芝生の選び方と購入時の注意事項

芝には幾つかの種類があることは芝生の種類と用途でご紹介しましたが芝を選ぶ際には芝それぞれの管理方法と性質を理解しておく必要があります。
日本で古くから親しまれてきた日本芝のノシバやコウライシバなどは夏の暑い気候に向いていることや乾燥、肥料不足でも比較的よく生長することが長所です。反対に日本芝の短所は葉が硬いことや冬になると枯葉色になってしまうことでしょう。
また日本芝は種で増やすことが難しいために貼り芝かまき芝によって植え付けをしなければならない点もコストがかかる点です。
ベントグラス類やブルーグラス類のような西洋芝の長所は葉が柔らかく、一年中美しい緑色を保つこと、種で増やすことができることなどでしょう。
反対に短所は高温多湿の夏場に弱い面や乾燥にも弱いこと、肥料を多く施さなければならないこと、生長が早いので芝刈りをこまめに行わなければならないことなどでしょう。
このように芝生の種類によって適正環境が違ったり、管理の手間がかかったりと様々ですのでどのような芝を育てたいのか、芝生の手入れにしっかり時間をさけるのかなどを検討してご自身のライフスタイルに合った芝を選ぶようにしましょう。
日本芝購入時に気をつけたい点
ノシバやコウライシバのような日本芝は種で増やすことができないので貼り芝を植え付けることになります。
切り芝を購入するときに気をつけたい点は茎の数が多く密生しているもの、乾燥していないもの、蒸れていないもの、厚さが薄く揃っていて土量の付着が少ないものを購入することです。
できるようなら園芸店などに前もって入荷日を確認しておき新しい芝が手に入るようにするとさらにいいでしょう。
芝の購入量と購入時期
切り芝は通常14×36cmのものが20枚で1束になっています。またノシバは28×36cmのものが10枚で1束になっていることが多く、どちかも1束で1㎡分になりますので購入時の目安としてください。
芝生の貼り方によって必要数は変わってきますが必要数に対してギリギリの量ではなく多少多めに購入しておくことが綺麗に芝を貼るコツでもあります。
購入時期については極力芝を張る直前に購入するようにしましょう。購入してから何日も束ねたまま放置してしまうとどうしても蒸れて傷んでしまいます。
逆に直射日光が当たるような場所で2、3日も放置してしまうと乾燥により枯れてしまうこともありますのでどうしても保管が必要な時は直射日光が当たらないようにむしろなどをかけて保管するようにしましょう。
西洋芝は種で購入
西洋芝は日本芝と違い手軽に種で増やすことができます。よって園芸店などでは種で販売されていることが多いですがその中でも数種類の西洋芝の種を混合したものも販売されています。
タイプの違う種類の芝を混ぜると色々な環境に適応できて育てやすくなるのです。
ベントグラス類は葉の柔らかさ、緑の色合いが最高に美しく、耐暑性や耐寒性に優れているのですが病気にかかりやすく育てるのにとても手間がかかります。
このような場合にはケンタッキーブルーグラスと混ぜておくとその環境に適応した種類の芝が生育するので整った芝生が保たれるのです。
必ず混合種で無ければ育てられないということではありませんのでお気に入りの西洋芝があるのでしたらその種に絞った種を購入するのも可能です。
芝生を作るのに必要な種の量
貼り芝などでしたら作りたい芝生の広さから計算して必要数を割り出しやすいですが西洋芝のような種の場合はどうしたらいいのでしょう。もちろん種まきでも面積に対して適量というものがありますので簡単にご紹介いたします。
1㎡の芝生を作るのに適量な種の量
西洋芝の場合は種類によって密生度や生長スピードが異なるために必要とされる種の量も変わってきます。
ベントグラス類ですと1㎡の芝生を作るのに5〜10グラム、ケンタッキーブルーグラスですと10〜15グラム、クリーピングレッドフェスクですと15〜20グラム、バミューダグラスなら10〜15グラム、ペレニアルライグラスなら15〜20グラムと言われていますので西洋芝の種を購入する際の目安としてみてください。