土の酸度の確認と調整

2020年6月18日

土の酸度の確認と調整

酸度チェック

土の酸度というのは土が示す酸性やアルカリ性の反応のことでpHの値で示されます。

酸性、アルカリ性のどちらの性質にかたよりすぎても植物は育ちませんが原産地などにより弱酸性を好む植物、中性を好む植物、弱アルカリ性を好む植物、どの条件でも育つ植物があります。

土の酸度というのは雨の量によって変化します。

土にはもともとカルシウムやカリウムといったアルカリ性の反応を示す成分が多いため雨の降らない地域ではアルカリ性を示すことが多くなります。

一方、雨の多い日本ではカルシウムやカリウムなどが雨で流れてしまい、酸性になりがちですので日本は酸性土壌といわれています。

そこで庭や花壇の酸度を測定してみましょう。

一か所だけではなく数か所を測定することも必要です。

 

酸度測定液を使用した酸度の測定方法

1 酸度を測定する場所の土をスコップなどで取る

2 試験液付属の試験管に専用さじで土をいれる

3 水の酸度で左右されないように蒸留水を注ぐ

4 目盛りの位置まで水を注ぎ入れる

5 蓋を締めてよく振って土と水をかき混ぜる

6 しばらくそのまま放置し土が沈むのを待つ

7 土が完全に沈んだら試験液を上澄みに垂らす

8 液を入れるときは試験管を振らないように注意

9 上澄み液と試験液を混ぜる。泥と混じらないように注意

10 上澄み液の色が変わったら付属のチャート表の色を照らし合わせて酸度の判断をする

酸度の測定結果が酸性(pH5.5以下)に傾いていたときにはアルカリ性の資材を加えることで酸度調整をおこないます。

そこで使われる資材が石灰資材です。

石灰資材にはいくつかの種類がありますがもっとも扱いやすいのが苦土石灰です。

適度なスピードで効果が現れ植物に必要なマグネシウムを補給できます。

石灰資材をまくときには次の点に注意しましょう。

適量を施すことと散布後はすぐに土と混ぜることです。

また石灰の後に堆肥を混ぜることも大切で石灰を混ぜた後は堆肥などの有機質を混ぜて土をふかふかの状態に保つことが大切です。

堆肥に石灰を直接混ぜると堆肥中のアンモニア分がガスとなって逃げてしまうので石灰と堆肥、腐葉土などは直接触れないようにします。

混ぜて1~2週間後に植物を植えるようにしてください。

石灰量の目安の計算方法

1平方メートルの広さで深さ20cm程度の花壇でpHの値を1.Oあげるための石灰量は砂質の土で200g、普通の土で400g、粘土質の土で600gを目安にしてください。

アルカリ性の土

日本の土壌では自然にアルカリ性になることはありませんが石灰肥料を入れ過ぎてしまった場合や完成して間もないコンクリート造りの住宅地の庭やブロック塀の近くなどはアルカリ性を示すことがあります。

アルカリ性の土壌は鉄、マンガンなど植物に必要な成分が土の中の水に溶けてなくなり根が吸収できないので生育が悪くなります。

アルカリ性の土壌を中和する方法で一番よいのはアルカリ性に強い植物を栽培してカルシウムを吸収させる方法です。

時間はかかりますが一番安全な方法です。

ホウレンソウや小松菜などが向いており2,3回続けて栽培すると効果的です。

このように土壌改良を目的として栽培される植物をクリーニングクロップと言います。

他には硫安や塩安など硫や塩がつく肥料を土に混ぜて中和させる方法もありますが植物の障害となることもありますので注意が必要です。

 

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