
植物の葉が黄色くなって枯れてしまうことが稀にあります。
何故、黄色くなってしまうのか?その原因を考えてみましょう。
日本に棲息する、もしくは庭で栽培される多くの植物は酸性から弱酸性の土でよく育ちます。
逆に強酸性やアルカリ性に傾いていると植物によっては葉が黄色くなり枯れてしまうことがあります。
多くの植物は強酸性の土が嫌い
たいていの植物はpH5.5~6.5程度の酸性から弱酸性の土を好みます。
日本は雨が多いため土中のアルカリ性の成分が流されて酸性に傾いてしまいます。
そのため中性~弱アルカリ性の土を好む植物を酸度調整せずに植えてしまうと葉が黄色くなったり枯れたりします。
容器栽培の際も庭土や畑土を改良して用土をつくる場合は酸度に注意しましょう。
なお、市販の培養土のほとんどは弱酸性に酸度調整されています。
土を測定して適したpHに調整
酸度メーターやリトマス紙などで土の酸度を測定してそれぞれの植物にあった土に調整しましょう。
酸性の土を嫌うガーベラ、カスミ草、スイートピー、ナデシコなどには石灰類を加えます。
アルカリ性の土には酸度調整していない無調整ピートモスを加えます。
容器栽培の場合は根の周りの土を取り除き新しい土で植えかえます。
露地栽培の場合は一度株を抜き取り土の酸度を調整してから再度植え付けます。
植え付けの前にpH調整をおこなう
容器栽培では水やりのたびに土が酸性に傾くため数年ごとに植え替え作業を行います。
古い土をリサイクルや露地栽培の植え付け作業では土の酸度によっては酸度調整を行います。
その際、土づくりの4~5日前までに行いましょう。
一般的に強酸性の土を石灰類で中和させる作業がほとんどですが、アザレア、エリカ、サツキ、ブルーベリーなどのつつじ科の植物は酸性の土を好むので注意します。