
肥料を与えているのに生育が悪い場合は肥料の与えすぎかもしれません。
特にチッソ肥料を与えすぎると葉が茂りすぎて花が咲かないなどの問題が起こります。

多すぎる肥料は根の水分を奪う
肥料を多く与えすぎると土のなかの肥料の濃度が高くなり、浸透圧により根から水分が抜け出てしまいます。
植物の生育を促すつもりが逆に枯らす原因となってしまうのです。
必要のない時期に肥料を与えてしまうのも株に負担がかかります。
例えば冬の休眠期に生育期と同じように肥料を施すと根が傷むだけでなく春に徒長することもあります。
このほか、チッソ肥料の過多も花が咲かない原因となります。
水を多く与えて肥料を洗い流す
しばらくの間、肥料を与えるのをやめてみましょう。
なお、庭木や果樹は冬の休眠期に寒肥として肥料を施しますが草花の場合、冬に花が咲く植物以外は必要ありません。
鉢植えの場合は水を多く与えることによって肥料を洗い流せます。
底鉢から水が流れ出るほど与えてみましょう。
チッソ肥料を与えすぎて花が咲かなくなった植物にはチッソを減らして開花を促すリン酸肥料を施します。
肥料の量や回数濃度にも注意
肥料は植物の性質にあった量や回数で施します。
与える時期は新芽が次々と出る時期と覚えておくといいでしょう。
突然生育が止まったときにあわてて肥料を施すのは逆効果です。
何かほかの原因で根の生育が止まっているので再び新芽が出てから施しましょう。
液肥を施すときは希釈濃度に注意します。
規定の濃度より濃いものを用いると根が傷んでしまいます。
なるべく正確に計量するようにしましょう。
花を咲かせる肥料