芝生の種類と用途

芝生の種類と用途

芝生の種類と用途

芝生の庭

芝生と聞くと全て同じ種類の植物をイメージされる方も多いと思いますが芝にも多くの種類があり、種類によって環境適応能力や性質に違いがあるのはご存知でしょうか。

芝を貼る前に芝の種類をしっかり理解し、その場所に見合った芝を選ぶことも綺麗な芝生を長期的に管理していくコツと言えます。

適応気温の差による種類分け

芝の種類を大きく分類する方法の一つに適応気温による区分け方法があります。比較的温暖な地域に適応する暖地型と冷涼な地域に適応する寒地型に大きく分けられ、暖地型には日本古来より親しまれてきた日本芝であるノシバやコウライシバ、ビロードシバなどがあります。

寒地型には西洋芝のベントグラスやブルーグラス、フェスク、ライグラスなどがあります。

暖地型は冬になると枯れてしまい枯葉色になるのが特徴で、寒地型は夏に比べると鮮やかさは劣りますが冬でも緑色を保つのが特徴です。

暖かい場所を好む芝の特徴

暖地型の代名詞ともいえる高麗芝は芝生と言えば高麗芝というほど馴染みの深い芝かもしれません。高麗芝は葉の幅が1mmから4mm程度で葉が柔らかく密生しやすいので日本の公園や庭で最も一般的に使用されている芝です。

そのためホームセンターなどに山積みされて販売されている芝もやはりこの種が多いのではないでしょうか。

高麗芝の種類に属するヒメコウライシバは高麗芝に比べてさらに葉が細く生長が早いので密生させるとさらに美しい芝生になるので家庭向きの芝と言えるでしょう。

ただ生長が早い分、芝刈りの手間や施肥など管理に手間がかかるうえに、芝は一般的に葉の幅が細くなるほど環境適応能力が低くなり、耐病性や耐寒性が低下しますのでその面においてもしっかりとした管理が求められます。

ヒメコウライシバよりも細い日本芝がビロードシバでビロードシバは寒さや踏圧に弱いのであまり使用されることのない芝なのです。

逆にノシバは葉の幅が4mm以上と広く、葉も硬いので環境適応能力は高い芝と言えます。

ノシバは生長が遅く芝刈りや施肥の手間が少なくて済みますが葉の大きさや生長速度の関係から密生度が低いために高麗芝ほど綺麗な芝生を作り上げるのは難しい種となります。

そのような特徴から公園の広場やゴルフ場のラフなど広大な場所かつ、こまめな手入れが出来ないような場所には向いている芝なのです。

一般家庭においてもあまり管理に手間をかけられない人などにはおすすめの芝かもしれません。

涼しい場所を好む芝の特徴

西洋芝のベントグラス類は葉が細く、短い刈り込みにも耐えるので欧米では美しい芝生を作ることができ非常に好まれている芝です。

しかし高温多湿や乾燥に弱い面があり、日本の気候には向いていないので日本で同じような管理をしても上手く育たない芝でもあります。

ブルーグラス類ではケンタッキーブルーグラスが有名で、寒さには特に強く半日陰の土地でも育つことができます。

しかしさび病に弱いのでさび病が発生しやすくなる短い刈り込みは避けたほうが無難でしょう。

このように芝の種類により見た目の違いや育成環境の違いがありますのでご自身の管理環境に適した芝を選ぶことをお勧めします。

ノシバ(野芝)

ノシバ

日本芝の中では最も環境適応能力が高く丈夫な芝で乾燥や踏圧、病害虫にも強く耐寒性もありますが生長が遅く感触も粗いのが特徴です。見た目の繊細さには欠ける芝ですが、管理の手間を少なくしたい人にはおすすめの芝でしょう。

コウライシバ(高麗芝)

高麗芝

日本では東北以南で最も多く見かける芝で葉の幅幅3mm程度。刈り込みにより美しい芝生を作ることが出来る芝です。管理はそれほど難しい芝ではありませんが横に伸びるスピードがそれほど速くないため貼り付けの際に隙間を少なめに張ったほうがはやく綺麗に仕上がる上に雑草の予防にもなります。

バミューダグラス

バミューダグラス

多年性芝で生育適温が高く乾燥には強い品種です。逆に寒さや日陰には弱い面がありますので関東以南での使用が多く見られます。生長は暖地型芝の中でトップクラスで美しい芝生を短期間で作ることができます。

ベントグラス

ベントグラス

寒さや低刈り込みには強いが根が浅いので乾燥には弱い面があります。土中の温度が高くなる夏場などは適切な水やりや排水、病害虫対策が必要となってきます。

ブルーグラス

ブルーグラス

冷涼地に適した芝で世界中で最も広く栽培され利用されている芝です。冬場でも枯葉色にならず緑色を保つ面が魅力的な芝とも言えます。踏圧には強いですが低刈り込みには向かない種です。