
葉が緑色のまま落ちたり花やつぼみが落ちたりするのは環境の急激な変化に対応するための生理的な現象です。
鉢植えなどを移動させるときは注意が必要です。
急激な変化には落葉で栄養調節
植物は原生地と似たような環境を好みますが違う環境にある程度は適応できる力を持っています。
例えば温度の場合、生育適温から5℃程度前後しても育つことはできます。
しかしあまりにも急な変化には対応できません。
観葉植物や宿根草の鉢植えを室内に取り込んだり、日向から日陰に移動させたりしたときです。
このとき葉やつぼみが落ちるのは変化に対応するために栄養を調節する、植物の生理現象なのです。
温度差の小さい置き場所を選ぶ
日なたから日陰に移動したときなどの場合は新しい環境に慣れると落葉もなくなります。
放っておいても問題はありません。
しかし室内で温度などの環境が急激に変わる場所の場合は温度差を小さくする工夫が必要です。
窓際に置くと昼間は日があたりますが夜は急激に冷え込みます。
なるべく部屋の中央におきましょう。
暖房をつけている部屋は温度差だけではなく乾燥の問題もあるので避けたほうがいいでしょう。
部屋の中央寄りの高い場所に置く
室内栽培の植物は昼間はなるべく窓際において日光にあて夜は部屋の中央へ移動させます。
低い場所のほうが冷えるのでテーブルや棚の上などに置くといいでしょう。
室内で特に気をつけたいのは出窓です。
夜は予想以上に冷え込むため植物を置くときは注意が必要です。
育てている植物が好む気温を把握しておくと失敗がありません。
温度計で部屋のいろいろな場所の気温や1日の温度の変化を測ってみるのもいいでしょう。