適量まぜることで、発根しやすくなり、挿し木の成功率が上がります。

土への挿し方

ポットに挿し木用の土を入れたら、あらかじめ水やりをしてよく湿らせておきましょう。

また、割り箸などを深さ5cmほどまで挿して、植え穴をつくっておきます。

いきなり挿し穂を土に押し込んでしまうと、切り口が傷ついて発根しにくくなることがあります。

挿し穂の切り口に発根促進剤(ルートンなど)をつけてから、あらかじめ開けておいた穴に挿すとさらに根が出やすくなります。

複数本を同じ鉢に挿す場合は、葉同士が当たらないように間隔を空けて挿し、大きめの鉢であれば鉢の縁に沿って外側に挿すと、適度な通気性が得られて発根率が上がります。

挿し木後の管理と置き場所

挿し木した後の環境管理が、成功の鍵を握っています。

適切な場所は明るい日陰で、風通しが良く、湿度を適度に保てる環境です。

直射日光が当たる場所は避けてください。

晴天時よりも雨天や曇りの日に作業するのがおすすめです。

水やりについては、挿し木したばかりのアジサイは根が出ていない状態で、乾燥させるとすぐ弱ります。

そのため、表土が乾き切る前に水やりをしましょう。

だいたい1週間ほどは乾燥させないようにして、その後は土が乾き切ったら水やりをしてください。

皿に水をためておいて、腰水状態で管理するのも効果的です。

また、挿し木したばかりのアジサイには肥料を与えないでください。

なかなか新しい芽を出さないからといってむやみに肥料を与えてしまうと栄養過多になって肥料やけを起こしてしまうので注意しましょう。

肥料を与えるのは、鉢上げをして生育が安定してからです。

発根の確認と鉢上げ

挿し木したアジサイは1ヶ月ほどで発根します。

茎元をもって揺らしたとき、ぐらつかずに安定しているようであれば発根している証拠なので、鉢上げをしましょう。

鉢上げのタイミングは少し慎重に考えるべきで、新芽が伸びてきたら鉢上げは可能ですが、できれば翌年の春に鉢上げすると成功率が上がります。

根が生えて混み合う前に適切なサイズの鉢に移植します。

秋から冬にかけては、室内や玄関など直射日光の当たらない明るい場所に置きましょう。

冬越しについては心配しすぎなくても大丈夫です。

アジサイは冬に葉を落とす落葉樹です。

挿し木の鉢上げ後、冬の時期に枯れ始めてもしっかりと根を張っていれば、春に暖かくなると新芽が生えてきます。

水やりの回数は控えめにしつつも土が乾いて3〜4日経ったら暖かい時間帯にたっぷり与えてください。

水挿しという方法もある

土に挿す以外に水に挿して発根させる「水挿し」という方法もあります。

水栽培での挿し木は、今年伸びてきた新しい茎を使った緑枝挿しがおすすめで、根の様子も見えるため家庭でも手軽に行うことができます。

切り花からでも始められるので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

水挿しで発根した根は「水中根」と呼ばれ、白くて柔らかく、乾燥や衝撃に非常に弱い性質を持っています。

根が数本に増え、長さが5〜10cm程度にしっかりと伸びてきたら鉢上げの最適なタイミングです。

根が1本だけ、あるいは非常に短い状態で植え替えると環境の変化に耐えられず枯れてしまう可能性があります。

また、水栽培で発根した苗を直接地植えにすることは基本的に推奨されません。

「水栽培→小さな鉢で育てる→庭に地植え」という段階を踏むことが、成功への確実なステップです。

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